合流
トレスはトニーの家の前にいた。しかし扉を叩いても返事がない。
どうした?
少し心配になってきたところでこちらに向かって歩く足音に気づいた。トレスはとっさに隠れようとしたが出てきた人間はトニーだった。
「あっ、トレスさん」
「どこに行ってたんだ?」
「あの、トレスさんが昨日言っていた『あの水』を取りに行ってました」
「ん?何でそんな時間がかかるんだよ」
「さすがに炭酸水は家にありませんから」
「・・・は?なんで炭酸水なんだよ」
「え?」
「お前ん家にある水は汚いから井戸水を持って来いって言ったんだが」
「・・・ええ!」
なぜ驚く。というか何故炭酸水。飲めねぇだろうが
「まぁ良いよ。とりあえず水持ってきたし」
「すみません」
「いや、とりあえず行こう」
「・・・はい」
トレスの後ろをトニーが落ち込んで着いていく。
「・・・まぁ、炭酸水も別に悪くはないんじゃないか?」
「本当ですか!」
「あ、あぁ」
そして2人はアジトの前に立っていた。
「で、どこに妹はいるんだ?」
「わからないんです。でも奥の小部屋だと聞いた事があります」
「ふーん。とりあえず聞いてみるか」
「答えてくれるでしょうか?」
「答えるかじゃなくて、答えさせるんだよ」
「実力行使ですか?」
「ああ」
実力行使。そんなことが選択肢に入るなんてやっぱりこの人強いんだ。あれ?でも
「武器になるものは何も持ってませんよ?」
「ああ、持ってきた。ほら」
「え?」
トレスが見せてきたものは何の変哲もないそこら辺で売っているようなものだった。
「・・・糸?」
その言葉にトレスは口だけ歪ませて笑った。
「結構便利なんだぞ?」
今月は色々忙しいので、次の更新は9月になると思いますm(_ _)m
お待たせします(-_-;
すみません(ToT)
この小説を読んで下さりありがとうございましす(*^o^*)
これからも見捨てないでやって下さいm(_ _)m