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スマホ持つって言っただけなのに。

作者: たかはし

あ、作者はスマホ持ってます。

 俺はスマートフォン——音声通話機能、ネットワーク機能、マルチメディアの利用等ができるらしい携帯端末——いわゆるスマホを持っていない。


 高校生にもなってスマホを持っていないのは俺くらいなのではないか、そうだとしたら話についていけないのではないかと憂慮していたのだが……実際、それに近かった。


「昨日僕がリツイートしたのやばくなかった〜?」


橋元柑奈はしもとかんなとヒロセすずの掛け合いだろ? あれやべぇよな! 柑奈が可愛すぎていつまでも見てられる」


「だよね〜。鈴ちゃんの声、ずっと聞いていられる」


 友人二人が俺の横でだべっているが、中々会話に入りにくい。

 リツ()ート、というのはスマホでできる、ツィッターというアプリの用語らしい。なんでもリツィートをすることでみんなにそれを共有するとか……。


「それと、あの喋ってたとこ、今週公開される映画の試写会イベントの楽屋らしいよ! 鈴ちゃんが主演だってことでトレンドになってたし、興行収入が凄いことになりそうだよね〜」


「それな、柑奈が脇役で出るだけでその場面が華やぐくらいだからな。そんな柑奈が映画で主演なんだから大ヒット間違いなしだろ!」


 こんな風に何気ない話題でさえ、高校に入学してからはスマホを持っている前提で進めてくるため、話に追いつくことが大変になった。……トレンド? …………ツィッターの中の流行りということだな。


「あと、試写会に行った人のツイートを見たんだけど、通話をするシーンがあるらしくて、そこの鈴ちゃんの声の演技が圧巻だったらしいよ! 鈴ちゃんの声の表現力はずば抜けているからなぁ〜……!」


 そんな状況に俺は焦っていた。このままでは話の輪から外れてしまう。そうならないようにスマホを買わなければ、と。


「いやいや、それよりも柑奈のがすげぇだろ。映画予告の一瞬ですら神がかってて衝撃だったし」


「それを言うなら鈴ちゃんもだよ〜!」


 そのため、高校生にもなって連絡手段が何もないというのはどうなのか、となんとか親を説得したところ、買ってもらったのだ。……もらったのだが——


「あ! 話変わるけど、ねえ、リューゴ! 金曜日の帰りの電車で今週末にやっとスマホ買ってもらうって言ってたよね!? 初めてのスマホはどう〜?」


 そうユウトが興奮気味に尋ねてくる。でも、ちょっと待ってほしい。


「おー、そういえば言ってたな! 竜吾もついにスマホデビューか!」


 レンも凄く嬉しそうに言ってくれる。が、待ってくれ……。


 確かに買ってもらったのだ。


 もらったのだが……それは、スマートフォンじゃなくてガラパゴスケータイ、通称ガラケーと呼ばれるものだったのだ……。


 二人が興味津々で尋ねてくるが……さて、何と答えたものか。

 連絡手段、買ってもらったけど二つ折りの携帯、ガラケーだったんだ。あのパカパカするやつ。カッコよく言うなら、フィーチャーフォン。


 そう言いたくても、二人が顔を輝かせながら聞いてくるからめちゃくちゃ言いづらい。

 そもそも、俺は親と一緒にお店に買いに行くものだと思っていた。……そう思って金曜日、家に帰宅すると既にガラケーが届いていたのだった。


 いや、連絡手段っていうのを説得材料に使ったのが原因だというのは分かっている。分かってはいるが、連絡手段ならなんでも良いものとされるのは想定外だ……。

 まあ、スマホを買うと言った手前、ガラケーを買ってもらったとは言いづらいが、言うしかない。


「いや…………スマホ買ってもらうはずだったんだけどさ——」


「なになに、竜吾君がスマホデビューって聞こえたんだけど」


 ——ガラケーを買ってもらった、そう言いかける直前にハカセが会話に割って入ってきた。


「お、ハカセ! 竜吾がやっとスマホ買ってもらったんだってよ。おせぇよな!」


「へえ、良かったじゃん! スマホなかったら連絡取りたいときとか、出かけ先で不便だもんね」


 タイミング悪いんだよ! と叫びたくなる。忘れていたが、うちのクラスには機械に関する話題が出ると、するりと会話に入ってくるハカセと呼ばれているやついる。本名は……忘れた。


