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超人的な能力を持つ主人公はありがたい

 チートにかぎった話じゃありませんが、優れた能力を持つ主人公というのは本当に便利なものです

 何せ、たいていの困難は跳ね返すだけの力があります。

 作者(を名乗りのもおこがましいですが)としては、こういう能力があると本当に助かります。

 何せ、話の山や谷を作り出しても、主人公はそれを乗り越えてくれるのですから。

 カタルシスというのでしょうか?

 困難を乗り越える事による快感、とでもうのでしょうか?

 そういったものを作り出すためには、主人公が強くなくちゃなりません。

 でないと、困難に遭遇してすぐに死んでしまうからです。



 話の序盤で、盗賊の類が行商人を襲ってるとしましょう。

 ここで並みの能力しかない人間なら、助けに入っても即座に盗賊に殺されて終わりでしょう。

 運よく何人かを倒すことが出来ても、そこで終わりです。

 相手の人数が上回っていれば、そこで人生終了になります。



 ですが、剣の達人なり有能な魔術師なり、奇襲攻撃が得意な暗殺系の能力を持ってたりするならそうはならないでしょう。

 一人で数人の人間を倒すことが出来るくらいの能力があると、こういうときに助かります。

 それが出来ないのが一般人なのです。

 だから一般人は主人子になりにくい、使いにくい。

 創作をしててこれはつくづく感じます。



 何らかの能力を持ってるというのは、それだけで本当に助かります。

 ある程度限定されたものであっても、それを使えば一般人を大きく凌駕するとなれば、結構な無茶もさせられます。

 無茶をしてもそれを乗り越えるから面白いわけですし。

 となると、主人公が超人であるというのは基本といえるのではないでしょうか。



 実際に書いててこれは本当に痛感しました。

 チート能力があれば、もっとスタートダッシュをかけることが出来ただろう。

 類まれな素質があれば、成長した瞬間に一気に今までの立場を逆転させられるだろう。

 でも、それが出来ないとなると、こんな展開はさせられません。

 地道にコツコツやっていくしかありません。

 それはそれで面白いのでしょうが、話の展開をかなり狭めることになります。



 チート能力保有者によるワンパターンな展開、というのはそう考えると違うように思えてきます。

 むしろ、チート能力がない、平凡な一般人だからこそやれることが少ない。

 能力も技術も人並みだったら、やれることも人並みになります。

 もしそこらにいる村人や町人が、英雄のように戦おうと戦場なりモンスターに立ち向かったら、高確率で死亡するでしょう。

 よほどやり方を工夫し、うまく勝てるよう、生き残れるように努力しなければ、その次の展開なぞのぞめません。

 どうしたってやれることに限界が発生します。

 でも、チート能力保有者なら、ここにいくらか違った方法を提示できます。

 単純な戦闘力だったり、魔術や超能力だったり、その他様々な能力だったりと。

 それだけで選べる選択肢が増えます。

 もちろん、チート能力保有者という制限の中で、でありますが。

 でも、その中で選べる道がたくさん増えるなら、こんなありがたいことはありません。



 そもそもとして、チートという言葉が出回る以前から、様々な物語の主人公(やその仲間)は隔絶した能力を持ってたりします。

 さきほどあげた能力のほかにも、とんでもない強運(ご都合主義ともいう)をもっていたりするわけです。

 人と人の出会いであったり、便利な道具が手に入ったり、神の加護やら悪魔の援護があったりと。

 たまたま地形的に有利な場所に入り込み、敵を撃退することが出来たとか。

 あげればきりが無いほどチートな能力や強運があるのではないでしょうか。

 今になっていろいろと振り返ってみると、様々な作品の主人公たちは、とかく恵まれてるちーとなキャラだなと思うわけです。

 それをいまさら「チートなんて」と言っても仕方ない気がします。



 大きな力を持ってる主人公というのは、さして珍しくも無い。

 大きな力があるから、困難を乗り越えて問題を解決できる。

 そういうものだと思うのですが、いかがでしょうか?

 考え方は人それぞれとは思いますが、俺はそんな風に思ってます。



 なお、これがヒロインになると、若くて美人でグラマーで頭と性格がよくて、という形でのチートになるかと。

 こんな都合の良い女いるか、と思われるでしょうが、ではこの逆のキャラを主要な女性登場人物として出してみたらどうなるのでしょうか?

 それはそれでやってみたいなと思いますが。

 短編でやってみたいところではありますが、さて、どうやって形にしたもんか。

 悩むところです。

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