試作
タイトル通りですかね。少し雰囲気を変えてみた話にしてみました。知識も無いのに、こんな話を思いついて書いてしまう……
砦での攻防から半年経って、危険人物扱いを受けた『勇者リュウ』が、どうしようも無いくらいの『馬鹿』だと判明した。非常に残念な感じの三枚目キャラ……
その事実を、関係有りそうな所には書類を書いて送っておいたが……俺は、嫌な予感がしたので自分で調査する事にした。結婚話から、逃げ出したかったのも有るんだが、それ以上に王妃様からの情報と、リュウの情報が、かけ離れていて不気味だったからだ。
議会制を謳い騒いでいたにしては、あまりにも可笑しい。本人も否定していたが……お供の連中にも見張りを付けてみたら案の定、
「怪しい行動をしていた? リュウのお供の連中は、何かを調べていたのかな。」
報告してくれたギルドメンバーが言うには、
「数名の他の勇者様に対して、手紙や贈り物をしていたんですけど……なんだか様子が、おかしかったですね。隠れる様に行動していて、逆に目立っている様な……そう見せているとも考えられて……」
手紙や贈り物をしていた? 珍しくはないけどな……訓練している様な連中じゃないから、隠れる様に行動しているのはそのままの理由かな。
「その後は、何度も連絡を取り合っていましたね。ただ、リュウ様は一度もそれらしい行動をしていません。指示や手紙などは、全てお供の連中が……」
リュウが、知らない所で動いているのか? それだと余計に大変だな。相手は組織か……面倒臭いな。
王妃様への報告は、その辺の事も書いておこう。
そんな感じで、調べる為にギルドメンバーを引き連れて、リュウの故郷へ向かっている。お供の連中は、凄く嫌そうな感じをしていたが、断る理由が無いのか渋々納得していた。
ギルド経由で、他の勇者達を調べる様に指示を出しておいたが……何で、こんな事に頭を悩ませないといけないんだ。適当に議会制を理由にして騒いでいるなら、話し合って断念して貰おう。
時期が悪い! ってね。リュウから議会制の利点でも聞いて、騒ぎだして要るだけだといいな。それ以上のゴタゴタは迷惑だ。魔王を討伐した後にでも、数十年かけて土台を作れば、世代交代しているだろう。俺には関係ない。
「ツックン! 目を覚ましてよ。相手は『ペガサス』だよ! もう、種族が違うじゃないか!」
『羽が、邪魔そうだなぁ……。羽を取ってしまえば、』
……ただの馬じゃん。こんな馬鹿みたいな会話をしながら旅をする……見ているだけでいいなら大歓迎だが、駄馬やリュウが問題を起こせば、それは俺の責任になるから気が休まらない。
もしもこれで、リュウが主犯なら危険人物だろうけど……無いな。
そんな、のんびりした旅は、何時までも続かない。リュウの故郷『ゼタの村』に着いた時には、全てが遅かった。最初に感じたのは違和感、そして不快感を俺は感じ取ったんだ。
才能を調べる事が出来る俺の能力に、反応が全く無い村人達が何人か確認できた。……才能が、全く無い人間は珍しい。俺が見た限りは、死ぬ前の人や、死んだ人間がそれに該当する。
「何を、してくれてんだ……」
これから始まる悲劇の一日目になった。
村長に挨拶をしに、リュウに付いていけば、村の異常さに目が止まる。活気に溢れているし、村人達は貧しそうでは無い。寧ろ、裕福そうに見えた。着ている物から判断しても間違いない。
全く俺の能力に反応が無い人間は、リュウに付いて行く途中で数名見つけた。皆が、俺達を歓迎していないのか、見張る様な目で見ている。
「……余所者を歓迎しない村なんですかね? レオン様は、どう思います?」
話し掛けてきたエンテに、小声で指示を出す。
「一番近くのギルドに、非常召集をかけて人数を集めるだけ集めてくれ……この村は『不死者』がうろついて居るって言えば……わかるな?」
「……最悪ですね。」
俺の指示で、数名が馬に乗り急いで近くのギルドに向かうのを見た村人達が、急に慌てだした。数人が駆け出して、村にある神官の屋敷に向かっていった。……余計に最悪だ。
神殿は、村などには神官を派遣するだけで神殿は建てない。神殿とは、神の声を聞く有り難い場所で有り、神官達の組織の通称だ。
正式には『神殿で神に使える者達』……なんか適当な名前でも付ければ良いのにな。
だから、村なんかには派遣するだけで、神聖な神殿は建てない。建てる金を村が出せないってのも有るんだけどね。
村の中で一番大きな屋敷に向かった村人達を、ギルドメンバーに追わせて拘束させた。厄介な事になるな……。
村長の家に着く頃には、ギルドメンバーの数が最初の半分にまで減っていた。お供の連中も拘束させて、大分少なくなった事にリュウが気付いたが、
「大勢で押し掛けたくないからな。」
この言葉で無理矢理押し通した! そして、村長の家の前で出迎えてくれたのは、リュウの両親と村長夫婦……全員に才能を感じなかった。ただ、生きている風に動いているだけの存在達は、笑顔で村の勇者を出迎えていた。
俺達に対しては、それなりの対応をして家の中に入る事に……。
