1月26日、1月27日
1月26日
アヤミとのキスを思い出してオナニーしてみようとしたがどうしてもできない。
いつか夢に出てくるだろうと思っているのに、まだでてこない。
かといって夢に出てきたらなにを話したらいいのだろう。
1月27日
アヤミが夢に出てきた。
しかし僕の姿が見当たらない。そうおもっていたら、僕自身がアヤミであることに気がついた。
これ幸いと自分の体を研究した。そうよ、これがわたしのおっぱい。これがわたしのおしり。これがわたしの・・・あれ?ないわ・・どうして?
指先になにも当たらないの。どうして?ねぇ、大好きくん。どうしてわたしにはなにもないの。ねぇ答えて。わたし死んじゃったからなにもないの?
そうだよ僕はアヤミになって一緒に死ぬことの快楽を楽しみたいんだよ。そうなのね、大好きくん。わたしはあなたで、あなたはわたしなのね。
そうさ僕はわたしなの。死んでしまえばなんだってできるのね。こんなに気持ちいなんて、これなら死にがいがあるってもんだね。
僕はいまとっても興奮しているよ。男でも女でも、死者でも生者でも、まして日本人でもなんでもない、どこにもないものになって、どこででもないところにいるんだから。ここはまさにユートピアだよ。僕が迷いながら探し続けていたものはここだったかもしれないよ。
のたうちまわるほどの快楽だった。
アヤミの夢はもう、これ以後見ていない。