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戦闘、そして巨大な壁とメンタルブレイク


仕事が忙しい・・・そして職場はネタの宝庫

ここが日本で、なお且つ俺が居た時代より五年程の歳月が経過していた事は分かった


そして、今俺が居る地域は東北のどこかという情報しかない


 「それにしてもテロリストが日本の半分を支配ねぇ・・・」


そんなに世の中脆くはないはずなのにな


正直世界中から自衛隊が支援されてもおかしくないハズなのに


 「(・・・手を出せないか・・・それとも手を出したくないのか・・・)」


憶測上は多数考えられるが今は情報が皆無だ


これからの行動はやはり情報収集が最優先にした方がいいかもしれない


 「それでこっちが偵察班用機体格納庫です。もっとも、この基地に武装した機体を所有するのは偵察班のみですが」


 「さっきのなんかパワードスーツみたいなやつか」


 「はい。でも元々は日常動作の支援などの為に開発された為に武装や装甲は後付けなんです」


 「・・・それって行動にかなり制限かかるんじゃないか?」


 「そうですね・・・。でもここに新たに配属される新型は戦闘を視野に入れた設計なので、戦力の強化が期待できますね」


 「どう見ても押し負けてた気がするんだが?」


 「あれは機体のエネルギーパッケージが不調で・・・それに私自身が弱いから・・・」


それから色々周って第三学年寮と呼ばれる場所に着いた


 「ここでは主に家を失った人が集まる場所です」


 「そうか・・・という事はここにいるのが非戦闘員って事か」


さすがに収容できる人数には限りがあるのは分かるが、それでも他の倉庫などで暮らしている人もいるという


 「・・・中国地方はどうなっているんだ?」


 「今はCVに・・・」


どうやら自宅に戻るのは当分先になりそうだ


それにしてもCVってどんな規模なんだ?


聞いた話だと少数精鋭の部隊だけで本州の半分を占拠・・・いや、規模的には占領か


あのスーツだけでそれが達成できているのなら・・・ほぼ戦略兵器レベルの戦力と同義になるな


どんな戦力だよ、さっき相手したのが恐ろしくなる


 「私は・・・あいつらは人間じゃ無いと思います・・・」


 「どうしてだ?」


 「本当に人間なら・・・あんな酷い事しないはずです・・・」


そう言って、彼女は押し黙ってしまう


 「すまない。悪い事聞いた・・・でも、人間を殺すのも大抵同じような人間だ」


どんな時代であろうとそれは変わらない


そういう俺自身もテロリストに大切な人を奪われた人間の一人だ


痛みは分かる・・・苦しいほどに


 「さて、案内の続きをお願いする」


 「あ、はい。すみません・・・」


それから特に会話も無く気まずい雰囲気のまま基地を案内される羽目になった







 

 「さて、ブリーフィングだ」


あれからすぐに召集がかかり、戦闘偵察部隊全員がブリーフィングルームに集まり作戦会議を始まった


 「先日のCV精鋭部隊員を倒してしまった事で向こうさん怒らせたみたいだ。対要害攻略装備の一個小隊引き連れてきやがった」


ざわつくブリーフィングルームの面々


正直自己紹介すませてない連中ばっかりだから分からないのはしょうがない


 「一個小隊・・・それも全員要塞攻撃特化のパッケージ背負ってやがるな・・・こちらの戦力は?」


 「一個偵察部隊と通常戦闘員が数名・・・いずれも追加装甲を施したあいつらを足止めできるか否か・・・まあ無理だわな」


部隊長が言い放つ言葉は先ほどより重くなっていた


 「ここも限界か・・・各員、基地の民間人及び非戦闘員の退避支援を。ここの基地は放棄する」


と、いきなり諦めの発表が出てきました・・・マジで?


いきなり意味わかんない場所に放られてそれでいざそこから逃げ出せと?