「家のリュウは、どうですかな? なにぶん、まだ若いですから間違う事も有ると思うのですが……。」
「将来には、期待していますね。」
村長との会話を、無難に受け答えしながら時間を稼ぐ筈だった。だけど、ここで問題が起きた。
「これはこれは、この村の神官をしております『バッシポ』と言います。お見知りおきを『勇者様』」
……リュウの両親との会話中に現れたのは、この村の神官『バッシポ』さん……明らかに怪しい! 伝えに行った連中は、取り押さえて拘束させたのにこの場に現れやがった。まあ、関係ない村人が伝えたなら可笑しくないだろうけどさ。
「それで……この村には一体何のご用件で?」
村長の奥さんが、言われるまでも無く席を用意して、バッシポの為にお茶の用意をし始める中で切り出された話題に俺は、
「変な噂を聞きましてね。……何でも、王制を否定しているとか……」
「……その様な噂があるとは聞いた事も有りませんな。ただ、この村は勇者様を産んだ村ですから、税を免除して貰うように私から働きかけました。その所為で、その様な噂が広まったのかもしれませんな。」
本当かよ! この村は税を納めてないの! それは……領主は大変だろうな。そこは俺には関係ないとして、問題はこの神官が必要以上にこの周辺で権力を持っていると言う事かな? 何で神官が税の事まで口出ししてんだよ。
「それではこの村が裕福なのは……税を払わないからですか?」
「少し違いますな。この村は数名の代表を皆で選び、その者達が計画的に村の発展に貢献して、今が有るっと言う所ですよ。税が無くなっただけでは、ここまで裕福には……我々が力を合わせた結果です。」
なんだ? それってあれか……議会制の縮小版? でもなんか違うな。バッシポが村長の奥さんから出されたお茶を飲む。村に派遣された神官で、歳は40代かな? この年齢で規模の小さいこの村の神官なら出世とは縁の無い人だろう。……『人』ならね。
「あなたは聡明だと聞いています。どうですかな? この様なやり方が有るのに、この村だけでは効果も少ない。もっと広めてもいいと思うのです。」
「……ば、バッシポ様? 俺はそんな話は一度も聞いた事が有りません!」
話を聞いていたリュウが、椅子から立ち上がるとバッシポに詰め寄ろうとする。……だが、それを父親に止められて、
「リュウ! 神官様に失礼だろう。お前にはまだ早い話だから黙っていたんだ。……少し外に出ていなさい。」
そのまま母親に、連れられて出て行く中身はオッサンのリュウ……
「すみません。まだ子供でして……」
頭を下げるリュウの父親に苦笑いで応えると、
「……この国を思うからこそ、この様に考えて行動しております。我々は新しい未来の為に……」
バッシポの説教が始まった。内容は国家権力に聞かれたら、即逮捕の危険極まりない物だったけどな。この俺を巻き込んで共犯にでもしたいらしい。そんな事はしたくないので、適当に聞き流しながらしばらくしたら、
「ああ、そろそろ時間ですね。私は近くの都市に宿を取っているので、ここらで……」
「泊まって行かれたら、宜しいではないですか。」
バッシポが、そんな事を言っているが、
「人数が多いですからね。それに、お金も払いましたし……」
適当に嘘を言って切り上げた。この村はやば過ぎる! このバッシポが何らかの魔物か、ゾンビやグールみたいな不死者の可能性が有るのにこんな所に居られるか!
村を出る前にリュウの所に寄り、俺はリュウの両親に、
「リュウは、剣よりも『弓』に才能が有りますね。……しばらく預かって鍛えてみたいのですが、どうですかね?」
「……構いませんが、何時までですかな?」
不審に思ったのか両親が、俺に訪ねてきた。リュウをこの村から、あまり出したくないらしい。
「そんなに長い期間は、面倒が見れませんので……数日だけ、近くの都市で基本を教えておこう、と考えています。」
「え! 俺は、弓よりも剣の方が良い。」
文句を言うリュウには、現実を教える事にした。
「お前に剣の才能は『人並み』しかない。それよりも、少しでも才能の有る弓を使え。良いじゃないか、かなり有効だよ『弓』は、剣なんかより役に立つ。」
「……勇者ぽっく無い。」
その後は、ブツブツと文句を言うリュウを、引き摺る様に村から出て行く。馬車の中に無理矢理押し込んで逃げる様にゼタの村から出て行くと、ギルドから送られて来たメンバーと会う事が出来た。
「レオン様! 連れて来れたのはこれだけです。」
焦っていたエンテが、息を切らせながら俺に報告してきた。顔色も少し悪い。
「40人か……全然少ないな。それと、馬車の中に詰め込んでる連中を、ここに連れてきてくれ。リュウには、ばれない様にな。」
道から少し離れた森の中で、バッシポに報告しようとした連中を、リュウのお供していた連中の見ている前で……斬り捨てた。その光景に騒ぎ出したお供連中だが、
「良く見てみろ……血が噴出していないだろう。それに、外見は兎も角、中身だ……」
外見以上に、酷く腐敗していたその中身を見せると、お供連中は吐き出した! 俺だってキツイのに……我慢しているんだから止めてくれ!
