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黙示録  作者: 山本正純
第二章 12月26日
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第二回捜査会議 前編

 12月26日。午前9時。第二回の捜査会議が警視庁の捜査本部で催された。昨日の段階で第三の事件まで発生したため、この捜査会議は長くなるだろう。

 千間刑事部長の号令の後で北条は早速報告を開始した。

「まず相模さんが殺害された第一の事件について。相模の遺体からアルコールが検出されました。おそらく被害者は泥酔した状態で被疑者に会ったものと思われます。次に常盤ハヅキさんが殺害された第二の事件。司法解剖の結果死因は相模さんと同じ絞殺による窒息死であることが分かりました。第二の現場に残されていた水滴は人間の涙の成分と一致しました」

「それは犯人を示す手がかりになるのか」

 千間の問いに対して北条は首を横に振る。

「涙を用いたDNA鑑定の成功率は5%未満。よって犯人には結びつかない可能性が高いです。まだ被害者の常盤ハヅキさんの涙なのか、それとも犯人の涙なのかさえも不明です」

 

 北条は報告を再開する。

「最後に第二の被害者常盤ハヅキさんの自宅トイレが爆破されたことにより発見された、男性の焼死体ですが、科捜研と協力の元、焼死体から指紋を検出することに成功しました」


 北条はパソコンを操作し、第三の被害者の写真をモニターに表示した。そこに映されたんのは、如月武蔵の写真だった。

「第三の被害者は如月武蔵さん。68歳。第三の事件が発生した現場からは凶器と思われるチェーンソーが発見されました。それは爆発によって焼け焦げていますが、ルミノール反応で相模さんと常盤さんと如月さんの血液が付着していることが分かりました。そして一つ気になることがあります。それは第三の犯行現場から、如月さんと思われる左腕が見つかっていないことです」

 北条の報告を聞いていた大野は手を挙げた。

「爆発で吹き飛んだのではありませんか」

「いいえ。使用された爆弾は一つの部屋を吹き飛ばす程度の威力。それに右腕や両足が発見されているのに、左腕だけ吹き飛んだとしたら違和感があるでしょう。トイレを吹き飛ばしたと思われる爆弾は、現場から採取した爆薬から相模さん死体遺棄事件の時と同じ爆弾であることが判明しました」


 千間刑事部長は北条の話をまとめる。

「猟奇的な犯行手口。7年前の特急ブルースカイ号爆破事件と同じ爆弾。以上のことからこの事件は7年前の事件が関係している可能性が高い。次に誰か報告することがあるか」

 すると一人の刑事が手を挙げて、報告を開始した。

「7年前の特急ブルースカイ号爆破事件の関係者が被疑者ではないかと思い、捜査をしてきました。東京拘置所で宇津木死刑囚と面会したのはルポライターの朝霧睦月と息子の宇津木白豚と職業不定の桐嶋師走の三人です。本来なら実の息子である白豚さんしか面会は出来ないそうですが、朝霧さんは手記の取材のため、桐嶋さんは宇津木死刑囚の親戚だと言って面会を申し出たそうです」


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