 「・・・部隊長、まじですか?」


 「今の戦力じゃ五分と待たずに全滅必死だ。あの規模の装甲歩兵相手に勝てる勝算なんざ一ミリも存在しねぇ」


・・・確かに部隊長は正しい


性能で劣る少数VS性能で勝る多数じゃ話にならない・・・子供にでも分かる


でも・・・俺は・・・


先ほど案内された非戦闘員の人達


全員、その理不尽な暴力によって住む家を・・・日常を奪われた


自分でも判る、今抱いている感情が単なる自己満足の正義心であるという事は


それでも俺は・・・無関係を巻き込む身勝手な奴等を一生許さないーーー


 「お、おいっ!!勝手な行動を取るな!!」


後ろから声を掛けられるが部屋を早々に出てある場所に向かう


そうしてやってきたのは・・・武器弾薬庫だ


 「防弾ベストとバイザーメット、あとナップル(手榴弾)にC4セット・・・」


必要な・・・最低限度の装備を揃える


 「銃は・・・身軽かつストッピングパワーに優れるもの・・・お、MEUあるな。ご丁寧にサプレッサー装備で追加弾倉も」


誠勝手ながら拝借させてもらう


そうして揃えた装備は・・・見る者から見れば戦闘に行くような装備ではない


隠密行動と接近戦闘、ワンショット・ワンキルの為に洗練された装備


 「さて、行きますか」


裏口から出て市街地へと向かう


地図はさっき ”全部覚えた” 敵が来る方角、そして予想される侵攻ルート


 「・・・お相手は重装備の兵士か」


初めての・・・・実戦だ


そしてーーー反撃だ





数分後、目的の半基地化の攻撃地点に到着した鋼の四肢を持つ兵士は無線を開いた


 「こちらモーリス1レジスト。各員、現状を報告せよ」


 「モーリス2 あとトリガー引くだけでアリ共を木っ端微塵にできる。早く指示をくれ」


 「こちらモーリス3、4と共に突入位置に到着した。いつでもいける」


その無線から聞こえる仲間の声は、いつも通りの安定した声だ


あとこちらの掛け声一つで奴等の基地は瓦礫の山に変わる


 「さあ、逃げ惑え食えない家畜共。まあ、皆殺しだがな」


ニヤリと口元を歪める司令官は指示を出す為に無線のスイッチを入れようとした


だが・・・できなかった


 「じゃあな」


背後からナイフを喉元に突き立てられて、マイクスイッチから指が離れる


口から泡のように血を吹きながら、号令を出す暇も無く兵士はその場に糸が切れた人間のように崩れ落ちる


 「無線内容からして残り3人か、戦闘慣れしてないこの程度の素人如きが云々言ってるんじゃねーよ。配置が見え見えだ」


地図を開いて次の目標を決める





 「バカからご命令が来ねぇ・・・どうなってやがんだアイツの脳は」


砲撃位置についてミサイルポッドを展開していた兵士、モーリス2と呼ばれる兵士は無線から連絡が途絶えてイライラを募らせていた


 「ケッ・・・手が滑ったって言やァ理由になんだろ」


命令関係なくその引き金にかける指に力が入る


 「ハ~イそこのお兄さ~ん」


 「あん?俺になんかよーーーー・・・」


振り向いた瞬間、バイザーに覆われた頭部を至近距離から打ち抜く


男は何が起きたか理解する事なく頭部を損失した


 「テメーには一発オマケしてやる」


絶命しているのを知っていながらもう一発、銃弾を叩き込む


弾薬の無駄・・・と言われれば反論の余地は無いが、それでもそんな事はその少年から見ればどうでもよかった


ゲーム感覚・・・本当にこのありえない事をゲーム感覚で行っていた


 「ははっ・・・何だよ、人に銃口向けて威張るくせに自分が撃たれたら無言かよ」


そんな言葉を残し、少年は次の標的を殺すべくその場を離れる


 「残り三人・・・さあ、残った狩人を喰い殺すか」


