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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異形転界マリッサ:終焉を喰らうもの

作者: ヒロ

> 世界が違えば、魔法も、敵も、常識も違う。 けれど――私が私であることに、変わりはない。


「偽物るっせーんだよっ! 俺は霧雨魔理沙だぞォッ!!」


異形と化した魔女が、名を名乗る。


異界に現れたのは、狂気と力を併せ持つ、最強最悪の“魔理沙”。 だが、これは始まりにすぎなかった。


世界を喰い尽くす“寄生”との邂逅。 かつての“友”と“敵”との再会。 神をも超えようとする戦いが、今、幕を開ける。





---


【ダークファンタジー調】


> 名を奪われ、姿を歪められ、それでも彼女は名乗る。


「俺は霧雨魔理沙だっつってんだろォが!!」


その目は闇を映し、その手は異形の力を握りしめる。


世界を壊し、再構築し、やがて神にすら挑む狂魔の旅が始まる。


これは、異形魔女マリッサが異世界で暴れ回り、戦い、そして――

“唯一の理解者”と再び巡り合うまでの物語。





---


【軽め・ギャグ調を交えた前書き】


> 「なーんかムシャクシャするし、咲夜でもボコしにいくかーっ!!」


気まぐれで世界を越えたら、なんかもう色々おかしくなった。 顔は真っ黒、服はボロボロ、日本語も怪しい。


でもなぁ、お前ら聞いとけよ。

俺は――霧雨魔理沙だぞォォッッ!!!


寄生虫? 神? そんなもん全部、ぶっ壊してやるよ。


“異形魔理沙”、異世界で大暴れ、はじまるぜっ!

【序章:異形の訪れ】


「なんかムカつく。咲夜でもボコしに行くかーっ!!」


霧雨魔理沙――かつてそう呼ばれた異形は、突如として裂けた空間から現れた。ボロボロの服、顔は黒く塗り潰され、常識を欠いた異様な気配を放っている。異形郷と呼ばれる歪な世界に、彼女の姿は異質でありながら自然に馴染んでいた。


異形魔理沙――彼女は己を強く「霧雨魔理沙」と主張する。しかしその口ぶりは日本語が怪しく、「うるさいッ!!」「偽物るっせーんだよっ!」など勢い任せの感情表現が目立つ。頭のネジが外れたようなその存在は、ただ強さのみを求めて彷徨い、目に映る全てを試すように破壊していく。


そんな彼女が最初に遭遇したのは、異世界に潜んでいたある存在――純血の吸血鬼だった。



---


【第1章:血と魔力の舞踏】


「面白れぇ顔してんな、お前っ!! 名前なんざ聞いてねーけど、ぶっ飛ばすっ!」


異形魔理沙の言葉に、吸血鬼は静かに微笑んだ。その瞳は紅く燃え、口元から鋭い牙がのぞく。


「……哀れな異形よ。吸い尽くしてやろう」


戦いは突如として始まった。吸血鬼はその体を霧と化し、音もなく背後に現れたかと思えば、異形魔理沙の背を突き刺す。しかし――


「おっそーい!そんなんで私を刺せると思ったかぁ!?」


魔理沙は瞬間的に後方へ跳ね、背中から炎の柱を放った。ドラクエの“メラゾーマ”を模したその一撃は吸血鬼の霧を焼き払い、地面を焦土と化す。


「効かん……この程度の火力、千年生きた我には届かん」


吸血鬼は空へ舞い上がり、無数のコウモリへと分裂、四方から襲いかかる。


「っだらーっ!! お前の小細工、全部吹き飛ばしてやるよ!!」


異形魔理沙の体が一瞬光を放つ。“時間停止”――ジョジョの能力を模倣した彼女は、時の流れを止めてすべてのコウモリを一斉に焼却する。


時が再開された瞬間、焼け焦げた羽が地面に舞い散った。


「……貴様、何者だ」


怒気を帯びた吸血鬼が姿を現すと、その肉体が膨張し始める。封印していた力を解放し、“真祖”としての姿を現す。背丈は三メートルに及び、闇の翼が空を覆う。


「いいねえ、やっと楽しくなってきたっ……!!」


異形魔理沙もまた限界を超えた。肩から背中にかけて魔力の斑紋が走り、全身から黒炎が溢れる。


「オーケー、じゃあ……死のうか!」


咆哮と共に、二つの異形がぶつかり合った。 爆音、光の奔流、そして大地を割る衝撃。戦いは幾度も形を変えながら続き、ついに――


魔理沙の拳が吸血鬼の胸を貫いた。


「偽物じゃねーよ……俺は霧雨魔理沙だっての!!」


真祖は崩れ落ち、光となって消滅した。


「ふぅ……まだまだ足りねぇな。もっともっと……強いヤツいねーのかよ!!」


その叫びは、異形郷の空に響き渡った。

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