「それね〜。スマホがない生活とか、考えられなくなっちゃうよね。あ、そうだ! はかせ、リューゴはスマホ使うの初めてだからさ、色々教えてやってよ!」


「え、いや、待ってくれ。俺、スマホっていうか——」


「いいよ、初めてだと色々戸惑うよね。スマホも段々高性能になってきて前よりもずっと使いやすくなって良いんだけどその分複雑にもなってきているからね。使い慣れてると思っててもたまに知らない機能を見つけたしするし。それで竜吾君はAiphone? Android? 先月新しいAiphoneが出ててこのタイミングでスマホを買うってことは新Aiphoneなのかな? ああ、スマートフォンはOSの違いで大体AiphoneとAndroid系のスマホで別れているんだけど——」


 機械関連の話になると、いつもこういう風に饒舌になるから、いつの間にかみんなはこいつの事をハカセと呼ぶようになった。はぁ……。こいつの本名は知らん。


「あの、いや、さ……」


「そういう訳でスマホを買うってなったら最初はやっぱりAiphoneがおすすめなんだよ。でもAndroidは安いものが多いからスマホの事が分からない人はそっちを買っちゃうんだよね……。や、Androidが悪いって事じゃなくて——」


 なんとか会話を止めようとしたが、饒舌になったハカセを止めることはできなかった。もうこいつの本名は博士だ。


 そんないきなり専門的な事をペラペラ言われてもハカセ以外誰も分かるわけないだろ……!


「おい、竜吾、ちゃんと聞いとかないと使い慣れねぇぞ?」


「知らないとダメってことはないけど、特徴とか分かってた方がすんなり使えるよ〜?」


「え、あっ……ああ」


 あ、二人共分かるの。……へぇ。


「それで、竜吾君はAiphone? Android?」


 うーん、ガラケー。


「……えーと、どうだったかな……?」


 多分ガラケー。


「……ん? 選ぶ時に店員さんから似た説明されてるかなって思ってたんだけど……されなかった?」


 されていないけど、ガラケーな気がする。


「えっと……親が勝手に買ってきてさ、だから——」


「え、そうなの? 裏に“Ai”ってマークない? あったらAiphoneで、なかったらAndroid系のスマホなんだけど……」


 ——ガラケーだった、とは言えなさそうだ。ははは……。


 そんなマークはないからアンドロイド系か? ……よし、俺の携帯もうアンドロイドだ。


「Android系のスマホはAiphoneに比べて自由度が高い、というか高すぎて説明がちょっとややこしくなるんだよね。ラインとかネット検索するくらいならそうでもないんだけどせっかくのスマホだし色々したいでしょ? 説明が長くなってちょっと設定とか大変だけど——」


「あ、裏にマークあったからAiphoneだな」


「へえ、Aiphoneなんだ、良いじゃん! Aiphoneはシンプルだから直感的で操作できるところもあるし、そんなに説明はいらないかもね」


 アンドロイドに見せかけて実はハカセの説明が少なそうなアイフォンだったのだ。


 よく分からない呪文のような事を言わないでくれ。これ、あとどのくらいで終わるんだ……?