もう少年を止める人間はいない・・・止められる人間も居ない






 「レジストとモーリス2から連絡が途絶えた・・・何が起こっている?」


 「さあな、どっちにしろ自分の時間に入ってんだろ」


突入を任された二人・・・モーリス3と4は仲間からの連絡が途絶えた事に気がついていたが気に返す気も無く待機を続ける


 「・・・なあ、レジストの野朗が静かなのはいつも通りだがよ、2の野朗が静かってのはおかしいんじゃないか?」


 「確かに・・・ここまで待たされてまだ攻撃してないって事は・・・」


と、様子を見に行く為に後ろに方向転換した・・・と


 「何処に行く気かな?テロリスト」


その道を遮るようにする人影が一人


 「お?レジスタンスか?生身で俺達の目の前に来るたぁいい度胸してんな」


 「自殺願望者か?それにしては物騒な格好してんじゃねーか」


 「そうだな。こんくらいにしとかねーと動きづらいからな」


 「動きづらい?まさかお前俺達と戦いに来たのか?生身で?おもしろい冗談言うヤツが生き残ってたもんだ」


そう言いながらアサルトライフルの銃口をこちらに向ける


 「俺の体に巻きつけてあるもの・・・まあ分かるよな?」


 「どうせ自爆用の爆弾だろ?C4なんて高級品はそこらの連中の手には回らねぇ・・・レジスタンスで間違いねーな」


 「おう、でも俺は唯のニートだ。知らん」


 「この距離なら俺達の掃射でお前を無力化できる・・・さて、自爆するからその場でしてくれ。弾がもったいない」


 「オーケイ。そんじゃよーく見といてくれよ?」


 「おう、見といてやるよ」


 「女が爆死する所なんざ滅多に見られねーからな」


 「でもいい女なのにもったいねぇ。一発俺等とヤッてから死なないか?そうだ、録画してネットに流すのもいいな」


 「そりゃいい考えだな!!」


ハハハハハッと笑う兵士達


 「そんじゃ自爆しますんでーーー」


 「オーケイ、こっちは準備完了だ」


 「弾幕の味を存分に楽しんでください」


にっこりと笑顔を作ってカチッと起爆スイッチを押す




 ドズゥゥゥン!!




もちろん、跡形も無く消し飛んだのは兵士の方だ


 「あーあだから最後に言ってやったじゃねーか、”弾幕の味を存分に楽しんでください”って・・・そこで気付け能無し」


ちなみに自分が巻いていたC4にはただコードを貼り付けただけで信管は刺していない


後ろからこっそり近づいて足元に信管つけたC4とクレイモア置いてやってたんだ 


まあ、C4は起爆用に少量しか付けてなかったから体に巻けるだけ余ったわけだけど


大量の爆薬って目を引くのにすごい有効だよな・・・って発想から


 「そーいやクレイモアの威力がおかしい気がせんでもないな・・・何が入ってたんだ?

 

  やっぱり対装甲用って書いてあったの持って来て正解だったが」


装甲で守られている部分は粉々に砕け、数百発という対装甲機動兵器用APボールを叩き込まれた敵は人体という原型を留めていない


 「さて、確認できた敵の掃除は完了だ・・・で、何であんたら皆銃口こっちに向けてんだ?」


 「いや、こっちのセリフだ・・・ここで何やっている?そして何をした?」


部隊の連中に囲まれてます・・・おいおいこれどうしたって言うんだよ


 「ゴミ掃除って言えば分かるか?」


 「おーい今の説明で分かったやつ居るか?」

 

シーン・・・


 「と、言うわけで拘束させてもらう」


 「お断りだ」


 「それなら実力行使だ・・・各員、目の前の目標を拘束せよ!!」


ああ~なんか凄い事なった


めっちゃゴツイ武装した人達襲いかかって来てるんですが・・・


 「おとなしくしなさい!!」

 

