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第58話 公爵令嬢のストレス発散

2019年9月23日改稿。

リオネラ視点をばっさり削除。

クロノス視点に変更、加筆修正。

リオネラ視点を削ったのに150文字ほど増えました^^;


 

 

 皇太子一行と皇王、宰相、宰相筆頭補佐官が砂浜に立っており、リオネラ第三皇女一行は、拘束術で拘束されたまま砂浜に座らされていた。

 リオネラ第三皇女一行の顔色は蒼白で、悲壮な様子だった。


(竜王様の逆鱗であるアリスティア様をバカにしたんだから当然だよな)


 クロノスはそんな事を思う。

 高位貴族や皇族の婚約は、殆どが政略的なもので、恋愛が絡む事はない。婚約期間中に愛を育む事はあるが、最初は政略的なものなのだ。

 それを、皇族のくせにまるで殿()()がアリスティアの"手練手管"で腑抜けにされたかの様に語るとは、どういう教育を施されればこんな不愉快な生き物に育つのだろうか、とクロノスはリオネラ第三皇女を冷ややかに眺める。

 実は心底怒っていたクロノスだった。


「アリス! そろそろアリス成分が切れそうだから撫でさせて!」

「お兄様たちからのお願いだよ!」


 双子の真面目モード終了のお知らせである。


「兄様たちは本当に、妹馬鹿ですわ。仕方ないから撫でさせて上げましてよ」

「「アリスがデレた!! プライスレス!!」」

「兄様たち、何か感動していらっしゃいますけど、早くしてくださいませ。後で髪を直して貰わなければなりませんもの」

「ひゃっほーい!」


 アリスティアを抱き上げて、めちゃくちゃに撫で回しているエルナードと、次の順番を待っているクリストファーを、竜王(ルーカス)は苦笑して見ていた。


「エルナード、クリストファー。ティアは(ワレ)の半身だからな?」

「わかってますよ、殿下!」

「でもアリスを撫でないと、活力が!」

「そなたらが妹至上主義(シスコン)だから、黙ってティアを撫でさせているのだからな?」

「「僕たちだって殿下に感謝してるんですよ!」」

「そなたらに感謝と言われると、違和感があるな」

「殿下、ひどい! アリスが珍しくデレたから、僕たちもデレてみたのに!」

(オス)のデレなど要らんわ!」


 三人が仲良く会話をしてる中でも、アリスティアの撫で回しは終わらない。エルナードが満足したらしく、クリストファーにアリスティアが渡されていた。そして行われる撫で回し。髪の毛が凄い事になっている。


