エピローグ〜まだ終わらない〜
11月3日(これ書いた日)にあったIQテストに夢中だった闇太郎です。ちなみに平成教育委員会は録画しました。などと近況報告してから本題に入ります。第10話が今の所一番長いのですが、特に意味はありません。ただたまたま長くなっただけです。これにより読むのが少なからずめんどくさくなった事と思います。ですが、がんばって読んで下さい。あと少しで完結いたしますので、どうか見守って(?)下さい。そういえば今日メロンパンを食べました。いや〜ホントメロンパンはいいですね〜♪最近はひらべったいものも出てて、種類がいっぱいありますね。でもやっぱりなにも変わってない普通のメロンパンが最高ですね。なんだか雑談ばっかりになりましたが、これからもよろしくお願いします。
どれぐらい歩いただろうか。
二人は校舎をあてもなくさまよっていた。と、急に気持ち悪くなり、
「ウェ、ェェ〜〜」
「オェッ、ゴボッ…」
というように胃の中のものを吐き出してしまった。
頭の中に、三人の死体がフラッシュバックする。
吐けるものをほぼしべてはいた後、高村が口を開いた。
「なぁ。」
松本は近くにあった水道で口を洗いながら、高村の言葉を聞いていた。
「内免は生きてるかな?」
「さぁ。」
松本は正直、助かっているとは思えなかった。
今まで、現実にはありえないような死に方で三人死んだのを見た。
となると内免はもちろん、自分たちも死ぬと思った。
「俺さ、内免の事好きなんだよ。」
その言葉を聞いても、何の感想も出てこない。そして何とも思わない。
「だからあいつには生きてて欲しいんだ。」
「……」
結局松本は何も言わず歩きだした。
高村も別に答えなど求めてなかったようで、無言で松本について歩きだした。
二人とも目指す所などない。だが、止まりたくはなかった。
それから少し歩いた時。
『あ!』
高村と松本は、同時に声を出した。
なぜなら、前に長い黒髪の女生徒が立っていたからだ。
その女生徒は高村たちに背を向けて立っていた。
「俺たちの他にもまだ生徒が残ってたのか…」
高村は希望を見つけたような顔でその女生徒を呼んだ。
女生徒は少し反応を遅らせて二人の方を見た。
(……)
言葉に出ないほど美しい人だった。
制服は確かにこの学校のやつだが、こんな生徒見た事なかった。
こんなに美しいのなら注目を浴びるはずなのに。
「あら。君たち、怪談話してた子でしょ。」
「知ってるの?」
「えぇ。」
女生徒は笑った。その笑顔は美しいのだが、なんだか禍々しいものを感じた。
「大変なんだよ!この学校で人が死んで――」
高校は必死に女生徒に助けを求めた。
しかしその女生徒は、クスクスと笑って、
「そんなの自業自得でしょ。ねぇ、それより遊びましょ。」
と言った。
「何言ってんだよ、こんな時に!!そういえば君の名前は?見かけない顔だけど……」
松本は場違いな事を言った。
それは自分自身でも分かっていた。
でも本能が聞かなきゃいけないと訴えていた。
女生徒はその言葉を聞き、またも笑顔で言った。
「あら。あなたたちは知っているでしょ?とくにその子。」
女生徒は高村を指さした。
高村は少し考えた後、血の気がひいたように、顔色が悪くなった。
松本も、そんな高村の様子を見て、ようやく意味が分かった。
「ま、まさか……花子さん?」
「フフ…あ・た・り♪」
高村は、
「ウソだ…」
とつぶやきながら後ずさり、
「わぁぁぁ!!!!」
と言って走り出した。
「た、高村!」
松本も高村を追った。
しかし高村はなかなか速く、差は開くばかりだった。松本があきらめかけた時、
ドンガラボキッ
ゴロゴロドンッ
という音がした。
「え?」
松本は理解できず、音のした方へ走った。
「!!」
そこは階段だった。
下には関節が無茶苦茶に折れ曲がっている高村と、その下にもう一人……
「内…免?」
「あ〜あ、おもちゃが無くなっちゃった。」
いつのまにか横にいた花子さんはつまんなそうに言うと、松本に耳打ちした。息などは感じなかった。
「本当はあなたと遊びたい所だけど、あなたには先客がいるからあきらめるわ。」
花子さんが消えた後、松本は意味もなく笑い出した。
「ははっ、ははははっ」
そして狂ったように下の死体に言った。
「良かったなぁ。好きな人と一緒にいれて。なんだか抱きあってるみたいだぜ。ははっ、何とか言えよ。あっ、人って口や鼻だけじゃなくて耳からも血が出るんだな。こりゃいい発見だよ。オイ、何とか言えって…何か言えよ!なぁ!!」
松本は涙を流しながら言った。そして床にひざをつくようにして叫んだ。
「頼むから何か言えよ!!!!」