「Aiphoneの九世代目が出たけど、もしかしてそれ?」


「いやー、型落ちのちょっと前のやつ、か……?」


 うーん、九世代以上は遡るかもしれない。


「そうなんだ。でもAiphone9は数年振りにフルモデルチェンジされたから良かったかもよ? 僕たちみんなAiphoneだけど、新しいのは操作とか知らないからさ〜」


「うーん、まあ、そうだね。俺的には新しいAiphoneがどうなってるのか知りたかったから、弄りながら竜吾君に色々教えたかったんだけど」


 おぉ、俺の携帯、型落ちのアイフォンで助かった……。

 ……はぁ。もうガラケーって言い出すのは無理そうだし、アイフォンで通すしかないか。


「それで、Aiphoneはどう? 旧モデルなら多分僕たちと一緒だから大体教えられるよ〜!」


「あー……うん。今のところ聞かなくても大丈夫そう。案外使えてる、と思う」


 ガラケーだからな……。

 あぁ、ユウトのにっこり笑顔が心に痛い……。


「じゃあLINEはもう入れたか?」


「ああ、入れてるぞ」


 よく会話に出てくるため一応入れておいた。


「へぇ、やるじゃん! ならTwitterも入れてるよな?」


「勿論」


 勿論入れていない。ツィッターというのも良く聞くが、ラインを入れたり色々やってたら途中でめんどくさくなったのだ。


「じゃあさ、Twitterで映画の予告見なかった〜!? トレンドにも乗ってたから見たと思うんだけど!」


「あー……あれだ、な? テレビの、うん」


 あれだろ、あれ。映画になるくらいだから多分テレビで見たことがあるはず。あれな。分かるわー。


「いや全然見てないじゃん、もう! ……えっと、ヒロセ鈴ちゃんが主演の映画が今週公開なんだよね。今はテレビよりもTwitterの方で大々的に宣伝してるんだ。だからTwitterで情報収集するのが大事なんだよね〜!」


 まじか、全部外れた。


「ちげぇよ、橋元柑奈が主演だからな。竜吾、ユウト、ついでにハカセ、今週の公開日に四人で映画見に行くぞ。竜吾、お前を柑奈の沼にはめてやるから覚悟しとけ」


 ……遊びに行くって、スマホを持っていかなきゃだめなんじゃ……? 突然決まったけどハカセは?  え、行けるの? 機械以外にも興味あったのか? ないよな? なくせ。


「久しぶりにこんなに喋って楽しかったしね。スマホ禁止の校則がなかったらもっと良いんだけど……。まあ、今週は暇だし、竜吾君にAiphoneの便利さをもっと教えてあげるよ」


 詰んだ。無理だ。

 微笑みを浮かべたハカセが悪魔にしか見えない。


「LINEグループ作ってそこで色々決めようぜ」


 今からでもスマホ持ってない事を言うか……?

 だが、一度持っていると言ってしまった手前、中々言い出せない。


「了解。俺、その映画全然知らないからちょっと調べとくね。なんてタイトルなの?」


 言うなら早めに言った方が良いのは分かっているのだが……ええい、言うなら勢いに任せて——


「良い心構えだね〜! タイトルは『スマホ持つって言っただけなのに』だよ!」


 ……………………。


「ま、事前情報はグループに貼っとくから、それ見とけば大丈夫だ」


「それは助かるね。じゃあよろしく!」


 …………。


 ……映画のタイトル、今の、俺じゃん。

 ああ、ガラパゴス諸島があったらひきこもりたい……。



『明日の映画、楽しみだね〜!』


『だな。明日、朝八時三十分に駅前の映画ポスターが貼ってあるとこ集合で』


『り!』


『了解』


 映画はもう明日だ。スマホを持っていないと言う事をどう伝えるべきか考えるが、良い案は浮かばない。


 ひとまず、ラインの返信をする。


『わかつた』


『リューゴまた誤字ってる〜! しかも文字打つのおそい! (笑)』


 あ、本当だ。間違えている。ガラケーですらこんなに打つのが大変なのに、スマホだったらどうなるのか。……想像するだにめんどくさい。


『これ、俺の天使』


 そんなラインが来たと思ったら『レンが写真を送信しました』という通知が十数回届いた。しばらくすると、


『これ僕の癒し!』


 というラインの後に『ユウトが写真を送信しました』という通知が二十数回届いた。


 一応、明日の映画の予習をしとくか。

 ラインで写真が送られて来るのは初めてだ。開いてみると、


『写真の容量が大きいため開くことができません』


 というメッセージが四十数件。写真を見られない理由に思案を少しめぐらせると、思い当たる事が一つ。そういえば俺、ガラケーだ。


 映画の予習完了。


 またしばらくすると天使の続き、とのラインが来た後に、レンから写真が送られて来たという通知がまた十数回来た。だが、もう予習は終わったため、写真は開かなくていいだろう。


