あなたは誰?
「あっ、ダーリン!!」
ドアが開き、後ろからナニカヨクワカラナイ雰囲気がただよってくる
あー、振り向きたくない…
そう思いつつ、あま姉さんの顔を見る
あれ?
なんか意外と大丈夫そう
「えっとー、いらっしゃいませ…」
「姉さん!ただいま!」
…ん?
話で聞いていたのとは違う
なんかこう…目がキラキラしているというか
「あの…すさのお?」
あま姉さんが少し間抜けな感じで聞く
この人がスサノオ、なのか…?
捕まっている間何があった…
「姉さん!僕は綺麗になって帰ってきました!これからはこの店の手伝いも…」
「いや、それはいいです」
なんか怖いので、即断る
「あの…すさのぉ…?何があったの…?」
「どうしたのですかお姉さ…」
ドゴォ!
と、スサノオ(?)が吹っ飛んだ
店のドアごと…
もわー、と煙が立つ
しばらくして、煙が晴れると
「おいバカ姉!なにニセモンに騙されてやがんだ!」
中からさっきと同じような姿の人が現れた
でも、こっちは…
目がさっきと違う
「もしかして、また…」
「まあ、あいつの仕業ですよね…」
「とりあえずいまは伸びてるんで、ほっといて…」
と、隣を見るとあま姉さんが消えていた
下を見ると…大穴が開いていた
「あ…逃げた…」
前からこんな逃げ道を作っていたのだろうか
「おい!そこのボウズ!バカ姉をどこへやった!」
「逃げたんすよ…あなたから…」
「逃げただあ?あっはははは!おもしれえ冗談じゃねえか!さっさと出さんか!」
うわぁ、めんどい…
「ヘル…どうしよう…」
「とりあえずヤマトタケルとかいうコスプレやろうにひっついて気絶してるクシナダさんを助けた方が…」
「あっ…」
調理場から出て、コスプレやろうの下にいるクシナダさんを救出し、スサノオ(確定)に見せた
「くっ、クシナダ!?ダ…ダレガコンナコトヲ…」
「あんたです」
あーもう…嫌だこの人