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ほのか純情物語  作者: 桜山書房
2/2

リレー小説の結末やいかに

高校2年生になったほのか。

彼女がを中心に繰り広げられる様々な人間模様が描かれます。

ほのかの父、泰造が経営し、ほのかがウエイトレスをしている喫茶店の常連となったカメラマン秋山。

彼はあることをほのかたちに依頼するのだが。。。


第4話 常連客あらわる


“カランカラン”

「こんにちは!秋山です。」

喫茶店のドアが勢いよく開いた。


「秋山さん、また来てくださったんですね!ありがとうございます。」

ほのかは、元気よく出迎えた。


この秋山という男は例のカメラマンだ。

泰造に案内された場所が気に入って、毎週のように桜山市に撮影に来るうちに店の常連客になっていたのだった。


「毎回来て思いますが、桜山市はすばらしい資源がたくさんあるところですね!」

秋山は、店に来るたびこう言ってみせる。

「えぇ〜!そうですか〜?」

そして、その言葉に泰造とほのかが息を合わせたように反応するのが最近の定番になっていた。


「最初は頼まれて撮影にきましたからね。正直に言うと桜山市ってどこにあるんだろうって思っていました…。でも、泰造さんに桜山市の桜の見どころを教えてもらっていろいろ撮影しているうちに、ここはほんとうに素晴らしいところだなって思うようになりました…今ではすっかり桜山市のファンですよ。」


「いや、ぼくらにとっては当たり前だからね、なぁ、ほのか。」

「そだねー。そんな風に考えたこともなかったね。」

そんな会話が繰り返される。


「いやいや、ほんとうにここに住んでいる人は贅沢だと思いますよ!それが日常なんだから。」

秋山がそう言うと、泰造とほのかが少し照れながらも一緒に笑うのだった。


「そうそう、泰造さん。今日は折り入ってお願いしたいことがあって来たんです。」


「どうしたんですか?」

秋山の真剣な眼差しを見て、泰造はちょっとかしこまった感じで聞き直した。

「実は…。」

「えっ?」

「実は、桜山市の四季を一年間追って撮影したいと思っているんです。そこで、ぜひ泰造さんにサポートをお願いしたいのですが。なんとかお願いできませんでしょうか。」


泰三はなんだそんなことかと思ったが、少し考えたふりをしてからこう言った。

「お断りします!」

「えっ?」

秋山は、予想していなかった泰造の反応に言葉に反応できなかった。

泰造は、そんな秋山の気持ちを気にせず間髪入れず切り出した。

「秋山さん…。その役、ほのかにやらせてもらえませんでしょうか?」

「えっ?」

予期せぬ泰造の言葉に秋山は再度言葉を失った。


「秋山さんがうちにくるたびに桜山市はすばらしいって言ってくれる。でも、その度、私とほのかはそんなものかな〜と反応してしまう。これをなんとか解消したい…。いや、本音を言うと、ほのかに桜山市の魅力をもっともっと知ってもらうためにも、その役をほのかにやらせたいと思っているんです。秋山さん協力してもらえませんか。お願いします。」


お願いしていたのは僕の方だった気がするが…まぁいいか。そう思いながら秋山は話しだした。

「泰造さんのお気持ちは分かりました。ほのかさんが嫌でなかったら、一緒に桜山市の魅力を探したいと思います。」


「ほのか、どうかな?」

泰造は、ほのかの気持ちを確認するのだった…。

<作者自己紹介>

ペンネーム:G++

時の流れに身をまかせつつも、流されず生きていくことが“らしさ”と思っている。

気づけばアラフォー。不惑?迷いっぱなしですけど…。なにか?笑


“カランカラン”

「こんにちは!秋山です。」

喫茶店のドアが勢いよく開いた。


「秋山さん、また来てくださったんですね!ありがとうございます。」

ほのかは、元気よく出迎えた。


この秋山という男は例のカメラマンだ。

泰造に案内された場所が気に入って、毎週のように桜山市に撮影に来るうちに店の常連客になっていたのだった。


「毎回来て思いますが、桜山市はすばらしい資源がたくさんあるところですね!」

秋山は、店に来るたびこう言ってみせる。

「えぇ〜!そうですか〜?」

そして、その言葉に泰造とほのかが息を合わせたように反応するのが最近の定番になっていた。


「最初は頼まれて撮影にきましたからね。正直に言うと桜山市ってどこにあるんだろうって思っていました…。でも、泰造さんに桜山市の桜の見どころを教えてもらっていろいろ撮影しているうちに、ここはほんとうに素晴らしいところだなって思うようになりました…今ではすっかり桜山市のファンですよ。」


「いや、ぼくらにとっては当たり前だからね、なぁ、ほのか。」

「そだねー。そんな風に考えたこともなかったね。」

そんな会話が繰り返される。


「いやいや、ほんとうにここに住んでいる人は贅沢だと思いますよ!それが日常なんだから。」

秋山がそう言うと、泰造とほのかが少し照れながらも一緒に笑うのだった。


「そうそう、泰造さん。今日は折り入ってお願いしたいことがあって来たんです。」


「どうしたんですか?」

秋山の真剣な眼差しを見て、泰造はちょっとかしこまった感じで聞き直した。

「実は…。」

「えっ?」

「実は、桜山市の四季を一年間追って撮影したいと思っているんです。そこで、ぜひ泰造さんにサポートをお願いしたいのですが。なんとかお願いできませんでしょうか。」


泰三はなんだそんなことかと思ったが、少し考えたふりをしてからこう言った。

「お断りします!」

「えっ?」

秋山は、予想していなかった泰造の反応に言葉に反応できなかった。

泰造は、そんな秋山の気持ちを気にせず間髪入れず切り出した。

「秋山さん…。その役、ほのかにやらせてもらえませんでしょうか?」

「えっ?」

予期せぬ泰造の言葉に秋山は再度言葉を失った。


「秋山さんがうちにくるたびに桜山市はすばらしいって言ってくれる。でも、その度、私とほのかはそんなものかな〜と反応してしまう。これをなんとか解消したい…。いや、本音を言うと、ほのかに桜山市の魅力をもっともっと知ってもらうためにも、その役をほのかにやらせたいと思っているんです。秋山さん協力してもらえませんか。お願いします。」


お願いしていたのは僕の方だった気がするが…まぁいいか。そう思いながら秋山は話しだした。

「泰造さんのお気持ちは分かりました。ほのかさんが嫌でなかったら、一緒に桜山市の魅力を探したいと思います。」


「ほのか、どうかな?」

泰造は、ほのかの気持ちを確認するのだった…。

<作者自己紹介>

ペンネーム:G++

時の流れに身をまかせつつも、流されず生きていくことが“らしさ”と思っている。

気づけばアラフォー。不惑?迷いっぱなしですけど…。なにか?笑


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