『リューゴ。ちゃんとTwitterのキャスト欄も見た〜?』


『みた』


 見てないけど。


『じゃあ、竜吾君、よく誤字するし、ひらがなばっかりだから、映画ダブル主演を漢字フルネームで書いてみてよ。テストも兼ねて文字打つ練習ね』


 なるほど。漢字の打ち方は、


『分かつた』


 こうだな。


 名前は覚えているものの、漢字はうろ覚えだが……まあなんとか打てるだろう。

 えっと……


『橋本環奈と広瀬すずだっけ?』


 よし上手く打て——


『漢字違う!! ヒロセ鈴だよ!』


『漢字ちげぇよ! 橋元柑奈だ!』


『竜吾君、この二人の名前を間違えるなんて、色んなところから怒られるよ……』


 おっと、漢字が間違っていたようだ。


『鈴のような声ってTwitterにキャッチフレーズとして書いてあるよね!?』


『橋元柑奈と言えば、疲れた時はみかんだかんな! で有名だろ!? 蜜柑の柑だ!』


 ふう、携帯で文字を打つのは大変だな。確かに便利だけど、俺には電子機器は向いていないのかもしれない。


 こうしてラインしていると、ガラケーだとバレないのではないかと思えてくる。ラインやツィッター等がスマホじゃなくとも、ガラケーで出来るし。


 明日みたいに遊びに行く時に誤魔化す事が出来れば……いける気がしてきた。

 というより、ここまで来たら隠し通すしかないだろう。


 ……よし、明日は携帯を忘れたってことにしよう。


『おはよ〜! 僕とレン、着いたなう!』


『写真の容量が大きいため開くことができません』


『おは。映画のポスター前にいるぞ』


『写真の容量が大きいため開くことができません』


『おはよう。寝坊しちゃって集合時間ギリギリになりそう……。ポスターの写真いいね』


 俺はもう電車に乗ってるから、待ち合わせの五分くらい前に着きそうだ、と打ちかけ、スマホは忘れたことにするんだったと思い出した。危ない危ない。


『竜吾君はあとどれくらいで着きそう?』


 後十分くらい、と返信したいが、できないのがもどかしい。目の前でラインの応酬が続いているのを見ていると、やっぱりスマホって凄い便利だなと思う。まあ、俺が持っているのはガラケーなんだけど。


 あれやこれやと色々考えている内に、待ち合わせ場所に着いて、二人を見つけた。


「おはよう。二人共、来るの早いんだな」


 ライン見てないからいつ来たのか知らない、という雰囲気で話しかけてみる。


「おはよ〜! 鈴ちゃんの演技が楽しみすぎて早起きしちゃったんだよね!」


「おう、おはよう。映画館で柑奈が待ってると思うとのんびりしてられなかった」


 うんうん。ずっと映画の事話し込んでたし、そうなるよな。早めに来てもしょうがない。

 よし、いけそうだ。


「というか僕たち、着いた時にLINEで送ったよね〜?リューゴもちゃんと返信してよ〜」


 早速言われた。いけそうだと思ったのに……。だが、落ち着いてスマホを忘れたことにすれば大丈夫のはすだ。


「い、いやァ〜……それがさァ——」


「おっとと、なんとか時間には間に合ったかな? でも竜吾君のほうが早かったか。遅くなってごめんね」


 あっぶね、自分でも不自然だって分かるくらい声が裏返った……。ハカセナイスタイミング……!


