探索
街にでてとりあえず2人で女性が殺された裏道を見て回っている。コーディリアはやる気満々で出てきたは良いがどうやって探すかは考えていなかったようだ。とりあえず街に出て3時間は経っている。
散歩だと思えば大変ではないのかも知れない。いや、やっぱりめんどくさい。とりあえず今すぐ寮に帰って寝るか、そこら辺の喫茶店で寝るか、この道端で寝るかだな。
「なあコーディ、どれが良い?」
「いきなり何よ?」
コーディリアの顔の前に手を出して指を1本立てる。ついでに安心させるような笑顔を浮かべておく。
「寝るか」
2本
「寝るか」
3本
「寝るか、さあどれが良い!」
「全部一緒よ!」
「いだっ」
平手で頭を叩かれた。結構痛いぞ。というかコーディリアは良く手を出してくる。女の子が暴力的なのは良くないと思う。うん。そんな風だったら・・・
「パパは悲しい!」
「だれがパパよ!」
コーディリアが腕を振り上げるのを見てあきらめて殴られる覚悟をする。その時
「あれ?君たちどうしたの?」
突然の声に驚いて振り向くコーディリア、トレスはとりあえず殴られずにすんでホッとして振り向く。そこには身長185センチで腰まである金髪が路地裏なのに輝いている。荒事なんか無縁そうな優しい顔立ち。しかし、人一倍頭が回り戦闘になっても倒すことが難しいことは軍事学園に通っている者なら誰でも知っている。そんな人物がそこにいた。
「ホープネスさん!どうしてここに?あっ、いや、課題か」
「そうなんだけど。君たちも?」
「ええ。そうよ」
「いや、無理やり引っ張ってこられただけ」
同時に言葉が返ってきた。レイはそれに我慢できずに声を上げて笑ってしまった。
コーディリアはこんなに暴力的な女の子ではなかったはずなんです(-_-;)