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小雪

作者: おこめ
掲載日:2011/02/19

冬が嫌いだった。


寒さで心まで凍るの怖かった

熱を奪われる瞬間も嫌

白い雪は赤い私を更に赤くさせて

日が傾くのが早まる度に憂鬱で

冬なんて鬱陶しいだけだった


いいことなんてあまりない

色が少なすぎるこの季節に

突然色が着いて焼き付いた

私は君と出会ったの


世界が溶ける錯覚が

熱を纏う身体が

赤い頬が更に赤くて

震える指先を隠してた


見られるだけで恥ずかしかった

あのとき君はどうだった?

私は変わる自分を感じてた


降り積もりながらずっと

静かでもそっと

仄かでも強さと

純白のこの気持ちと同じで

私の想いはまるで雪のように重なった



寒いのは君が恋しいから

震えるのは君が抱きとめてくれないから

温もりに飢えるのは淋しい証拠

君がいなくちゃダメってこと

冬が好きになるきっかけだった



かじかむ手を擦り寄せて

震える身体を抱き寄せて

吐く息はあなたに重ねて

そっと寄りそえば 

何もいらない変な衝動

いつしか冬も好きになっていた



あの日を思って今日も君の腕の中

耳元で囁けば君の熱しか伝わらない


「もうすぐ季節が変わるのね」

いつしか雪は溶けて蕾が膨らむ

君と過ごす春が来る。

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