表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/27

お母さん!?

いいね、ブクマ良ければよろしくお願いします!!次話序章 最終話です!!

 途中まで、玲緒奈とよーちゃんと一緒だったが、それぞれの方向へと別れて帰る。



 ——最も、彼女達が平気で僕の家に来ようとしたのをなんとか引き止めたおかげだけど…ね。




 現在、僕の視界に映っている光景は、少し広い庭の奥にベージュの大きな建物だ。




 黄泉穂花の家の設定は、他の生徒よりかなり裕福であるものの、決して、お嬢様と呼ばれるレベルではない。




 しかし、穂花ぼくの母である黄泉香よみかおるは珍しい神と契約している。




 その真名は『中位の神:ベス』の筈だ。出産や娯楽、保護を司る神で、彼女の奇跡の魔法効果は、『妊娠してる人と親密になる程、赤子が健康で産まれやすくなる』で彼女は医者と看護師の間に位置する職業だ。




 ちなみに、ベスの契約人数は二百人程であり、中位の中でも高位に限りなく近い中位である。




 ——希少性の高い神と契約しているため、当然、彼女の給金は高い。これでも、よーちゃんや玲緒奈の足元にすら及ばないんだけどね…。



 ちなみに、父である黄泉圭介よみけいすけは『低位の神:アイオーン』と契約している筈だ。古代ギリシャ神話の一人の神とされているが、最高神などに比べると、やはり見劣りしてしまう。




 しかし、彼の奇跡魔法の効果は『強い相手程、身体能力が上がる』特殊な物のため、低位の神の契約者とは思えないくらいの強さを発揮する場合がある。




 そんな彼の仕事は、時系列が変わっていなければ()()()()()()、傭兵のはずだ。




 レスタ魔法学院に行く時は、鑑賞する余裕もなかった庭の花や木達を目の保養にしながら、クリーム色の玄関扉を開けて、ただいまと大きな声で叫びながら、その場で靴を脱ぎ、奥へと進みリビングルームへと行く。




「あら…穂花、帰ってきたの?どう、入学式に間に合ったー?」



 僕より若干濃い胡桃色ダークブラウンの髪をショートカットにし、まだ学生ですと言われても、信じてしまいそうになる穂花ぼくの今世の母親である香が両腕を帰宅したばかりの僕の前へと差し出す。




 ——そういえば、穂花の設定はマザコンにしてたんだった…。しかも、母親も穂花を溺愛してたはず…!!恥ずかしいけど…怪しまれないためにも…!!やるしかない!!




 若干戸惑いながらも、彼女の両腕に収まり、強く抱きしめられるものの、僕はそんな状況ではない。





 ——む、胸がぁ…くるし…あ、でも柔らかくて…落ち着く…かも…?




『主も立派なマザコンじゃ』

 ——う、うるしゃい!!




「それはそれで、私の可愛い穂花ちゃん…入学初日に東雲先生からご連絡があってね?三人ものクラスメイトを堕としたそうじゃない?」




 僕の漫画では、穂花のお母さんは、優しい人格設定にしていたはず…なんでこんなにも空気がピリついているのかな…。あ、あれ、僕の眼には、なぜかお母さんの右肩から顔を覗かせている強面の般若が見える…。




『そりゃ…初日で三人ものクラスメイトに公開告白でもされてたら、保護者に連絡くらい行くのじゃ』

 ——()()はなんで他人事なのかな?うん?全く、秘密でもバラしてやろうかな…

『ま、待つのじゃ。今なんとなく嫌な予感がしたのじゃ。えーっと、主の母親に”お母さん大好き”と笑顔で言えば、大丈夫だと思うのじゃ』

 ——本当かなぁ…?




 お母さんの右肩から僕へ睨むように顔を覗かせていた強面の般若だったが…なぜか腕が六本の紅の阿修羅へとまるで、ポガモンのようにメギ進化したんだけど…!?




 その姿を目の当たりにした僕は、パニックに陥ってしまったのだろう…。あれだけ、怪しいと感じていたのに…アフロディーテの言葉を盲信してしまい、深呼吸をした後、叫んでしまっていたのだ。




「お母さん大好き!!」——と

 すると、先程までの阿修羅が一瞬で消え…お母さんの背中から今度は天使が顔を覗かせた…。




 ——作者の僕でさえ知らなかった…。穂花ぼくのお母さんは化身使い!?だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