「『不死者』にやられたな……ヴァンパイアかな? それよりもわかったよな……お前らの村がどれだけ危険かって、」
「そ、それは、『浄化』すると言う事でしょうか?」
お供の一人が、苦しみながら聞いてくる。『浄化』……簡単に言うと、全て燃やして無かった事にしよう! こんな感じだ。こんな中世みたいな世界だから、こんな事は珍しくも無い。実際に俺の実家にも、対処をする方法の載った書物が数冊有った。
「それ以外に無いだろう。」
「そんな! 俺達はまだ生きています! 俺の家族だって……こいつ等だけかもしれないじゃないですか? 浄化だけは……」
全てを燃やす……この場合は人も含まれる。寧ろ、人を燃やしたいとも言えるのが『浄化』だ。不死者に支配された村の出だとわかれば、その場で殺されてもおかしくない。
「……ギルドの非常時の行動指示通りに動いています。もう、王都にも早馬を出しましたから、」
エンテが俺の横で小声で報告してきた。まさか、こんなにも早く非常時のマニュアルが役に立つなんて……役に立たない方が、良いんだけどね。
「出来るだけ、ばれない様に行動しろ。道を封鎖して周辺の村にも伝えておけ……聖属性の魔法を使える連中が足りないよな?」
「はい、連れてこれたのも3人です。……何をさせるんですか?」
「……死んだ連中には、回復魔法とか反応しないんだ。上級の魔法なら焼き殺せる、とか聞いた事がある。調べさせるんだよ……どれくらい広がっているのかをな。」
その会話を聞いたお供の連中が騒ぐ中、そいつ等に回復魔法をかけると、全員に反応が有った。この状況が最も厄介だ! 生きている連中も居るから、ためらう奴等も出てくる。それに、混乱して救いを求めてくる連中の中に混ざってでもしたら……ああ、怖ろしい。
「助けて下さい! 今ならまだ間に合うんです。俺には家族が居るんです!」
縛り上げられたお供も連中の言う事を無視して指示を出す。確かに俺は酷いよ。でも、それ以外に何をしろと?
一番近くの都市に着くと、ギルドにはまた更に人が集まっていた。そして俺は、この周辺を治める領主の所へと向かい、聖属性を使える魔法使いを連れて、領主やその周辺に『動いている死者』が居ない事を確認する。俺の為じゃなくて、上の連中が混乱すると、その下の部下達も混乱するから大丈夫だと言う事を知らしめる為だ。
ついでに、必要そうな物資を強請りに行くのも忘れない。……『浄化』って、結構お金が掛かるんだよね。
動員するギルドメンバーや、領主の抱えている兵士にも、全て確認させてからゼタの村の封鎖に出発させた。疑心暗鬼は凄く厄介だからだ! 隣の奴が、生きているか調べる手段が少ない状態で、行動させると不味いと書物に書いていたしな。
細かい事は、現場に居る責任者に任せるとして、俺は幾つも手紙やら書類を書いてから、この都市の『神殿』に向かう事にした。……聖属性を使える神官達を借りに行く為だ。たまには真面目に働いても良いと思うんだよ。ハースレイの名前を勝手に使わせて貰うとしよう。……周りに嫌われているあいつの名前が、有効だとも思えないけど……無いよりはましだろうしね。
◆
その日は、私が神官になって初めての仕事をする時の事です。赤ん坊への『祝福』を、先輩に付き添われて行う為に、この都市の『神殿』に早めに顔を出したんです。準備とか、失敗しない様に練習をする為に、神殿の門を開けると、そこには窓から差し込む朝日の光を浴びる、一人の男の人が居ました。私の後ろに居た、先輩から声を掛けられるまで、気付かないまま見とれていたんです。
「何をしているの『ミーナ』、早く進んでよ。」
「……は! す、すいまえ、ん。」
慌てていたのか舌を噛んだ私を笑う先輩を見ると、
「もう、しっかりしなさいよね。今日からあなたも神官なんだから……あれ? 何でこの時間に一般の方が居るのかしら、」
不思議そうにしている先輩は、段々と顔色を変えて、その顔は血の気が引いていました。私もその理由を知ろうと、もう一度神殿内を見たんです。その日は、私にとって地獄の始まりだったんです。
「ヒッ! な、なんで神官長と男の人が死体なんかを……あれってまさか!」
さっきは気付かなかった他の数人の『ギルド』の方達が、神官長と一人の倒れた人を囲んでいたんです。そして、先程見とれていた人物の手には、剣が握られていました。