トップランナー咎波さん


 「咎波さん、さっきの事皆にバラしますよ?」


 「うぇっ!?そ、それだけはダメよ!!」


 「じゃあ来ないでください」


足止め成功


って言って止まってくれる咎波さんは本当に素直な人だと再確認した


 「これで合法的に女を襲える理由ができグホアァァァァッ!?」


セカンドランナー、ホモ野朗1号


突っ込んできた瞬間に金的を蹴り上げる


さっき俺に美人とかほざいたホモか、無慈悲に無力化


 「男だっていってんだろーが」


しかし止める為とは言え共通の急所を狙うってのは罪悪感ハンパないな


 「時凪・・・悪く思うな」


 「後藤・・・」


サードランナーホモ野朗2号こっちに来てから初の新友(変換ミスじゃないぞ?)が目の前に立つ


 「頼む、大人しく捕まってくれ・・・じゃないと俺も合法的にお前を襲う事になっちまう」


 「ニヤついてんぞホモ野朗」


堂々ゲス顔してるこいつはある意味一番つえぇな


つーかまず合法的に襲うという事事態が非合法だと気づけ皆


 「ホモじゃねーし、つうかニヤついてねーし」


 「そうか・・・時に後藤、お前咎波さんの下着の色知りたいって言ってたよな」


 「おう、え?教えてくれんの?ヒャッホアァァァァァ!?」


喜びの声を上げ途中で悲鳴に変換された・・・背後から股間を一撃、アームドスーツの脚力補助付きで


後藤が白目をむいて倒れる・・・やったの俺じゃないぞ?咎波さんだぞ?


 「・・・あなたは生きる為に必要ない情報を知ろうとした・・・あなたが悪いのよ」


いけね、咎波さんがなんか股間を押さえて動かなくなった後藤にブツブツ言ってる


 「くっ・・・我が隊全員がいとも簡単に手玉に取られただと?」


 「それ以前に俺は味方だ。てかこんな部隊でよく生き残れてきたな・・・俺そこにビックリだよ」


とりあえず心配になったのはさておき基地施設に戻った





 「さて、戦闘不能の隊員はとりあえず床に捨てておきましょう」


ドサッと司令室の床(かったいタイル全面装備)に投げ捨てられる隊員二人


 「もうちょっと優しくしてあげてもいいんじゃ・・・」


 「変態は絶滅するべきです!!」


 「あなたはセクハラされかけたのにも関わらず許すのですか?」


凄まじき女性陣の制裁がオトコドモを襲う


 「だから、俺は男だっつの・・・ちょっとトイレ行って来る」


とりあえずお手洗いに部屋を出ようとする


 「女子トイレの場所は分かりますか?」


 「俺は変態になりたくないんで結構です」


何で・・・俺はこんな見た目で生まれて来ちまったんだよ・・・


 「ここだな・・・さて、さっさと用をたすーーーー」


と、俺はここで違和感を覚えた


ズボンのチャックを下げたのはいいが・・・何かが足りない


 「・・・・・!!」


男なら誰もが生まれ持つアレが・・・アレがっ!!


 「ねぇえええええええええ!?」


男子トイレ内、窓完全開放の状態で腹の底からのシャウト!!


体感時間二十四時間以内では確かに存在していたアレがっ!!


 「なんで!?なんでなんでなんで!?何がおきやがったんだよ俺の体に!!」


あまりに衝撃的、想像を絶する事態に体のいたる部位を確認する


 ムニュっ


 「・・・・ッ!!」


よく見ると男にはあってはならない二つの山が俺の胸にくっついてやがる


それもなかなかイイサイズのやつが


 「うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


トイレを出て、半分暴走しながら


大粒の涙を流しながら廊下を疾走する


 「お、新人!!何があったのか!?よし、とりあえずそのまま俺の胸へ飛び込め!!」


 「そんじゃ遠慮なくッ!!」


完全にスピードに乗った状態で、空中にジャンプして両足を突き出す


 「ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇ!!」


 メリィッ!!


 「ほぐあッ!?」


顔面に渾身のドロップキックをぶちかます


つうか体が軽いのは何でだ!?アレか、何か頭の中が弾けるとハイになるってアレか!?つーか


 「何で体が女になってんだよぉぉぉぉぉぉ!!」


人生最大の疑問を目の前で廊下にめり込んでる新友に投げかける


当然、返事が返ってくる事はなかった




 設定大丈夫かこれ・・・?


 誤字脱語報告お願いします


  

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