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 チャットの内容は、出身地や血液型から始まり、

ゲームの話や激しい下ネタなど、女同士では話さないような会話が本当に楽しい。

他の女の子が入ってきた場合はセクハラトークも忘れずキッチリ行うので

ミチホのことを女と思う人間はいない。


 今日はチャットでA1と会話している。

A1は高校生で、同じ県在住と、わりと近所で親しみを感じている。

ミチホのことを本当に兄のように慕ってくれているようで、ミチホも親しいと思っている。


ミチ : ちわーっす


A1 : ちわ


ミチ : A1一人だけか


A1 : まぁ昼だしね


ミチ : そういえばさ、エーワンって紙の規格?


A1 : 違ww

A1 : エーイチって読む


ミチ : なるw本名ww


A1 : ww

A1 : ミチさんいつもいるよねw

A1 : 彼女とかいないの?


ミチ : 今はいねぇなー

ミチ : A1を彼女にして尻でも掘るかqqq


A1 : ありえんwww


ミチ : A1は…童貞だな間違いない


A1 : なんでわかったしw


ミチ : わからいでかw

ミチ : A1は受験なのに居ていいのかw


A1 : ちょっとは息抜きしたいんだよ…

A1 : ちなみにミチさんが行ってる大学も受けるかもw学部は違うけどね


ミチ : マジかwww後輩になったらウケるなwwww


A1 : こんど見学に行くから案内してよw


ミチ : おー、いつでも来いや

ミチ : 学食ぐらいは奢ったるわw



 いつものノリで書き込んでいったものの、ミチホは悩んだ。

今まで男のフリをしていたのがバレてしまう。

ほんの少し悩んだが、元々が単純お気楽な性格なので結論は早い。


「まー、いっか。」


 A1は純粋でいい子で弟みたいなものだし、会ってもいいと思う。

それに、めちゃくちゃ驚かせてニヤニヤと楽しみたいという気持ちも芽生えていた。


 PM(プライベートメッセージ)機能で、連絡先を交換する。


「えいいち、っと。」


 ミチホは連絡先に加えて、さきほど知った名前を入力して保存した。

知らないけど知ってる人と会うのって面白い。ミチホは少し楽しみだった。


 メールで日にちと待ち合わせ場所を交換し、忘れそうだったのでカレンダーにもメモっておいた。

その日が来るのはあっという間だった。


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