流れるわぁ
「あっ!待ってそこは、あっー」
ショーンが横で笑ってる
「いい力加減だろ。No.1三助だからな」
ミュリィは熟練の腕でゴシゴシと背を流し、
「ほら、すべすべになったろ?」と満足げ。
陽真はため息をつきながらも、
「……悪くないな。(そりゃそうだよな。)」
とぼそり。
するとミュリィがにっこり笑って、
「でしょ? うちは“疲労と汚れの解呪湯”だからね。期待してたのと違ったかい?」
どうやらただの湯ではなく、体の疲れを魔法的に抜く効果付きらしい。
ショーンが腰に手を当てて、大きく息をついた。
「ぷはーっ、風呂上がりの一杯が欲しくなるな!」
陽真が横目で見て、口の端をゆるめる。
「一本空けるか?」
ノールがタオルで髪を拭きながら、すかさず問いかけた。
「どれにします? 果実酒、それとも昨日の麦?」
ショーンは少しの間だけ考えるように空を見上げ、それから珍しく真面目な声で言った。
「……この後は買い出しだろ。お楽しみは後にしようぜ」
「へえ、意外と真面目なんですね」
「おいノール、そういう言い方やめろ。褒められてる気がしねぇ」
三人のやり取りを見ていたミュリィが、湯屋の入口から手を振る。
「じゃあ、またおいで。次は泡風呂にする?」
「そのときは背中は自分で洗う」と陽真。
「えー? 残念!」とミュリィは楽しそうに笑う。
さっぱりとした三人と一匹は街の通りへ




