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金曜日の詩『年輪』  作者: くらきしい
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蝶と造花と


蝶々の羽が上下した

花の蜜を吸う優美な姿



落っことした声を集めて添えてみる

それだけで変わる何かに期待して

スケッチブックと向き合った



好きだから好き

菜の花畑を飛び出して

たった一輪

プラスチックの葉にとまる



今日も君がやってきた

青紫の造花に純白の羽

果たして君は何が欲しいのか



好きだから好き

菜の花畑の友だちが

忠告しても

透明の粒が輝く場所へ



人工の雫は造花を飾る

僕も君も儚い存在に思える

さよならの時間かな



空っぽの部屋で探した

何もない

あの人も好きだった花すらも



通りすがりの女がつぶやいた

「嫌だわ、蝶の死骸が……」



スケッチブックには菜の花畑

窓辺の蝶々と一輪の造花

そして

『好き』と











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