「カテリーナさん、アリスティア様の髪の毛直す準備してあげて」


 つい、心配をしてしまう。


「かしこまりました」


 にっこりと笑って受けてくれる専属護衛。有能である。

 やがて撫で回しも終わり、アリスティアが離されたのを見て、カテリーナが髪の毛を調えようとした。


「カテリーナ、暫し待て」


 ルーカスから止められて、カテリーナは手を止める。


「ティア。軍服に着替えよう」


 そう言うと、ルーカスは指をパチンと鳴らした。


 途端にアリスティアの装いが、先日着ていた軍服になる。


「カテリーナ、フルアップに結い上げられるか?」

「申し訳ありません、殿下。フルアップはわたくしには無理ですわ」

「良い。お前は護衛が本職なのだからな」


 ならば本職を呼ぶ、とルーカスは再度指をパチンと鳴らした。

 途端に現れるマリアたち三人のアリスティアの専属侍女。


「お前たち、ティアの髪をフルアップにしろ。ティアラとコームと軍靴とマントはここに」


 そう言ってルーカスは、三度目、指をパチンと鳴らした。

 現れたアクセサリーと靴とマントは、どういう魔術を使ったのか、宙に浮いている。


「「「かしこまりました」」」


 侍女たちは、テキパキとアリスティアを飾り始めた。

 たちまち、いつぞやの様な、可愛らしい少女騎士が出来上がった。


「可愛いよ、ティア」


 穏やかに微笑む美青年は、破壊力抜群だが、慣れているのかアリスティアは、困った様に首を傾げた。


「衣装で三割増しに見えるのですわ」

「ティアは間違いなく可愛いよ。おいで」


 ルーカスに呼ばれて素直に応じるアリスティアは、心底ルーカスを信じているのだろう。

 アリスティアを抱き上げたルーカスは。


「もうすぐ、竜化した近衛師団の幹部たちが来る。ここで待っていよう」


 そう言ってアリスティアを抱えて立つルーカスも、いつの間にか先日の軍服に着替えていた。多分、着替えの魔術なのだろう、と推測する。非常に便利だから自分にも教えて欲しいと思うクロノスだった。





 やがて、海の彼方から、何かが高速で近づいて来るのが見えた。それはみるみる姿を大きくし、竜の群れだと理解出来た時には、その竜たちが次々と竜化を解除しながら地上に降り立ったあとだった。

 そして流れるように跪く竜人たち。

 慌てて同様に跪く人間たち。

 呆然として、その様子を見るリオネラ第三皇女。

 立っているのはルーカスだけであり、その腕に抱えられている婚約者(アリスティア)だけだった。


「竜王陛下、半身アリスティア様、ご招待に応じ、馳せ参じました。ご機嫌麗しゅう」


 代表でカイルが口を開く。


「カイル。先日ぶりだな。急に呼び立てて済まないな」

「何を仰います! 我らの忠誠は竜王陛下に捧げましたものにございますれば」

「大儀である。ティア、声をかけてやれ」

「またしても無茶ぶりですわね。やりますけど。

 カイル様、アロイス・イーゼンブルク伯爵、ノルベルト・ヘッセン子爵、リーンハルト・ヴィルヘルム侯爵、ラファエル・フュルステンベルク侯爵、フリードリヒ・カステル子爵、ギュンター・テーリンク伯爵、招待に応じてくださりありがとう存じますわ。今日は、わたくしの得意魔術である、広範囲隕石落としステラリット・メテオリテの連発ショーをお届けいたしますわ。楽しんで見ててくださいまし?」

「ありがたく、見学させていただきます、アリスティア様」


 にっこりと、地獄の開幕を予告する幼女を、感嘆の目で見る竜人の近衛師団幹部たち。


(地獄が始まる)


