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絆の行方 Kizuna Destination <魔砲少女ミハル最終譚>  作者: さば・ノーブ
第3部 魔砲少女ミハル エピソード8 第2章 Phoenix Field <不死鳥の戦場>終焉を求める君への挽歌 
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チャプター4 災危のマリオネット<悪堕ち少女人形は闇夜に踊る>Act3

忘れていたかもしれないが、ここは温泉郷の宿営地。

古びた温泉宿を借り上げ、一時の憩いを求めて泊まっていた。

戦塵を洗い落とす為に。

新たなる闘いに備える為に・・・

作者注)ここから暫らく伝統のお風呂回になります。ごゆっくりしていってね

湧き出す湯の蒸気が、軒を並べる宿屋から立ち昇る。


晴れ渡った夜空に昇る湯気。

温泉地ならではの露天風呂が多い謂れなのだろう。

温泉の効能が湯治客や観光で訪れる人々を癒す。

冬の長期休暇時機には、多くの客が訪れると言う。

しかし、国境紛争地に近接しているが為、昨今は訪れる客も少ない。

今、この湯治場に居るのは、多くが前線から退いて来た戦傷病者だった。


赤十字の旗が軒先に掲げられた湯治場一大きい湯屋の横。

こじんまりとした侘び寂びとした外観だが、それがまたフェアリアの旧家らしさを彷彿とさせている。

その玄関口には、宿泊する団体を表した立て札が掲げられていた。

書かれてあるのは<<陸戦騎第八特別小隊>>

それはつまり・・・



 パタパタパタ・・・


屋内の廊下を歩く音。

素足にスリッパを履いた少女が足早に向うのは、突き当りに在る客室。


廊下を歩んで来たのは魔法軍魔鋼騎乗員制服を脱ぎ、着崩れたシャツと膝上まで捲り上げたズボンを着用した栗毛のミルア伍長。

急かれるように奥の客室の前迄来ると。


 コンコン!


ドアをノックして室内に呼びかける。


「ミハル少尉。用意は宜しいでしょうか」


この客室に居る上官へと向けて。


「「え?!ま・・・」」


すると、室内から入室を戸惑う声が漏れてきた・・・のだが。


「もう皆さんも行かれておられるので・・・」


ノブを廻して勢い良くドアを開く、ミルアが。


「待って・・・あ」

「すから~・・・あ」


で。

出会い頭に目が合う。

ドアを問答無用で開いたミルアも、拒む言葉を言ったのが遅かった誇美も。


「・・・・」

「・・・・」


二人共が眼を点にして固まる。

戦場の汚れが目に付く上着を脱いだシャツ姿のミルアと。

戦塵を浴びた軍服一式を<全て>脱ぎ放っている美晴コハルが立ち尽くしている。

そう。

美晴ミハルの身体を憑代とした女神のコハルは着替え中だった。

電灯の灯りを浴びているのは、下着パンツを穿いただけの健康的な躰。


「い、いやぁ~。着痩せするタイプだったのですねぇ~」


瞼を抉じ開けて凝視し続けるミルアの視線が。


「もっと小振りかと思っていたのですがぁ~」


髪を結わえてあったピンクのリボンを外した姿勢のままだった誇美を見据えて。


「へ・・・あッ?!」


ニヘラっと笑うミルアの視線に、漸く気が付いた。


 パサリ・・・


驚きと動揺で、外したリボンを取り落とした。


 ファサッ!


<白桃色>の髪が腰にまで零れ落ちる。

両手を頭部へと挙げたままの姿勢でミルアの視線を浴び続け。

視線と言うより、好奇の目を感じた。


「流石は女神様ってことでしょうか?

 美の極致って、このように美しい曲線を言うのですねぇ~」


服を纏っていない誇美を、上から下まで眺めまわすミルアが感嘆の声を吐く。


「こんなにも大きかったなんて。反則ですよぉ~いなぁ~」


ついでに要らない事も。


 ヒク・・・ピク・・・


好奇の言葉に、さすがの誇美も顔を引き攣らせて。


「あ・・・の。そこ?そこに注目しちゃうの?」


黒髪が白桃色に染められているのに気付かないミルアに辟易してしまう。

誇美としては、女神の異能を発現していたのを不審がられたと思って戸惑っていたのに。

ミルアは豊かなバストに気が行っているようだったから。


 スンッ!


ミルアに気取られる前に、女神本来の髪色を憑代ミハルの黒髪へと戻して。


「あのね。いつまで眺めてる気なの?」


知らぬ顔で注意を促した。


「え・・・へ?

