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記憶のない僕らは  作者: 青山 立
第15章 MCU 僕だけが聞いていたこと
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(015) Area 30 Unstoppable 犠牲(landing)

--犠牲(landing)--#北田


 私は、どうしてカイくんをここに連れてきてしまったんだろう。


 なぜ、私は、彼の記憶が戻ることを望んでいるんだろう。


 私はやはり、カイくんを犠牲にしてでもMCUを爆発以外の方法で破壊したいのかもしれない。聞こえのいいことばかり言って、本当は、一人の人間が、どれだけのものを背負って生きてきたかを無視して、彼に責任をなすりつけようとしているのかもしれない。


「すみません。泣いている場合じゃないですよね。MCUを破壊しないと」


 カイくんは立ち上がり、真剣な顔で私を見てきた。

 私には、カイくんが消えたあの日から昨日まで、彼に何があったのかわからない。今はとにかく、カイくんの記憶に頼らずMCUを破壊することだけを考えよう。


 部屋から非常口に出る場合にはセキュリティーカードは必要ないが、非常口から部屋に入る場合には必要だ。私はセキュリティーカードをスキャンして、非常口を開けた。カイくんは緊張しているのだろう、表情がまるで凍りついているように硬い。

 私はここのMCUを何度も見ているが、カイくんは初めて見るはずだ。


 このMCUさえ破壊できれば、もうこれ以上MCPは生まれなくなる。


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