 クロノスはこれから始まる光景に緊張した。

 位相結界を張って安全だとはいえ、広範囲攻撃魔術である。

 失敗したら、この辺一帯は更地になるだろう事は明白だった。

 そんな竜人たちに向けて、竜王(ルーカス)は口を開いた。


「お前たち、立っていいぞ」


 竜王(ルーカス)に許しを貰った途端、竜人たちは立ち上がり、統一された動きで腰の後ろに腕を持っていき、肩幅に脚を開いて立った。

 ザッ、という音が聞こえて来そうなほど統率された動きだった。

 これが軍人というものなのだろうか、とクロノスは見惚れる。


「それでは始めますわね。改良位相結界インプルーヴド・フェイズ・バウンダリイ直径ニ〇キロメートル!」

「おお! 沖に結界が。位相結界を一人で構築するなど、優秀でございますな」


 カイルが感嘆の声を漏らす。


広範囲隕石落としステラリット・メテオリテを連発できる魔力量も、竜と遜色ないものですな。戦時には欲しいですよ」

「アロイス、ティアは戦場に送るつもりはないぞ」

「失礼いたしました。さすがに半身様を戦場に連れ出す気はございません」

「ならば良いが」

「メテオリテ! メテオリテ! メテオリテ! 三段撃ち三回目ですわ!」


 沖の位相結界の中の海が、落ちてくる隕石により水柱を上げている。

 その様子を、いつの間にか立たせられていたリオネラ第三皇女一行が目を剥き、愕然として見ていた。


「こんなの、間違っている……」

「何が間違っているのだ?」


 耳の良い竜王(ルーカス)が、拾った言葉の真意をリオネラ第三皇女に問い質す。

 クロノスは馬鹿な皇女に冷たい目を向けた。


「なぜ、わたくしがこんな仕打ちを受けなければならないの!?」


 リオネラ第三皇女から漏れた言葉に、クロノスの口は嘲笑を形づくる。

 理由など、竜の逆鱗に触れたからに決まっている。

 それを、この皇女は理解していないのが酷く滑稽だった。


「リオネラ! 控えよ!」


 皇王が、慌てて止めに入るが、リオネラの口は止まらなかった。


「なぜ敬われる筈のわたくしが、汚らしい地面に転がされなければならないの!? なぜお兄様は、あんな貧相な少女を大事にするの!?」


 途端に竜王(ルーカス)から溢れる怒気。

 次いで、そばにいた竜人の近衛師団の幹部たちからも、隠しようのない怒気が溢れていた。


(ワレ)は竜王ぞ。フェリクス! さすがにリオネラの理解力が低すぎる。こやつは生かしておいても国の為にはならん。高慢過ぎて毒にしかならんぞ! (ワレ)が自ら引導を渡してやる!」

「竜王陛下、ご寛恕を! リオネラは幽閉して、生涯どこにも嫁がせませんので、どうかご寛恕を!」

「竜王陛下! 陛下の手を汚さずとも、我らがおります! 近衛師団にお任せを! アリスティア様を、竜王陛下の半身様を愚弄した者は万死に値します!」

「そうです! 我らが陛下のお心を患わすその女を処刑いたします!」


 場が騒然となる。いきり立つ近衛師団に、怒気を露わにする竜王。なんとか娘の命だけは助けたい皇王。

 呆然と見守る宰相と宰相筆頭補佐官。

 呆れた様に見ているのは、皇太子補佐官たち。


「皆様、煩いですわよ! ルーカス様。そんなに怒らないでくださいまし。わたくしにお任せを」

「しかしティア」


「 お 任 せ を 」


 謎の迫力再び。


「……仕方ない。だが、後で(ワレ)と成層圏まで行って貰うぞ?」

「それはご褒美でしかありませんわね」


 さて、と幼女がリオネラを見る。


「リオネラ第三皇女殿下。あなたは、なぜ敬われる筈のわたくしが、と仰られましたけれど、何もしていない人を敬えるほど、平民は馬鹿ではありませんわよ。

 民だって、自分たちの生活をより良くしてくれる皇族なら敬うけれど、立場に甘えてふんぞり返っているだけの甘ちゃんな皇族なんて、影では何を言われているのかわかりませんし、それを不敬だと取り締まってしまえば、民の心は皇族から離れます。だから、何もしていない甘ちゃんな皇族は、民の鬱憤晴らしに最適ですのよ」

 

 にこりと微笑むアリスティアだが、その微笑みはなぜか黒く見えた。


「安定のアリスだね」

「怒りまくっているみたいだね。毒舌がいつも以上にパワフルだ」

「皇族だから敬われて当然とお考えなら、その甘い考えは今すぐお捨てなさい。あなたは皇族である前に、人間として未熟過ぎます。どう教育すれば、こんな甘ちゃんが出来上がりますの⁉ 傲慢でも許されるのは、政務能力がある場合だけですわよ! 政務もなさってない、日々食べて寝て排泄するだけの穀潰しの皇族なんて、敬う必要もありませんわね。血を繋ぐなら、他にも皇族はいますもの。こんなのは民にとって害にしかなりませんわ」

