ランキングに残るという事
前回の続きというか、ランキングについて自分の感じた事を。
ブックマークに評価点を入れてもらってランキングに入る。
その為に不正を行う者がいるという話を見聞きした、というのは前回書きました
本当にそういう人がいるのかどうかは分かりませんが、そういう話はあります。
これを書いてる時点で俺はそれを確かめる事が出来てるわけじゃない。
本当かどうかは、今の所不明としか言えない。
でも、居てもおかしくないとは思う。
可能性はあるでしょう、どれほど低くても。
とりあえず今は、点数操作やランキング工作などをしてる人がいる、という前提で話をしていきます。
前回も書いたけど、これにかける労力は意外とばかにならない。
単純に考えてもそれだけの人手を確保しないといけない。
ここも色々と操作すれば多少はどにかなりそうではありますが、それについてはとりあえず横に置いておく事にします。
仮に何百人分の人手を集める事が出来て、点数を操作してランキングに入る事が出来たとしましょう。
では、その順位をどれだけ維持できるのか、という事が問題になるか、と考えてみました。
ランキングに入る事が出来たとしても、順位を維持できるかどうかは分かりません。
不正を行ってランキングに入ったとしても、それを維持するための人手が必要になるのは言うまでもないでしょう。
この事については前回も書きました。
そこでは、「一日から数日」と期間を限定してます。
最大で数日です。
何百人分の人手を集めても、せいぜいそれくらいしかランキングを保てないと考えたからです。
もちろん、ランキングに入れば純粋な読者の方々の目にとまりやすくなります。
工作員ではない、本当にお話に目を通したいと思ってる方々にです。
多くの来客があります。
これでブックマークも評価点も増えるだろう、と考える人も多いかもしれません。
「そんな事は無い」
はっきり言っておきますが、そんな都合の良い話があるわけありません。
ランキングに入れば確かに多くの人が来てくれます。
多くの人に触れる機会は増大します。
ですが、それだけです。
そこから順位を上昇させられるか、ランキングに残れるかは別です。
読者はバカでも暇でもありません。
面白くないと思えば最初の一話を読み切る前に帰ります。
そりゃそうです、自分が読んで面白いと思えないものに、読むのに必要な労力と時間を割くわけがない。
ブックマークでとりあえず保留にしてくれる人なんて、来客数に比べれば少数です。
それだけ評価を得るのは難しいもんです。
少なくとも、俺は肌に合わないと思えば一話を読みきる前に帰ります。
同じような方は他にもいるでしょう。
書いてるものへの評価を見ても同様のことがいえます。
ランキングに入ってるときは確かに来訪数は増えます。
しかし、ブックマークしてくれる人の比率はとても小さなものです。
それでも来訪者が多ければ、それにあわせてブックマーク数も増えるのは確かです。
確かですが、莫大なブックマークや評価点がもらえるなんて事はありません。
面白い話をかければ別なんでしょうけど。
ランキングというのは、人の目に触れる機会を増やしてはくれるでしょうが、順位を伸ばす道具にはなりません。
あくまできっかけを作るだけです(それが順位を伸ばす事に繋がるのは確かですが)。
点数操作にランキング工作で「一日から数日」と書いたのはこれが理由です。
そこから順位を上げていくのは、純然たる面白さだけになります。
それがないものはランキングから落ちて圏外に移動する。
当たり前すぎるほど当たり前な事です。
だから数日で終わる、というような事を書きました。
ランキングに残るというは、それだけ大変な事です。
それでも工作活動をしてるという人がいるなら、その理由が分かりません。
まさかと思いますが、ランキングに入ればその後は順調にブックマークも評価点も増えるなんて考えてるのでしょうか?
不正問題の話を聞いて色々考えてると、そんな事も思い浮かんできます。
そんな単純に物事を考えてるとは思いませんが、もしそんな考えが少しでもあるなら、それは否定しておきたい。
本当に面白くなければ、読者は気にもとめない。
アクセス数の増加にはなるだろうけど、ブックマークや評価点の増加にはつながらない。
ランキングはあくまで切っ掛けでです。
それ以上でも以下でもない。
生き残るのは、面白い話だけです。
そうでなければ、数日で圏外でしょう。
点数操作に動員できる人手が何千人分とあれば違うのでしょうが。
「客を嘗めてるのか」
ここまで考えると、不正工作をしてる人達についてそう思ってしまいます。
面白くもないものを無理して上位に押し込んでも、誰も見向きもしませんよ。
点数操作をする前に、投稿するお話を面白くする努力をした方がよっぽど意義があります。
もし、ランキングに入れば上位に入れる、と安直に考えてるなら、そんな考えをまずは捨ててほしい。
点数を入れて貰えるのは、面白い話だけなのだから。
面白くない話を上位に押し上げても、見向きもされずに消えていくだけでしょう。
逆に、それで上位に食い込み続ける、ランキングに長く残るなら、おもしろ話であったのでしょう。
結局は面白い話を書くしかない、という所に話は落ち着くかと思います。
でなけりゃ読者がついてくる事なんてないでしょう。
俺だって、面白くない話なんて読みたくない。
読者の一人としてそう思います。
なので、まず面白い話を作る、面白い話とは何かを考えた方が建設的だと思います。
それが出来れば苦労はないんですけどね……。
書いてて、ため息が漏れそうになった。
面白いものが書けなければどうしようもない、という当たり前をあらためて考えました。
出来たら本当に苦労はしないんですけどね。
誰か、面白い話の作り方を教えてくれ……。
いろいろと大変なんだよ……。