「……家の神殿に仕えている神官よ。神官殺しは最も重い罪の一つ……一体誰が……あの人が殺したにしては、様子もおかしいし、」
先輩が、考え込んでいると私達に気付いた神官長が声を張り上げてきました。何時もは穏やかな神官長が、ここまで大声を出すのは久し振りです。
「そこに居る神官達は、直ぐに扉を閉めてここにきなさい!」
近付いて確認した女性の神官長の様子は、少し髪が乱れ、顔色はとても良くありませんでした。少し震えている様にも感じます。……死体を、出来るだけ見ない様にしていたら、
「……また、説明しないといけないのかな? まあ、いいか。」
先程の男の人は、ギルドの方に私達に魔法を掛けさせました。……回復魔法? その魔法を受け光に包まれた私達を見て、安心したのか剣や武器をしまうギルドの方達が、
「違うようですね。それで、神官長ご決断して頂きたい。全神官の調査とゼタの村への派遣を……」
「わかっています! ええ、あなた達の言う通りにして頂いて結構です。好きに神官達を使いなさい!」
苛立つ神官長が、私が見とれていた男の人を睨みつけます。私達を使って一体何を?
「先ずは、この場に神官達を集めて頂きます。……暴れて『ゾンビ』にでもなられたら危険ですから数人単位で呼んで下さい。それから……」
え! ぞ、ゾンビ!
「神官長! まさか……『不死者』が現れたんですか!」
「……ええ、しかも頭の良い不死者の様でね。神官にも複数の『動く死体』を潜り込ませていたわ。あなた達もこの方々に協力しなさい。勇者様の『命令』で、この都市全ての人間を調べる事になったんだから。」
この都市の住人全てを! 無理ですよそんな事は、
「違いますよ。……この都市を含めて、ゼタの村の周辺にある村も全てが対象です。皆さん頑張って下さいね。」
笑顔の欠片も見せないこの男の人は、言いたい事を言うとそのままギルドの人達を残して、神殿から出て行きました。私には何が何だか……
「神官長! あんな態度を許して良いんですか?」
「逆らわ無い方が良いわ。アレはそう言うタイプの人間だもの……まさか『勇者』がこの都市に来ているなんてね。」
先輩が、神官長に抗議しました。それでも『勇者』の名前を聞いた途端に黙ってしまいます。
「浄化するだけでは、危険と判断したんでしょう。既に王都にも手紙を出したらしいから……下手をしたら国中が大騒ぎになるわね。」
神官長の言葉に息を呑みます。不死者を出した村などは、例外無く『浄化』されて終わる筈なのに……勇者様は、一体何を考えているのでしょう?
「……ミーナはまだ気付かないようね? ただの『不死者』じゃ無いのよ。あの勇者レオンが、自ら出てくるくらいに危険な存在なのよ。」
「でも先輩、不死者は死体を動かす為に、大量の魔力をコントロールする必要が有るから……国中で調べる必要なんて、」
不死者は、その主からコントロールを受けています。だから一定以上は増えませんし、その『不死者』に殺された人達は『ゾンビ』になりますが、永遠には動いていられません。2・3ヶ月も有れば……自然消滅します。
「私達が考えている『不死者』なんかよりはヤバイんでしょうね。もう最悪よ……」
この日から数ヶ月にも及ぶ、私達の地獄が始まったんです。
数日を使い準備に明け暮れていた俺に、情報が集まって来たので整理してみた。こんな仕事はこの都市の領主がやれば良いのに……
「酷い状態だな。……税の免除に、商品の代金の踏み倒し、その上お金を出せと領主を脅すとか、勇者の教育費を理由にここまでするかな? まあ、不自然に裕福そうだったし、何か有るとは思ったけどさ。議会制とか全く関係ないじゃないか。」
「封鎖の方は順調ですね。数名の『不死者』が現れていますけど……全て防いでいますから気付いているかもしれませんよ?」
俺の対面に座るエンテが、報告してくる内容に相槌を打ちながら考える。今回も非常にヤバイ! 俺が目立つという意味において、非常に危険な状態だ。報告だけして逃げ様としたのに、王妃様からの手紙に、
『任せる!』
こんな感じの手紙が来て、この都市の領主なんか張り切って手伝ってくれる。……勘弁して欲しいな。
なんか書いていても違和感が……書き直すかもしれませんが、ここまで書いたので一応投稿してみました。




