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街で買い物
昼下がりの街は、石畳の道を照らす光が白く反射し、店先に並ぶ果物や野菜が鮮やかに輝いている。
行商の声、子どもの笑い声、香ばしい屋台の匂い
「さあて陽真、まずは食材と調味料の補充だな」
ショーンが人混みをかき分けながら先頭を歩く。
ノールは日傘を差して後ろからのんびりとついてくる。
その足元を、コノハが器用にすり抜けていった。
陽真はといえば、すでに少しうんざりした顔をしていた。
「なあ、ショーン。市場って、もうちょっと静かなもんじゃないのか?」
「静かな市場なんて、売れてねぇ市場だけだ」
「正論だけど、騒がしいんだよ……」
人の多さに酔う
「我慢しろ。なんで人に弱いんだ」
「ぐぅ……」
ノールが口元に笑みを浮かべる。
「陽真さん、これでも街の中心部ですよ? 賑わってていいじゃないですか」
「お前ら元気すぎるんだよ……」
コノハも楽しそうだな。
それだけでも街に来た甲斐があるのか