 あ?あっと。そう。そうでした!」


唐突に我へと戻ったミルアが、瞼をパチクリと瞬かせて。


「温泉に行きましょうよ。既に皆さんも行ったみたいですし」


やっとのことで本題を告げた。


「ここの露天風呂って、めっぽう広いって話ですから~」


美晴コハルを誘いに来たってことを。


「うん。駐機場からの道でも言ってたわよね。

 直ぐに支度するから、ちょっと待ってて」


答え乍ら、誇美は少しだけ安堵を覚える。

髪色を変えていたのに気付かなかったのだと思って。

ミルアの視線が胸に集まったから、神力を表していたのに勘付かれなかったのだと思い込んで。

そしていつも着けていたポシェットへと視線を移して。


「頼んだわよ、爺」


空になっている小袋に向けて呟くのだった。





 ペタ・・・パタ・・・ペタ・・・パタ・・・


二人のスリッパの音が更衣室の入り口まで辿り着くと。


「こちらが大浴場だそうですよ」


観音開きのドアに手をかけたミルアが教える。


「屋内には20人が入れる湯舟があって、屋外の露天風呂も大きいんですって。

 そのどちらもが源泉かけ流しだそうですよ」


湯屋の案内パンフレットを読み、珍しさからか幾分興奮気味に話す。


「私って、産まれて初めて温泉に浸かるんですよ。

 楽しみって云うか、ドキドキしちゃってます」


ドアを抜けて更衣室へと入るまで、ミルアは饒舌に語り続ける。


「冬季が永い北欧のフェアリアなら、お風呂は珍しいものではないですけど。

 身体を洗うだけで・・・ゆっくり浸るのは初めての経験なんですよね」


都会暮しのミルアには余程のこと、片田舎の温泉に興味があるらしい。


「東洋の日の本には、国中の至る所に温泉があるって読んだことがあります。

 それなら美晴ミハル少尉も入浴したことがあるんですかね」


一方的に語って来たミルアが、ここで一つ問いかけた。

女神が宿った、身体の持ち主についての問いを。


「うん・・・あるわ。

 私の知る限りだけど、少なくとも一度は入った事があるのよね」


不意に問われた誇美だったが、記憶を手繰って応える。


山間やまあいの此処とは違って、海に面した温泉地だったけど」


遠い記憶。

まだコハルと徒名されていた頃の美晴ミハルの中に隠れて宿っていた頃の思い出。

10歳にもならない美晴ミハルは、まだ誇美の存在に気付いていなかった。

身体に異変が時折起きるぐらいの違和感を覚えたくらいの少女だった。


「へぇ・・・そうなんですかぁ。

 海沿いの温泉って、なんだかロマンちっくですねぇ」


答えた誇美が少しばかり記憶を過らせているのに気付かないのか、ミルアは軽い気持ちで応じた。


「ロマンなんて・・・寧ろ闘いの記憶しかないけど」


ミルアには届かないくらいの呟きが、誇美の口から漏れる。


「幼い美晴が邪龍と戦った・・・八岐大蛇との一戦ぐらいしか記憶にないから」


今は昔、大魔王姫として覚醒する前。

<コハル>と呼ばれていた美晴の中での記憶が過る。

祖母である美雪の故郷、出雲へと旅行に行った折、巨悪に操られた邪龍と出遭った。

封じられた石室から暴れ出ようとする邪龍との闘い。

魔砲少女として覚醒半ばの美晴ミハルは必至に闘い、そして辛うじて仲間と共に八岐大蛇を宥めて事なきを得た。

その時、傍らで支えてくれたのは大の親友・・・と。


「あの時から私も意識するようになったのよね。

 どんな困難な時でも頼りになって。

 親友のマリアさんとも違った意味で。

 好意を抱いて・・・兄の様に思えたもの。

 あの・・・シキって男の子が」


天界から美晴の危機を知らされて降り立った時には、そのシキと云う男の子は姿を消していた。

美晴ミハルは逢いたがっていたようだったが、なぜだか探そうとはしなかった。

その訳を詳しくは訊かなかったが、今となれば聞いておけばよかったと思う。


「どうしているのかな?元気だと良いな」


記憶を辿り、シキという名の男の子に想いを馳せた。


「は?私は元気ですけどぉ?」

「へ?」


覗き込む様な目でミルアが聴き咎めると、思考を中断させられた誇美が間の抜けた声を出してしまった。


「ほらほら!ぼぉ~っとしていないで。

 ちゃっちゃっと、温泉へ入りましょう~!」

「ひゃぁっ?!引っ張らないでっ」


我に返った誇美の手を取り、ミルアは勢いのまま更衣所へと駆け込んだ。


個別のロッカーに衣服を手早く脱いで突っ込む。

素っ裸にバスローブを巻き、タオルを片手に浴場へと歩く。


 カラララ・・・


横開きの戸を開けると、湯気が肌に纏わる。


「わぁ~!温泉だぁ~」


