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ぽんぽんぽーん
「今日は《冷却の火》モード。火傷しないし、魚焼いても焦げない」
「意味わかんないけど便利!」
「そりゃ魔道具だからな」
俺はクッカーセットを出して、いつものように畑で採れた野菜と干し肉を入れる。
鍋の底に魔力が走り、光の紋様が浮かび上がった。
「お、きたきた。《グルメ錬成》起動っと」
ジュワァァァ……。
香ばしい匂いが一気に広がる。
その匂いに、ランタンの魔光が連動して、ゆらりと明滅した。
「うわぁ……きれい……!」
「匂いの時点でうまいな」
「ハラ、へった」
お前ら、早いな。
できあがったのは――
《陽真特製・野菜と干し肉の魔導スープ》
【効果】疲労回復・精神安定・酒の味3倍増し
「じゃ、いただきます!」
ノールはカップを両手で持ち、ゴクリと一口。
途端に頬がゆるんでいく。
キャンプといえばスープだよな!
あとは、新鮮な肉があれば最高なんだけどなあ




