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じゆう無限に
「ん~~っ! これ、体の奥からじんわりきます……! 幸せ……!」
「おいおい、酒より先に酔ってるぞ」
「スープで酔えるって新感覚です……!」
「……まじで売れる味だな」ショーンが感心して呟く。
「いや、売らねぇ。俺は働かない」
「……だろうな」
狐のコノハは、器用に木のスプーンを咥えてちびちび飲んでいた。
「うま……」と一言つぶやいて、焚き火のそばで丸まる。
「……癒されるわぁ」ノールがぽつりと言う。
焚き火台の冷却炎が、心地いい風を生み出していた。
虫の声も、草の香りも、夜空の星もぜんぶ柔らかく包み込まれる感じだ。
普段と変わらないけど、歩いて移動して、疲れた後はまた別格かもなぁ。
縛られないって最高なんだな