「アリスティア、さすがに不敬」

「父様は黙ってらして」


 ピシャリと断ち切るアリスティア。


「リオネラ第三皇女殿下? 貴女の食べている食事は、民が作った作物を使っていますわ。貴女の着ている装束は、民が織って仕立てていますわ。貴女が生活するに当たって、支給されている皇族手当は、民からの血税ですわね。民がいないと、貴族の生活は成り立ちませんのよ? わたくしですら、五歳で理解できたのに、生まれながらの皇族であるはずのリオネラ第三皇女殿下が、よもや未だに理解できていないと仰られませんわよね?」


 アリスティアの言葉の刃は、鋭く周囲に響く。

 お前は、五歳の自分より劣っているのだ、と言外に込められた意味を、その場にいる人々は正確に理解した。


「皇王陛下」


 アリスティアに呼ばれて、なぜか背筋を糺す皇王。


「なにかな、アリスティア嬢?」

「リオネラ第三皇女殿下の教育及び躾は失敗していますわ。もう一六歳ですから、矯正は難しいでしょう。この方は表に出していい方ではありませんわよ。表に出したら皇族の恥にしかなりませんわ」


 よほど腹に据えかねていたのか、皇王にも噛み付くアリスティアに、父親である宰相のアーノルドと兄のディートリヒは顔色をなくした。


「ティアの言うとおりだな。民の上に立てる人格ではない。しかし、生涯幽閉でも血税は使われる。いっそいなくなったほうが、国の為になると思うぞ」


 皇太子(ルーカス)がアリスティアを援護した。


「でしたら、下働きからやらせればいいのですわ」

「下働き?」

「ええ。お忘れですか、竜王陛下? 貴方がフォルスター臣民国を従属国にしたのですわよ。そこの宮殿の下働きの使用人として放り込めばいいのですわ」

「なるほどな。罰としてはちょうど良いか。目障りな奴もいなくなるしな」


 皇王が顔色悪く、アリスティアと皇太子(ルーカス)の会話を聞いていた。

 クロノスは皇王を気の毒とは思うが、リオネラ第三皇女の形成された性格を考えるとその同情心も薄れる。

 明らかに教育係の選定に失敗しているのだから。


「皇王。リオネラはすぐに廃皇女としろ。即日は無理だろうが、明日にはフォルスター臣民国へ宮殿の使用人として送る。竜王の半身を愚弄してこの程度で済ませてやるのだ。だが、従わねばリオネラは殺す」

「御意」

「竜王陛下、寛大に過ぎます!」

「この様な侮辱は、竜族として放っておけません!」

「騒ぐな。我が半身が決めた事だ。従え」

「……御意」

「しかし、なんと慈悲深いお方なのだ、アリスティア様は」

「ご自分が愚弄されたのに、生かしておくとは」

「聡明な上に慈悲深いとは、得難い半身様ですな、竜王陛下」

「ティアは私の自慢の半身だからな!」


 皇太子(ルーカス)と竜人近衛師団幹部の間で交わされる会話を聞くともなしに聞いていたクロノスだったが、ふとリオネラ第三皇女に目を向けて、その様子に頭を捻った。

 彼は皇太子(ルーカス)の様に他人の思考を読むことなどできない。

 だが、ナイジェル帝国の第一皇子として、そして立太子後は皇太子として宮廷の各部署長官や官僚たちとそれなりに付き合い、彼らの思惑などもそばで見て学んでいた。

 その彼の頼りない勘が、リオネラ第三皇女の表情から彼女が良くない感情を育んでいると告げる。

 皇太子の話を聞いていると、リオネラ第三皇女は明日にもクロノスの母国の宮殿の下女として送られるらしいので、彼女を警戒する必要はないだろうが、何かクロノスの胸にざわつくものを残す目だった。

 








「気を取り直して、ストレス発散ですわ! 新しい魔術を思いつきましたの! 試してみますわ!」


 アリスティアが嬉しそうに言うが、ろくなもんじゃないだろう、とクロノスはアリスティアのセリフを聞いた途端に青ざめながら思った。


戦略級超広範囲隕石雨メテオライト・シャワー!」


 先程より多くの隕石が、流星群の様に位相結界内に降り注ぐ。結界内の海は、水柱が次々と立っている。


「これ。今は直径ニ〇キロメートルの円筒形の結界内に降り注ぐだけですけど、広範囲隕石落としステラリット・メテオリテよりも広範囲、多分、やろうと思ったら大陸全土に降らせる事ができますわ」


