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—第4章:聖王国からの追放

バタン! 昨日と同じように勢いよく扉を開ける。

中にいた荒くれ者たちがぎょっとこちらを見るが、無視してカウンターに向かう。


「ダニー、昨日もらいそびれた報酬を受け取りに来たわ」


そう言うと、ダニーはカウンターの下から大人しく報酬を出してきた。なんだ、やっぱりわかってるじゃない……と思ったのも束の間だった。


「面倒ごとはごめんだ。さっさとここから……いや、この街から出てったほうが身のためだぜ」


「は……?」


報酬を受け取った手が固まる。ダニーが拳を握り、突き出した親指の先を指さした。そこには指名手配の顔写真があった。そこには今現在の、あたしの顔が載っている。


「えっ……指名……手配……?」


顔写真の下にはこう書かれていた。

「この者は聖女マリア=マグダレナ様を殺害し、成り代わろうとした容疑がかけられている。見つけた者はすぐに通報するように」


頭が真っ白になる。そして心の中から聞こえてくるマリアの声もまた混乱していた。


—なぜ……なぜですか……


「お前がヴェルベットだということは、まだ信じられない。だが、ここでの話し方や振る舞いを見る限り、あんたが部外者とは思えない。だから、昨日のヴェルベットの報酬はやる。


そして通報もしない。しかし、今すぐこの街から……いや、この国から出ていくんだな。聖女様を殺害したなんて罪で捕まったら、極刑は免れない。


俺だって通報しないってだけで相当やばい事をしてるんだ。もちろん、ここにいるやつらも仲間を売るような真似はしない、さっさとどこかへ消えちまいな」


何を言っているんだ? なんでこんなことに? ただでさえ頭の中がぐちゃぐちゃなのに、今度は国から出ていけだと? 意味がわからない。怒りを通り越して、泣きたくなってくる。


だが……自分の命が危ないとわかっている以上、こんなところで立ちすくんでいるわけにはいかない。


「ああ……わかったよ」


そう言って報酬を受け取り、足早に傭兵ギルドを去っていった。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


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