特技+ややこしい見た目=カオスな状態
戦闘描写難しい・・・
因みに作者はガンダム大好きです
・・・燃える戦闘描写が書きたいです
今回戦闘描写はありません・・・殴るとかを除いて
「・・・鬱だ・・・」
「ど、どうしたんですか?」
ごめん水霜・・・俺今質問に答えられるメンタルレベルじゃないんだ・・・
ショック・・・というか、ここまで来ると認めざるをえないんだろうけどさ・・・
「あーなんか鉄臭いと思ったら血塗れだったんだった・・・シャワールームとかあるか?」
「えっと、私の部屋のでよければ・・・」
「う~ん却下で。って事は各部屋にシャワールームは据付って事か」
「そうですね、皆の部屋にもあります」
そうか・・・なら
「(後藤の部屋のやつ勝手に使わせてもらおう)後藤の部屋は?」
「えっと、18号室です」
「了解、教えてくれてありがとう」
席を立ち、第一生徒寮に向かう
「鍵閉めてねーのかよ・・・ま、俺も似たようなモンだけどな。おじゃましまーす」
ドアノブを回して、部屋に入ると勉強用の本が重ねて何個も置かれていた
全てに付箋が付いており、使用感が漂う消耗が見られた
「あいつ意外に勉強熱心なのな・・・勝手だがシャワー使わせてもらうぜ」
誰も居ない部屋にとりあえずそう言って服を脱ぐ
「う・・・試練だが致し方ない」
そう自分に言い聞かせながらシャワールームに入る
「あー何が起きたんだっけか?」
記憶飛んじまってるからよく覚えていないが、たしか新人を受け止めようとして何故かドロップキック食らったんだったな
「痛え・・・ま、いい感じのスキンシップくらいにはなったよな・・・なっていてくれ」
とりあえず部屋の前に到達、ドアを開けてベットに座る
「そろそろ片付けないとな、勉強しても活かせる場所なんて無いが・・・」
ガチャっ
「ん?誰か居るのか!?」
シャワールームのドアを開けて中から出てきたのは
「ん?あ、すまん。勝手だが借りてる」
バスタオル一枚に身を包んだだけの新人だった
ダボダボのジャージのままでは分からなかった体のラインがそのまま見て取れる
長い髪を後ろで纏めていて、白い肌から滑る水滴は露のよう煌びやかに床にポタポタと落ちていた
「あ、ああああーーーー」
目の前で起きているヘヴンな状況に耐え切れずに俺は熱暴走を起こした
「・・・ま、予想通りっちゃ予想通りなんだが」
目の前で伸びている友人・・・後藤はなんかすげー笑顔で気絶していた
つーか半年以上まともに手入れしてなかったからな~・・・髪がめっちゃ伸びてる
後藤は放置として、服をどうしたものか
とりあえずジャージは洗うとして、バスタオル一丁ってのもな・・・
仕方ねーから後藤に借りる事にした
・・・つっても、気絶してやがるから回復するまで待たないといけないんだが
「うっ・・・」
「おう、気が付いたか?」
後藤が目を醒ましたのはほんの数分後だった
「ああ、それで・・・何の用だ?」
「服借りたいんだが・・・服なら何でもいい」
「そうか・・・うむ、俺のでよければYシャツあるぞ」
・・・なぜそこでYシャツチョイスしたんだよ
ま、バスタオル一枚よりはマシだ
「それでもいいから貸してくれ」
タオルを外し、後藤が出してくれたYシャツを纏う
「・・・ズボンは?」
「そんなもんねーよ」
・・・なぜYシャツあってズボンないんだよ
とりあえず下はタオル巻いて置けば大丈夫じゃね?
下着・・・無しでも別にいいよな?
つうか何の為にあるんだ?アレ
「・・・畜生わざと目の前で着替えてんのかよ・・・」
後ろ向いて呟く後藤、鼻押さえてどうしたんだ?
つーか勝手に入って勝手に出て行くって俺超自由。フリィィィイダムゥッ!!
「・・・俺何やってんだろ・・・」
突発的中二病に自問自答
ちょっと俺頭のネジ1・2本飛んでるわ
そういえば俺寝る所どうしよう・・・なんか質問するのもメンドクサイ
と、いうわけで本でできた塔の間でゆったりお眠りになるか
「おーい水霜、新人どうした?」
「さあ、後藤の部屋に用があるって行きましたよ?」
「は?あいつもうそんな関係までもっていったのか!?」
「へ?は!?」
「こうなっちゃいられねー!!今すぐ阻止だ!!リア充撃滅ゥ!!」
ダッと陸上選手よろしくスタートダッシュで瞬く間に消える
・・・とりあえず隊長に連絡しとこ
「後藤ッ!!非リア充結束同盟破棄とはいい度胸してん・・・じゃ・・・」
ドアを蹴破って突入した俺を待っていたのは・・・
「ん?どうした悠太?」
何食わぬ顔で新人を抱きかかえる後藤だった
「て・・・てめぇ・・・その腕に抱えてる超絶麗しい人は何だ?」
護身用ベレッタM9をホルスターから引き抜いてセーフティを解除する
あとはトリガー引くだけで9mmパラベラム弾を発砲可能だ
「見て分からないか?」
「分からねえ!!分かりたくねー!!考えたくねー!!」
「だが事実だ」
「うそだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
信じたくねーチクショー!!
