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「かみくら」へようこそ!

小説初心者なので、面白くないかもしれませんが、少しでも読んでいただけると嬉しいです。


「いらっしゃい」


洗い物をしている手を止め、威勢良く俺言った


「どーもー超絶美少女のヘルちゃんでーす!!」


その俺の声に勝るほどの威勢の良さで、店に入ってきたヘルと名乗る高校生くらいの女の子は、黒の髪に、黒い目、ほんわかした顔つきをした美少女だった


ちなみに、胸は小さい


「またヘルが一番乗りか」


止めていた洗い物を再開し、俺は言う


「だって大将に早く会いたかったんだもーん!」


そう言いながら、ヘルはカウンター席に向かい、ペタッと椅子に座った


「で、ご注文は?」


「うさぎー!」


顔を机にぺったりくっつけたまま、まんべんの笑みでヘルは言った


「いや、そんなもんうち扱ってないから」


「そんなナチュラルにスルーされても…」


ヘルはむすっとした顔になり、そしてまた何かを閃いたように顔を明るくした


「そうだ!大将の…」


「うん、じゃあいつものね」


何かを言いかけたところで、うち切る


そうしないと、こいつはとんでもない下ネタを言いかねないからだ


「大将はもっと私に構ってくださいよー」


「いや、ヘルの場合構ってイコール抱いてになっちゃうだろ?」


(子供の)ビールをジョッキに注ぎながら、いつものように駄弁る


「え?違うんですか?」


こちらもナチュラルに爆弾発言しおるし


「あーもー、はい、ビールとスルメイカ」


とん、とテーブルにその二つを置き、すぐさま洗い物に移った


ヘルの方は、ジョッキを口に運ぶ、直前…


「あれ?大将、これノンアルですよ?」


「いやいやいやいや、未成年が何言ってんの!?」


ようやく落ち着いたと思った矢先にまたこうなるのがうちの日常である


「大丈夫です!私神様なんで!!」


胸を張るヘル


「いや、それで全て済むわけじゃないからね!?」


そして、その騒がしい中


カラーン


「あ、いらっしゃいま…あ」


ドアを開けて入ってきたのは、着物を着た赤い髪に、茶色がかった目の、これまた美女であった


「おかえり、あま姐」


「おっかえりーあーちゃん!!」


ぐびぐび(子供の)ビールを飲むヘルをスルーし、あま姐はキッチンに入り、冷蔵庫を開け、買ってきた食料を入れながら冷蔵庫のように冷たい声で話し始めた


「また、あの化けぎつね女に騙されていたの?」


「いや、騙されるも何も、いつものように突っ込んでただけだからね?」


「じゃあなぜ、ナギはほおを赤くして、口を緩めてたの?」


「っ!?」


冷蔵庫をパタン、と閉め、こちらを見て冷たい笑いを浮かべた


ちなみに、このあま姐、もといアマテラスは太陽の神である、ここで説明しても説得力ないけど


「そ、それより仕事はどうなんだよ?二人とも」


とりあえず必死で話題を変える


「まあ、私の方はぼちぼちね、それなりにやってるわ」


ちなみに、あま姐の仕事は、太陽の整備で、いつも暑い中、太陽の中であれこれやっている


「私は全然ですよー、最近高齢化が進んで、もっと仕事が増える時期なのに、大将の一件で全然仕事がはいってこなくてー」


だらーんとして、ヘルは言う


そしてちなみに、ヘルの仕事は、いわゆる死神で、死人の魂を、黄泉の国に持っていくのが仕事である


「それは自業自得でしょう」


「いや、でも私は後悔してません、だって大将に会えたのだから!!」


手をパーっと広げて、ヘルは言う


どうやら、(子供の)ビールで酔っているらしい


「まあ、私もこうやって料理とかできる場が出来たからいいといったらいいのですが…」


「あーさんの場合私と一緒で大将といたいだけでしょ!」


その瞬間、アマテラスの顔はまさに太陽のように赤くなった


「そのあーさんという呼び方はやめなさい化けぎつね女」


必死に冷たい声を出すあま姐


「そういえば、ここが出来てちょうど1ヶ月だね」


ふと思い出し、言ってみる


「いやー、あれから1ヶ月か」


そう、人間である俺がここにいるのは、ヘルが失敗して、あま姐が助けてくれたから


その話は…


「あ、いらっしゃいませー」


お客さんが来たから今度にしよう

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