第弐話・第壱話b
学校が始まってからのハルヒはすごかった。
はいまず月曜日!
なんかモッシャモッシャーってかんじの髪型。
火曜日!
サイドのツインテだ。ゼロ年代あるあるだね。
水曜日!
チャイナのあのお団子みたいな、よこについてるかんじのあれ!
木曜日!
ビロビロ~って、なんかほら、数本ビロビロ...もういいや、ドレッドヘアーですドレッドヘアー
金曜日!
あのー、なんだ、なんか、すごいやつ
「お前毎日髪型かえてすっげえな」俺はハルヒに問うた。
ハルヒ曰く「毎日変えないと当局に狙われちゃうのよねぇ...」と。
俺は、うわぁ、と思った。
妹よ、君に泣く。きみしにたもうことなかれ。近親婚しよう。
「でもなんか曜日によって気分かわるっていうか、曜日に色みたいのがある気がするのよねぇ...」と、少し間をおいてハルヒが言った。
「そうか?俺にはようわからんね」
「なんていうか...火曜日は暑そうな、赤!水曜日は清涼感のある、そうね、青!木曜日はなんだか少し堅い...茶色?みたいな!」
ハルヒよ、それは字から連想しているだけなんじゃないか。
「ま、まあたしかに、そんなかんじでいったら木曜日はなんというか、もっくもっくようび~^みたいなかんじはあるよな。」
「は?なにいってんの?キモ。ヲタクキモ。くっせぇ~、ネットくせ~wネット浸かってからちゃんとお風呂入った?くっせ~wネットのフォローフォロワーしてるって関係だけで特に会話もしてないのに友達扱いしてそうwあんたバカァ?キモすぎなんですけどwキャハwあれwキモいって言われて興奮しちゃってる?キモォwあっ、今のもオマエにはご褒美なのかwいや~wネットキモヲタは手の施しようがございませぬな~wなに?もしかしてスマホにアズ〇ンとかコ〇パスとかプ〇コネとか入れちゃったりしてんの?夜何時に寝てる?ねえねえw壁に何貼ってるの?本棚は?w本棚に本以外何飾ってるの?w外食行くときどこ行くの?wサ〇ゼリア?wす〇家?wチーズ牛丼しか食わないってマジ?ねえねえwどうしたのヲタクくんww」
同調してやったはずなのに何故か物凄い勢いで罵倒され始めたぞおい。どうして。ただ、俺は、美少女に罵倒されるのが嫌いというわけではない可能性などゼロに等しいわけではないことを公に言えないとは一概には言えないが、それでもコイツに言っておかなければならないことがある。
「あのな、ハルヒ」
「なによ、キモヲタ」
「俺はキモヲタじゃないしネット民でもない」
「は?じゃあなんなのよ」
そう俺は-----
「俺は、シスコンだ!!!!!!」
言ってやった。ああ言ってやったさ。これが俺の気持ちだ。妹よ。どんな状況であろうと俺はお前の顔、いや、そのスカートから伸びる脚だけでも、裾から出る二の腕だけでも、首、艶く髪の毛、指、お腹、鎖骨、耳、膝、どれを思い出しただけでも下腹部をおったて道中膝栗毛できるのだ。社会不適者でごめんなさい。
ハルヒは?ハルヒは...黙っている。気圧されているのか或いは引いているのか或いは---
「なるほど、シスコンなのね!よかったわ!そんなことよりこの学校の部活ってほんとつまんないわよね!」
「そうだな、じゃあ作っちゃえばいいんじゃないか?」
「なるほどキョンあんた天才ねじゃあ作りましょこれ申請書よ申請通ったわ部活よ!」
「申請通ったって人数足りないだろ」
「みくるんビーム先輩と長門(嫁)が入ったのよ」
「はあ」
かくして部活に入ることになった。
つづく