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僕の敵3

第二章完了です。

 しばらくすると回収人さんが僕にロイヤルミルクティーとアオチさんにホットココアを持って戻ってきた。

 この人が僕たちの好みを熟知していることにはもう驚かない。

 お礼を言って受け取った。

 ――そろそろ向こうの船の話をして良いだろうか。

 甘さを残さず、香りだけが口で溶けるロイヤルミルクティーを一口飲んで言った。

「僕は向こうの船のみんなと争うつもりです」

 二人が僕の顔を見た。それぞれ多分違う意味の悲しい表情をしている。隣の船の明かりが少しだけ強くなった気がした。

「そんなに怒ることないだろ。オゼは自分が新しい世界に行くことと、俺がこっちに残されることを伝えただけだ。あいつが決めたわけでもないのにかわいそうだ」

 アオチさんが窓を眺めて言う。自分に明日が無い事を、ちゃんと自覚しているのに、さっきまで明るい顔で将来の話をしていたの? 

「お前は気にせず新しい世界に行ってくれよ」

 いつもと全く変わらない声と表情で言うので、もうおかしくなりそうで、回収人さんへ目で助けを求めた。

 回収人さんが深く溜息をついた。

「お前、本当に甘えん坊だな。……まあいい、説明してやる」

 隣のテーブルから僕たちの方へ移動して来た回収人さんの手に銀色のグラスがあった。何を飲んでいるんだろう。

「別に良いやつが新しい世界に連れていかれるわけじゃないんだよ。生きる意志の強いやつだけが進むんだ。正しいとか間違えではない」

 回収人さんの声に悔しさが滲む。

「それじゃあアオチさんに生きる意志がないみたいじゃないですか。逆にオゼさんなんて、自分からこっちに残るって言ってたくらいです」

「そんな単純な話なら俺も苦労はしない。お前たちは実は死にたがっているんだよ。いや、否定したいのはわかる。これから説明するから少し大人しく聞け」

 僕たちは反論することなく頷いた。


お昼から第三章始めます。

第三章はかなりファンタジー要素が強くなってるかな、と思います。


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