0章1話日常茶飯事
「BioNatureCompany」 一昔前日本の食料危機を解決させるためにつくりあげられた国の機関。やれ新型のカプセルの製造だの作物の遺伝子組み換えだのとまぁあまり大きな声では言えないようなものなどを仕事としている。だからといって何国民がその組織に対して異を唱えるものは意外と少ない。事実この機関のおかげで国民が餓死することはまぬがれたのふだから。
くだらない。何が機関だ俺から言わせてもらえばなまずこの機関の経営方針というものにホトホトあきれさせられる。三つの社訓を一つずつ紹介してみよう。1~つ国民第一な~にが国民第一だ。まずな国民幸せににになってるか?おれらの活動で?なってないね断言しよう。2~つ生産力の強化いやいや生産量を増やすことは良いことだ。だけどなもう過去の話しなんだよ日本の食料危機わ。なのに生産量を増やすってなにを考えているのか。それで3つめは・・・・・・
「・・・くん・・・倉穂くん・・・・・・・倉鋪颯くん!!!!!」
「はっ、はい!なんでしょうか。」
「なんでしょうかもなにも倉鋪君が私に対して提案があるといってきたんじゃないか」
「て・い・あ・ん・?」
「いやいや疑問形で答えられても困るな~私だって暇なわけでは無いのだから」
「すいませんが局長おれはどういう要件でここ局長室にいるんですか?」
「どういうも何も君がいきなり私の部屋に入ってきたんじゃないか」
「 へ?俺が?そんなことした覚えないはず...いや待てよ。」
俺はここに来るまで一体何をしていたんだ。思い返せ俺。ハッ。思い出した。俺は確か何かここに用があって来たんだ。だが一体俺はここに何の用があって来たんだ。
「まさかと思うが、君また騙されたんじゃないか?」
あきれたように局長が俺に語ってきた。
「騙された?一体私が誰に騙されるというのですか____」
いや、まてよ局長のこの対応明らかにおかしい。一体何が俺の周りで起きているんだ。冷静になれ素数を数えろ。
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沈黙がこの場を支配する。
「颯君。あのねぇ、どうも君と私では会話もすることもままならないようだね。だからひとまずいまいつもの様に彼女を連れて適当に生活していてくれない___」
「彼女!?」
思わず声をあげてしまったついに答えが分かったのである。そうこの俺をこの状況に陥れた人間。そんな奴この世界でも数は限られる。(最も自称だがな)まぁいいだろう犯人も分かったことだ。あいつには地獄よりも悲しき世界をみせてやろう。
「局長。すいません。私の手違いの様でした。」
「まぁ、だろうな。・・・いいだろう今回は君のその謝罪に免じて許してやろう次回はくれぐれもないように。」
「はい!もちろんです!」
「それではご苦労だったな。」
「はい。お疲れ様でした。」
そう言っておれはドアを閉めた。
「那彌!!!!!!どこだぁぁぁぁ!!!」
俺は叫びつつ何処へと走る。
ガランとした空虚な部屋に局長は1人佇んでいる。
「フゥ…もう少し学習してもらいたいものだこれでもう7回目だぞ。」
あきれながら彼はゆったりとソファに腰をおろした。