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雨の日にて
とある雨の日
空は暗く、雷も鳴り響く
暗いのは夜だから
違う
星も月もみんな、隠れてしまっているからだ
ザーザーとうるさい
いや、うるさいのは雨ではない
うるさいのは車や人々の話し声
雨の日は、雨と風と雷の歌だけきこえればいい
そんな、静寂の中で
『自分』と{地球}の二人きりで
《無のコミュニケーション》を楽しむのだ
その静かなこころと、少しの恐怖心
こんなうるさい町では忘れてしまいそうだ
けれど、時々思い出して欲しい
優しいささやきを
ずっと、見守ってくれた
励ましてくれた
友達のように大切に思っていた
あのころのように
たまには、一緒にいよう?
一緒に話そう?
静かな雨の日にて
小さい頃は木、花、空なんかと通じ合えると信じていました。その感覚を、雨の日はフッと思い出すのです。地元ではいつも水の音がしたから、雨音に反応してしまうのでしょうね。