「うるせー静かにしろ、起きちまう」
「正論だがその人は俺がいただいていく!!」
「やれるもんならやってみな」
一発触発の状態
衝突は・・・避けられぬ!!
「・・・すぅ・・・」
と、静けさを最初に破ったのは新人の寝息だった
その小さな声は俺の荒ぶる心を妙に落ち着かせた
そして、身を委ねられるという事はそれだけ後藤の事を信頼しているという事の証明だ
「・・・わかったか?」
この上ないクールな笑顔を決めて、後藤は俺に見せ付けてきやがった
「畜生・・・俺の負けだ・・・」
諦めるしかない・・・認めざるを得ない
「ところで後藤よ」
「おう、何だ?」
「その・・・だな、どこまで進んだんだ・・・?」
「俺たちの服装を見てわからないか?」
服装っつーか・・・新人の方は薄手のYシャツを身に羽織っただけ
さて、これが意味するのは何か?
「・・・やっぱ殺すわ」
そしてこいつから助け出して彼女にお礼の御奉仕・・・ゲフゥ
とりあえずM9のトリガーに指をかける
「(おい後藤、いつまでこの茶番劇続ける気だ?)」
「(もうチョイでコイツも引き下がる気がするんだが・・・いかんせんコイツニヤけてる)」
「(物凄い不快なやらしい視線送ってくるんだが、手出していいか?)」
「(もうちょいま・・・やべ、あいつトリガーに指かけやがった)」
「(・・・オーケー?)」
「(お願いする)」
「さて後藤、覚悟はいいな?」
さて、演技開始
「・・・ふあぁ・・・ひぃっ!?」
起きたフリをして(元々起きてた)怯えるように涙目になる
演技は”起きた瞬間自分に銃口を向けられていた少女”の反応
つーか、俺男だって(今は女の体してっけど)・・・ま、生まれつきのこの見た目プラス渾身の演技のお陰で
切り抜けられた場面は何回もある・・・見た目のせいで起きた事件も数知れずだが
「あ、違っ、これはだな・・・」
あたふたするホモ野朗
正直演技ってバラした時が一番面白いが、実銃の銃口向けられてるから相手には大人しくしてもらおう
・・・ホモしか居ねーなここ
「う、撃たないでください・・・お願いですから・・・!!」
涙を流しながら後藤にしがみ付く
そして後藤よ、どうして顔を逸らすんだ?
ガチャッ
「後藤~ちょっと辞書貸し・・・咎波、何やってんだ?」
ドアから入ってきたのはガタイのいい男一名
力勝負で勝てるわけないよなぁアレは
「おう湖我、あれを見てくれ・・・あれをどう思う?」
「どう思うって・・・妬ましいな」
「だろ?いっちょここは共同作戦といかないか?」
「いいねぇ~美少女助けるヒーローにでもなれるってか。ところで何であの子泣いてるんだ?」
「悠太の野朗が銃向けて怯えさせた」
「よし悠太、ちょっと武道場いかないか?」
あ、湖我って言う人の態度変わった
「・・・あれ?ちょっと待ってくれ。何でターゲット俺になってんの?」
「可愛い子を泣かせる男は人類の敵だと思っている」
可愛いは不本意だが正論だとココロから思った
俺も心は男だからな、かわいいものは愛でる
・・・嫌な事思い出した
「え、ちょっ、お前の組み手正面から食らったら死んじまうって!!」
「だから殺すんだろ?」
「アカーーーン!!」
引きずられた変態一名と屈強な兵士一名が自主退場してくださいました
「ふぅ・・・久々の演技は疲れた」
「俺は演技なのが何よりも残念だよ・・・」
てめぇ普通の男子がコレやるのどれだけ精神的苦痛を味わうのか一度知った方がいいぞ
「つうか降ろせ、それと今日はこの部屋で寝させてくれ」
「それは別に構わないんだが、スペースがなぁ・・・」
「大丈夫だ。その辺に転がれる場所があれば寝れる」
つーわけで一晩は後藤の部屋で過ごす事にした
~整備用仮設ハンガー~
「回収した機体の調整完了っと・・・戦力増強するのはいいが新型が三機だけってのは厳しいな」
整備班長の男性が今回鹵獲回収した四機の機体を装着可能な状態まで持っていっていた
「やっぱ、さっさとロールアウトさせるべきか・・・」
その男が見つめる目線の先には、まだ調整が済んでいないとある機体があった
「コイツの長所を完全に活かせるヤツが居れば・・・戦況は一気に変わるが」
こんな危なっかしい機体、誰も乗るやつが居ないしな
量産に不向き、ある意味最高性能のワンオフ機体
純国産(非公式)性能特化型戦闘用FG
「”羽風”」
まだ動くこともままならないそれが戦線に投入される事になるとは
この時誰も考えていなかった
こんな設定でいいのか?
意見感想募集中・・・誤字脱語報告も募集中
よろしくお願いします