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カインVS勇者ハーゲン 1

「よくも勇者である俺を殴ってくれたな! この罪は万死に値する!」


 ハーゲンが俺に剣の切っ先を向けてきた。

 猫神族の力で殴ったのに既に回復している。

 さすがは勇者だ。


「お前が先に暴力を振るったからだろうが」


 俺は剣を構える。


「黙れ! お前のような奴をパーティーに戻そうなどと考えた俺が間違っていた。お前などもう必要ない。今ここで処断してやる!」


 ハーゲンが、俺にむかって襲い掛かってきた。

 俺は袈裟斬りしてきたハーゲンの剣を、自らの剣で防いだ。

鍔迫り合いをしながら、俺とハーゲンは睨み合いをする。


「お前如きが俺に勝てるなどとは思わない事だな」


 ハーゲンが、嫌な笑みを浮かべて俺を挑発する。


「どうかな? 俺は勝つつもりでいるぞ」


 俺はハーゲンに言い返した。 

 こいつはルイズを殴ろうとした。 

 叩きのめしてやらないと気が済まない。


「ほざくな! どうやって俺に勝つつもりだ!」


 金髪碧眼の勇者が怒号する。


「とりあえずは力押しかな」


 俺は全身の力を込めて、ハーゲンを押し返した。

 模倣コピーで得た猫神族の怪力で、金髪碧眼の勇者を押し返す。

ハーゲンは俺に力負けして、徐々に後ろに後退する。


「なっ、なんだこの力は?」


 ハーゲンは驚愕した。

俺はさらに力を込める。

 鍔迫り合いのまま、俺はハーゲンをドンドン後ろに後退させた。

猫神族の力のお陰で、ハーゲンがものすごく非力に感じる。


「どうした? 勇者の力はこの程度か?」

「ぐうっ! 調子にのるなよ!」


 俺が挑発すると勇者ハーゲンは後ろに跳躍した。

 曲芸師のようにトンボ返りをして、地面に着地して距離を取る。

 力押しでは俺に負けると判断したのだ。

 咄嗟の機転はさすがに歴戦の勇者だけある。


「力ではともかく、剣技で俺に勝てると思うな!」


 ハーゲンが剣を振るってきた。 

 鋭い斬撃が、縦横無尽に襲いかかってくる。

 見事な剣技だった。


 これ程の剣力を持つ人間はそうはいないだろう。

 並の剣士なら相手にもならない。

 横薙ぎ、袈裟斬り、逆袈裟、刺突。

 あるゆる角度から、必殺の斬撃が放たれる。


 俺は全神経を集中して、ハーゲンの剣撃を防いだ。

刃鳴りが響き、剣と剣が衝突して火花が散る。


「ハアっ!」


 ハーゲンが必殺の剣撃を繰り出した。

 上段からの袈裟斬りだ。

 雷光のような剣撃が、俺の首筋めがけて襲いかかる。

 次の刹那、俺は『風の加護』で超速移動し、ハーゲンの斬撃を回避した。

 風が俺を包み込み、瞬間移動のような速度で移動する。


「なっ!」


 ハーゲンが驚いて、俺を見る。

 俺は一瞬で、ハーゲンから10メートルも離れた場所に移動していた。


 『風の加護』がある限り、ハーゲンの剣が俺に届く事はないだろう。


(確実に勝てる)


 と、俺は確信した。

 ハーゲンと闘ってみて分かった。


 ルイズ、フローラ、エルフリーデの能力を模倣コピーした俺は、既にハーゲンの戦闘能力を凌駕している。


 ハーゲンと闘っていても、恐怖を全く感じなかった。

格下の魔物と闘っているような気分だ。


「……どうやら、しばらく見ないうちに少々腕を上げたようだな」


 金髪碧眼の勇者は、俺を睨んだ。

 そして、体内で魔力を練り上げる。


 俺のパワーとスピードを目の当たりして、近接戦では不利だと気付き、魔法での勝負に切り替えたようだ。


俺も魔法で対抗する為に、精霊族の能力を使って魔力を大気中から集める。一瞬で膨大な魔力が俺に集まる。


「跡形も残さすに消し飛ばしてやる!」


 ハーゲンは、俺にむけて手をかざし、


「『聖光撃ホーリーブロウ』!」


 と唱えた。


 『聖光撃ホーリーブロウ』は勇者のみが使える攻撃魔法だ。


 聖なる魔力が、稲妻のように宙空を飛来して、俺に襲い掛かる。


「『雷撃サンダー』」


 俺は威力をかなり手加減して、雷属性の初級魔法を放った。

 俺の手から、青い稲妻が放たれる。


 互いの魔法が、宙空で激突した。


俺とハーゲンのいるほぼ中間地点で、二つの魔法が正面衝突して、爆音と閃光が弾ける。


 やがて、俺の『雷撃サンダー』が、ハーゲンの『聖光撃ホーリーブロウ』を押し返した。


当然だ。


精霊族の能力で魔力総量が上がり、俺の魔法の威力は桁違いに増幅されている。


俺の電撃魔法が、『聖光撃ホーリーブロウ』を押し潰し、ハーゲンに直撃した。





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