第19話魔道具?
掘り当てたようです…
「カン、カン、カツンーーーン」
その時は突然来た。
僕たちはだいぶ掘り続けた。
ちょうど6テートルほど掘った。
上の方の層は魔力の籠もった土で比較的掘るのに時間は掛からなかったが、下の方の層は鉄鉱石?のような岩から出来ていてそれも当然魔力が籠り、硬質化していた。
そのため、結構な時間がかかってしまって今はもう8刻ほどだ。
そこで一旦僕たちは帰ることにした。
あたりも暗くなってきたし、帰ってから掘り当てたものを見てみよう。
「ただいま」
家に帰った。
今日はみんなじっとしていられず、すぐに僕の部屋に駆け込んだ。
お母さんは少し驚いているな…?
家に来てからずっと家では静かにしていたカルロが騒がしかったからかな?
話を戻そう。
穴からは鉄の箱?のようなものが出てきた。
しかも中身は魔道具?で、開けた時は何もなかったのだが、
脇のボタンを押すと、その魔道具?の上に画面のようなものが表示された。
ちなみに魔道具?と言っているのはこのような魔道具をカルロたち突風のメンバー含め、見たこと、聞いたことがなかったからだ。
似た道具で学校で定期的に使われる鑑定の水晶があるけど、これとも全然違うと言えることがある。
それはこの魔道具が僕にしか使えないことだ。
これを知った途端、カルロたちはもうとてつもなく落胆してた。
ちょっと可哀想。
…「いくらになるかな?」なんて聞こえなかったら慰めで
何かしたかもしれないけど…まぁいい気味だ。
うーん…泣いてる。
やはり可哀想だなぁ…
後で何かしようかな?
まぁ一旦いっか…。
そんなことで落胆しているカルロを他所目に魔道具?を分析してみたけど、ほとんど何も出来なかった。
魔道具?に最初映し出された画面には大きい赤と青のボタンが映っていて、その下にはたくさんの文字が映っていた。
魔道具?の画面の文字は僕にはまったく読めない文字だった。
どこかの国の文字だろう。
少なくともこのアストレア王国の文字ではない。
まぁ、あの祖父が作ったものだから、僕も何も知らないってことはないはずだ。
後でお母さんにも聞いてみよう。
そしてこの魔道具?の画面?は触ることができた。
触った感触はスベスベしていて触りやすく、力を入れなくても画面は反応するようだ。
ここは学校の水晶と近いかな…
ちなみに画面の赤と青のボタンを押してみようとも思ったけど、何か大切なことが絡んでそうで、何が書かれているのかを知ってから押すことにして、結局押さなかった。
そんなわけで、いろいろやって画面を閉じたらちょうどカルロたちが僕の近くまで寄ってきた。
ふんぎりがついたようだ。
そろそろリビングに行こうかな。
お母さんが料理を作り終わるだろうし、配膳を手伝いに行くか…
今日のご飯はなんだろうなぁ?
多分、今日もご馳走だな。
カルロたちがいるおかげだ。
ご馳走でもなくてもお母さんの料理はとても美味しいけどね…
ここまでお読みいただきありがとうございます。
あと明日は投稿が11時台になるかも知れないです。
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