10月23日
池袋はもともとあまり好きとは言えない場所であったが、今日、決定的に大嫌いになった。
池袋駅のホームで待ち合わせする奴は馬鹿だ。しかもなんとかよさこい、とかいう祭りの日に。
そこにいろとシラクサは言い、確かにそこは待ち合わせの場所ではあったが、待ち合わせ用の場所ではなかった。
この祭りはそんなに有名なのか。お正月の明治神宮(ここも僕は二度と行かない)より人が多いではないか。
僕は電車が着くたびに、ドッジボールで心ならずも残ってしまった小学生になって、右往左往しなければならなかった。
僕はなぜか電車から降りる人の群れを見て、ヤンキースが優勝したときのマンハッタン名物、紙吹雪を思い出した。
どうせ紙吹雪なら、僕は5番街をミニのスーツで颯爽と歩くスラブ系美人ちゃんのおっぱいの谷間に舞い降りたい。ひらひらって。そこはきっと居心地がいいだろう。あったかいし、いい匂いがする。つまみ出されそうになったらこういうよ、
「メモ用紙に使えるかもしれないからここにいさせて!」
僕は携帯を持っていないのでシラクサが僕を見つけるのがあと2分半遅ければさっさと帰っていた。
帰るとアカネからPCにメール。アヤミのことで話があるそうだ。どうする?