ゆきのかけら。
作・篠宮 ジャンル・詩
一番手、行かせて頂きます(๑ÒωÓ๑)
白く塗り潰された 記憶の欠片が
ひとひらひとひら
雪のように降り積もる
私は動くことも出来ずに
ただ
積もりゆく雪の中 最後の欠片を胸に抱いた
二人で過ごした 幸せな時間は
いつの間にか あなたの中ですべてが終わっていて
取り戻せない ぬくもりたちが
きらきらと輝いては 目の前を通り過ぎる
楽しかったことも 嬉しかったことも
悲しかったことも 切なかったことも
大切な大切な 想い出たち。
ただ一人 ”あの頃”に変わってしまった優しい記憶を
ひとかけらひとかけら
落ちてゆくのをただ眺めてる。
白く塗り潰された 心の風景が
はらはらとはらはらと
欠片となって 舞い降りて...
想い出は すでに
降り積もる 雪の欠片。
てのひらに残されたのは
あなたを想う 最後の欠片。
両手で包んで しまいこむ
踏み固められた雪のように
いつまでも消えない 想い出に。
哀しさはつのるけれど
幸せだった時間が 溶けてなくならない様に。
記憶は降り積もる 雪の欠片
舞い落ちては 儚く消えていく――
お読み下さり、ありがとうございました^^
次話、尖角さんです。
よろしくお願いします。