第10話洞窟(探索2)
「おおここもすげぇ、金の山だ。」
カルロが騒いでいる。
それにユミルが釘を指す
「あまり取るんじゃないよ。」
今、僕たちは魔絋晶が採れた所の奥の奥で銅鉱石と銀鉱石を取っている。
もともと僕の住む町ロントはもともと銅の採掘で栄えていた。
その採掘の中心はこの洞窟の近くの一帯だった。
だが、不幸なことにここは辺境、しかも場所が場所で魔物と戦える冒険者、特に強い冒険者が足りていなかった。
この鉱山はカルロたちが驚くほど銅がとれ、知られていないが魔絋晶鉄や銀も採れてしまう。
それが知られていたら、この町はただの町ではなく州都くらいになるくらい栄えていたかもしれない。
…まあそう州都は移せないがそれくらいは栄えたかもしれないということだ。
だが、タイミングが悪く鉱山が開拓される前に、魔物がたくさん発生してしまった。
いわゆるスタンピードである。
しかも発生したのは弱い魔物ではなく、強い魔物だ。
例えば僕が罠にかかったゴブリンスマートたちもその一種である。
いろいろと領主含め、町は総力を尽くしたが、結局は鉱山外部まで漏れてきた魔物を倒すことでとどまった。
公の理由は魔物の討伐が足りておらず起きたことになっているが……僕はスタンピードは様々理由で発生するが今回起きたのは魔鉱晶魔力漏れによるものだった読んでいる。
まあ町の人も僕もその時は魔鉱晶の話は知らなかったから仕方ないだろう。
まあとにかく、
この鉱山は使われなくなった。
その結果たくさん、鉱石が残っているわけである。
けれどだからと言って鉱物を採りすぎるのはよくないと思う。
だからカルロたちには事前に取りすぎないように頼んでおいた。
一般常識では見つけたものは見つけた人のものという常識があるがカルロたちはここをすぐに承諾してくれた。
彼らはとても心が広い。
あってから1日しか経たないが僕も世話になりすぎかもしれない。
本当にいい冒険者たちだ。
さて一通り採取したかな、
今いる付近で採れる鉱物は全部採ったつもりだ。
どうですか?
僕は入り口側で鉱物を採取しているカルロたちに声をかける。
「大丈夫っすよ」
斥候のレンが答える。
それに続きカルロたちも入り口側から戻ってくる。
では行きましょうか。
僕はカルロたちに声をかけて先に進む。
まだまだ今日の冒険は続く。
読んで頂きありがとうございます。
洞窟編?はあと2話ほど続くと思います。
明日は時間がないので投稿できないかもしれません。
よろしくお願いします。
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