エピローグ〜まだ終わらない〜
『これはサッカー部に伝わる話なんだけど、下駄箱に誰も使ってないやつがあるじゃん。
実はそこには魔物が住んでいてうっかり手なんて入れたら喰われちゃうぜ。
20年くらい前にそれを試したら本当に喰われちゃったって話もあるしな。
しかもその人、頭まで喰われちゃってさ。
でもその魔物も美食家みたいで、いらないものはちゃーんと吐き出すってよ。』
松本はその使われてない下駄箱の場所を知っていた。
それは有沢の下駄箱だった場所だ。
だからそんな話はウソに決まっている。
そう思っていると、話してないのは自分だけになっていた。
みんなに急かされて、親から仕入れた話をそのまましゃべりだした。
『死んだ人とかって執念深いらしいよ。
だからその人が死んだ日とかにその場所に行くと、亡霊がでるらしい。
母さんの学校でもそうゆう事があって、友達がそこに行ったら亡霊がいてそれに手を引かれて窓から飛び降りて死んだんだって。
そうやって亡霊っていうのは増えていくんだね。』
自分の話が一番短かった。
それは早く帰りたいからという心のあらわれなのかも知れない。
「そういえば七不思議は普通七つなのに六つしか言ってないよね。」
「だよな。今からでも呼ぶか?」
高村がポケットから携帯を取り出した。と、その時。
「何やってんだお前ら!」
そこに現れたのは、先生だった。
この先生は松本たちの担任だ。
金子たち女子が教師に理由を話した。
先生はウンウンとうなづいて、こう言った。
「よしっ、じゃ俺からも一つ言ってやるか。」
やっと帰れる、と思っていた松本は心の中で悪態をついた。
(なんて教師だ……)
松本はうらみの目を教師に向けた。が、本人は全く気付かずしゃべりだした。
『図書室に何も書かれていない本があってな。
その本は夜、ひとりでに床に落ちて風もないのにパラパラとめくれるんだとよ。
で、それを片付けようとして近づくと、本にそいつは吸い込まれるらしい。
そしてそのページが赤く染まるという話だ。
今度図書室に行ってその本を調べてみろ。何ページが赤いのかな……?』
教師はくすくす笑いながら話した。
女子は自分の腕をつかんで、さも怖がっているフリを見せた。
松本は冷ややかな目で教師を見ている。
「さ、早く帰れ。」
「はーいはい。」
七人はゾロゾロと教室を出ていった。
そしてくだらない話をしながら歩いていると、植木が何かを見つけた。
第1話の話が途中で切れていますが、ちゃーんと第2話につながる内容はあったんです。でも俺のバカでアホでマヌケな手違いによって、途中で切れてしまいました。読んで下さっている皆様は「なんだこの小説は〜!!」とか思ったかもしれません。この場を借りて謝りたいと思います。どうも誠に本当に真面目に本気でもうマジで(省略)すいませんでした。_(._.)_以上、長ったらしい謝罪でした。