表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/25

決意

初投稿です(^^)

広い心でお読みくださいm(_ _)m


「僕が恐くないの?」

「どうして?」

「だって、院長が悪魔だって・・・っ化け物って!」

「院長が間違ってるのよ。トレスは皆より少し強いだけで、誰よりも優しいのよ。知ってるもの。」


優しい笑顔。

可愛らしい声。

5才の女の子の中でも飛びぬけて可愛かった。

あの時から院長を筆頭に恐がられ、避けられた。

そんな中唯一僕を避けずに、今まで通りに接してくれた女の子。

嬉しかった。嬉しくて嬉しくて、この子はどんなことをしても守ろうと思った。

それを伝えると、


「本当!ありがとう!じゃあこれから何があっても私は安心ね。」


嬉しそうに、楽しそうに笑ってくれた。

その笑顔に更に守りたい気持ちが大きくなった。

一緒にいると安心した。月みたいな女の子。

だけど・・・


「いやぁぁぁぁぁ!トレス!助けて!離して!」


あの子は連れて行かれて守るために言う事をきいた。

訓練を受けろと言われればどんな訓練も受けてきた。

人を殺せと言われれば躊躇わずに殺してきた。

なのに


「・・・なんだ。ずいぶん前に死んでたんだ。」


10才の時にようやく手に入れた情報には、あの子は連れて行かれて数ヶ月で殺されていた事が書いてあった。

もう言う事をきく理由もない。


「・・・守れなかった。」


泣かない。泣けなかった。

ただ1つだけ決めた。


大切な人はもう、つくらない




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