「集合時間ちょうどだし全然平気だぞ。映画の時間もかなり余裕あるしな」


「そ〜だよ! それに遅れそうってLINEで来てたしね」


「あ、ああ……俺も来たばっかりだしな。良いタイミングじゃないか?」


 うん、まじで色々と助かった。


「それなら良かった。あ、遅刻しそうだった俺が言うのもなんだけど、竜吾君はいつ着くかとか、もっとLINE返しなよー」


 よし、この辺りでスマホ忘れたことをアピールしとくか。


「あー、ごめん。着く時間送りたかったんだけど、実は今日スマホ持ってくるの忘れちゃってさー……」


 うん、自然に言えたな。


「……ん? スマホ忘れたって言っても、さっきまでLINE見てたよね?」


「そ〜だよ。既読が三ってついてるからみんな見てるはずだよね?」


 ……どういうことだ。三人にはラインをしてるところを見られていないはずだぞ? それに、きどく……? なんの事だ? 今週ずっとラインを使っていたが、そんな言葉は聞かなかった。……ここは思い切って聞いてみるか。


「スマホ忘れたからライン見れないんだけどな……。ところで、きどくって何だ?」


「はぁ? 既読は送ったメッセージを何人が見たか確認できるやつだが……もしかして既読の意味に気づいてなかったのか?」


 既読……。え、それで見た人数が本当に分かるなら今日ガラケー持ってきてる事もうバレてるじゃん。既読って俺じゃ気づけないくらい分かりにくい場所にあるのか……?


「そんな機能見たことないけど、どこにあるんだよ?」


「えぇ〜!? メッセージの横に表示されるよ? ほら、これ」


 本当だ。メッセージの横に既読と書いてある。だが、俺のラインには表示されたことがない。どういうことなんだ……?


「ああ、そういうこと。竜吾君って本当はガラケーじゃないの?」


 ——え? ……バレた!? どこからバレたんだ!?]


「あのさ、ガラケーのLINEって、既読の機能がないんだよね」


 そ、そんな……。


「ちょっとズレてるなって思ってたんだけど、そういうことだったんだ」


 ふんふんとハカセは納得しているが、俺はそんなくだらない事でバレたとは納得できないぞ……!


「ええ!? リューゴってスマホじゃなかったの!?」


「その前ガラケーでLINEが出来るなんて知らなかったぞ……」


 はぁ……。気付かれたものは仕方ない。


 どうしてそうなったか、恐る恐る、素直に白状することにした。


「ぷふっ……! ふふっ! ふはははっ!」


「あっはっはっ!!」


「あはは……」


 そうしたらユウトとレンには爆笑され、ハカセには苦笑された。まあ、笑われるほうが気は楽だけど……。


「でもさ〜、ガラケーには既読がないなんて、ハカセはほんとにこういうの物知りだよね〜!」


「ああ、それね。実は俺もガラケー使ってるんだよね」


 そう言って笑いながらハカセはポケットからガラケーを取り出した。


「はぁ!? ハカセがガラケー!? あんなにスマホの事で饒舌になるのに!?」


 あんな呪文みたいな事を唱えていたハカセが未だにガラケーなんて考えられない。


「ああ、もちろんスマホも持ってるよ? ガラケーは外出用だね」


 なんだよそれ……。


「はぁ……。もう映画見に行こうぜ」


「そういえば『スマホ持つって言っただけなのに』って竜吾と全く一緒の状況じゃねぇか?」


「うるせえ」


 それ、俺が一番気にしてたんだぞ。


 映画が面白くなかったら、原作諸共ツィッターで叩いてやる。


「ふふっ、そうだね〜。じゃっ、いっこか!」

ここまで読んでいただきありがとうございます。小説を書くのは始めてだったため、拙いところがあったかとは思います。それでも、少しでも、クスッと笑っていただけることを目標にしました。

ありがとうございました。

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