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黙示録  作者: 山本正純
第一章 12月25日
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協力者たち

 大野と沖矢は車に乗り込み、合田に電話を掛けようとする。しかし大野の携帯電話に合田からの着信があった。

 大野は合田からの電話に出る。

「大野です」

『合田だ。如月への聴取は終わったか』

「はい。今終わりました。何かを隠しているようであまり話は聞けませんでしたが」

『そうか。こっちは飲み屋ブラッグ大河での聞き込みが終わった所だ。看板娘の北白川カンナから一昨日如月と飲んでいたという情報を得た』

「そうですか。一昨日相模さんと飲んだことを如月さんは認めました。もう一つ分かったことは如月さんが湯里さんの所にカウンセリングに行っているということくらいです」

『湯里さんだと。一昨日その湯里さんは飲み屋ブラッグ大河で飲んでいたそうだ。桐嶋と一緒にな』

「湯里さんと桐嶋さんと如月さんの3人が繋がりましたね」

『それがもう一人繋がった。遺体の第一発見者常盤カンナ。彼女は昨晩飲み屋ブラッグ大河で相模と同じ時間帯に店内にいたらしい』

「気になります。遺体の第一発見者が昨晩同じ時間帯に同じ店で飲んでいた。偶然にしては出来過ぎていますよね」

『そう考えて俺と月影は聞き込みをしている所だ。昨晩相模は電話をしながら飲み屋を出て行ったらしいからその電話の相手についても知りたいからな』

「それで僕たちは何をすればいいのでしょうか」

『警視庁に戻って特急ブルースカイ号爆破事件の調書を閲覧してこい。そこの被害者リストに常盤という名前があったらビンゴだ。彼女にも十分な動機がある』

「分かりました」

 大野と沖矢は警視庁に戻るため車を走らせる。


 その頃木原は神津が運転する車の中で神奈川県警の狩谷と電話をしていた。

『木原。この前のバスジャック事件の時には世話になったが、神奈川県警上層部からあまり警視庁との刑事とは関わるなと言われています。だから捜査を手伝ってくれという電話だったら切りますよ』

「だけど警視庁の刑事が神奈川県警の管轄内で捜査したらまずいでしょう。そう考えたら神奈川県警上層部も納得してくれるでしょう」

『ああ。分かった。その代りこの捜査に僕が関わっていることは内緒にしてください。それで今度は何を調べればいいんですか』

「霜月城助という男が横浜港に就航した船に昨晩乗っていたのかどうかです。これが事実なら霜月さんにはアリバイがあることになりますから」

『分かった。そのシモツキさんの漢字は分かりますか』

「天気のシモに夜昇る方のツキ。名古屋城のシロに助けるスケです。そっちに写真をメールで送ります」

『了解。今日は非番だから、今から横浜港に向かって捜査しよう』

「ありがとうございます」

 電話を切った木原たちは警視庁へと戻った。


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