ちゃっかりショーン
「おう、ショーンじゃねぇか!」
門番の男が手を振る。革鎧の上に油じみたマントを羽織り、顔には見慣れた笑み。
「久しぶりだな、ゲイル。相変わらず門番か?」
「おうよ。お前ら、まさか……沼地から来たのか?」
「そうそう。道中、ちょっと遊びながらな」
「遊びだぁ? お前、何しに行ってんだよ……」
門番は呆れたように笑い、泥だらけ3人を見てため息をついた。
「で、あれだ。例のタバコ、欲しいか?」
ショーンが懐から小さな包みを取り出す。
中には独特の香りを放つ乾燥葉。
門番ゲイルの目が一瞬だけ光った。
「おいおい……まさか持って帰ってきたのか? 買わせてくれ!頼むよ!」
「しょーがねぇな。ほれ、銀貨3枚分な、ちょっとだけサービスしてやる」
「おい!ショーン約束が」
陽真がショーンを止めに入る。
「まぁ、軍資金だと思って、見逃してくれよ」
無事買えた門番が、会話の間に入る。
「サンキューな。さて、その泥まみれの格好。風呂屋だろ? さっさと行ってこい」
「わかってるよ」
「で、夜は、いつものところか?」
「いや、今日は屋外調理場を借りてる。少し余興をする予定だ。お前も来いよ」
「おっ、それは悪くねぇな。終わったら顔出すわ」