 地獄の門番も逃げ出しそうだ、という感想しか出て来ない。

 人間は、エルナードとクリストファー以外は真っ青になった。

 竜人たちは、ひたすら感心している。

 竜人の感性はどうなっているのかと、クロノスは訝しむ。


「アリスティア様は、魔術の才能が凄いですな。これは、どのくらいの魔力量で撃てるのですか?」

広範囲隕石落としステラリット・メテオリテ二発分ですわね」

「なんと! たったそれだけで大陸全土をカバーできるのですか! 後で教えて貰う事はできますか?」

「いいですわよ」

「ティア。さすがに許可はできんぞ? エルナードたち以外の他の(オス)に触らせられるか!」

「んー。でしたら、ルーカス様経由ならどうです?」

「それならば。と言うことで、アロイス。暫し待て」

「御意」


 近衛師団長は、恭しく礼をした。





「メテオライト・シャワー! メテオライト・シャワー! メテオライト・シャワー! 三段撃ちですわ!」

「ティアは三段撃ちが好きだな」

「なんだかそれが、収まりがいいのですわ」

「ティアが楽しそうで、(ワレ)も嬉しいぞ」

「今、とても楽しいですわ! 多分、結界内の海は沸騰しますわね」


 結界内とはいえ、海が沸騰するなど地獄過ぎる。なぜこの少女は、メテオ系が好きなのだろうか。

 いや、単純に、撃てる中での最強魔術だからだろう。

 そうは思うのだが、魔術バカ、という言葉が頭に浮かんでしまったクロノスは、多分悪くないだろう。


「位相結界ですから、中は新たに作られた異界で、被害は誰も被りませんのよ」


 可愛く言っても、中が地獄なのは変らない。

 地獄の帝王、という言葉も出てきた。

 魔王、でもいいかもしれない。


「メテオライト・シャワー! メテオライト・シャワー! メテオライト・シャワー! 三段撃ち! えと、三回目!」


 そろそろ魔力切れを起こしそうだ。


「ティア。これで撃ち止めだ。魔力切れを起こしそうだぞ」

「仕方ないですわ。そろそろぐったりですもの」


 アリスティアは、本当にぐったりしかかっていた。あと一発で倒れるところだったのだろう。ストレス度合いがわかると言うものである。


「カイル様、アロイス・イーゼンブルク伯爵、ノルベルト・ヘッセン子爵、リーンハルト・ヴィルヘルム侯爵、ラファエル・フュルステンベルク侯爵、フリードリヒ・カステル子爵、ギュンター・テーリンク伯爵、どうでしたか? 楽しめました?」


 地獄生産を、楽しめるとか聞いてしまうのは、アリスティアだけだろう、と思ったのに。


「大変、楽しい時間を過ごさせていただきました。アリスティア様が新たに戦略級超広範囲隕石雨メテオライト・シャワーを作った場に立ち会えて、大変光栄です」

「我らとしても、アリスティア様が将来、竜王妃となられる日を心待ちにしておりますよ」


 美麗な近衛師団の青年たちが、次々とアリスティアを褒めるが、当の本人は恥ずかしがってルーカスの胸に顔を埋めてしまった。

 クロノスは、それを見て砂糖を吐きそうな気分にさせられた。


 カイルたちは、帰還は転移でするという。

 自分たちは、竜王が転移で帰してくれるとの事で、帰し終わったらアリスティアと二人で成層圏まで上って世界を見てくるそうだ。

 壮大すぎて想像もつかない。

 クロノスは、そっとため息を吐いた。


 

ここまで読んで下さりありがとうございます!



 

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