ミルアの歓声が屋内浴場に響く。


「こらこら。はしゃがない」


気勢を取られた誇美だったが、ミルアの燥ぐのが判らないでもない。

広い湯舟に満々と乳白色の湯が揺らめいて、まるで異世界に来たかのようだ。


「すっごぉ~い!綺麗ですよね~」


辺り中を見回すミルアが益々歓声をあげるのを、窘める気にもなれなくなって。


「うん、すごいね」


バスローブを巻いただけの二人が感嘆の声を挙げていた・・・が。


「あれ?そういえば。他の隊員はどこなんでしょう?」


湯舟に人っ気が無いのに気付く。


「先に入ってるって、言ってらしたのに?」

「うん、確かに。誰も居ないような?」


屋内浴場には居なくても、露天に浸っているのかも。

そう考えたミルアが。


「まぁ、その内に会えますって。

 誰も居ないのなら・・・占領しちゃいますか~」


ニマ~っと笑うや否や。


 ドッボォ~ン!


湯舟目掛けて跳び込んだ。


 びっしゃ~~~ンッ


盛大に跳び込んだミルアの所為で、まともにお湯を被ってしまう。


「みぃ~るぅ~あぁああぁ~っ!」


頭から怒髪天ゆげ・・・じゃぁ無くて。ホントの湯気を挙げて。


「喰らいなさぁいいいぃっ!」


浮かび上がって来たミルアへと、ハイジャンプで応えるつもりだった・・・のだが。


 ツルンッ!


「ほぇ?!」


 ど・・・どぼおぉんっ!


勢い余って足を滑らせて。


「げほぉッ!真正面かおから突っ込んでしまったわ」


と、いうお間抜けなことに。


「なにやってんですか、もぅ?」


先に跳び込んだミルアにまで呆れられる羽目に。


「イタタタァ~・・・って。あはは」


でも、知らずと笑顔になってくる。


「あはは!まるで海にでも跳び込んだみたいになってますよ」

「そういうミルアだって。あはは!」


頭から飛び込んで。

髪からぐっしょりと成っている姿に笑いが込み上げて。

自然と笑みが零れてくる。


「水も滴るい女なんて言葉があるらしいですけど。

 誇美さんを観ていると、満更嘘じゃぁないなって思えるんですよね」


ひと笑いした後、誇美を観ていたミルアが称えて来る。


「ホント。羨ましいくらいに美しいですよねぇ~」


ニマ~っと変な目を向けて。


「そんなに大きいのに垂れていなくて。

 重力にも屈せず、まさに美の極致って奴ですねぇ~」


ナニを揶揄しているのか。

ミルアの眼が一点を見詰めているのに気付いて。


「ありゃ?バスローブが外れちゃった」


跳び込んだ勢いで巻いていたのが無くなっていたのに気づく。


「っていうか。ミルアだって綺麗な形じゃないの」


二人共が一糸まとわぬ姿なのにも。


「あひゃッ?!あわわ、私なんて無いにゅぅですからぁ」


返されたミルアが驚いたのか、慌てたようにしゃがみ込んで身を隠して。


「もぅ!女神様は意地悪っ子です」


拗ねたように口を尖らせて言い募った。


「はいはい。私はいじめっ子ですから」


そんなミルアの傍で、微笑んだ誇美も湯舟に浸かる。


「はぁ~。いい湯加減だねぇ」


そして親爺臭いセリフを吐くのだった。


「ですねぇ~」


二人共が。


・・・

・・・・

・・・・・


「で?」

「で・・・とは?」


並んで浸かっていると、ミルアが訊ねた。


「どうして女神の異能を発現させておられたのですか?」

「え?それって・・・」


何気無く。

それでいて、まったくの唐突に訊かれた。


「部屋に迎えに行った時ですよ。

 あの髪色って、女神状態だったのを意味していますよね?」

「あ・・・気が付いていたんだ」


バレずに済んだと思っていた誇美にとって、意外な問いとなる。


「戦闘がある訳でもないのに。

 なぜ女神の異能ちからを使っていたのですか?」

「え?あ、いやそれは、その・・・」


気が付いていないとばかり思っていた処に、追い打ちをかけて質されてしまい。


「そ、その・・・あ、そうそう。単なる気まぐれで」


言い訳を考え付く暇も無く、思い付たままに答えたが。


「気まぐれで・・・って。嘘ですよね」

「う。くぅっ」


誤魔化し方を間違って、却って疑われる始末。

正にぐうの音もでないとはこんな場面を指すのだろう。


「それで?何をなさっておられたのです?

 部屋に籠って変化していたのには訳があるんですよね?」

「う、あうぅ~」


追及の言葉に応えるのが憚れ、口を濁してしまう。


「それはその。

 ちょっとしたテストをしていたのよ」

「ふぅ~ん、テスト・・・ですか。

 それはどのような試験しけんだったのでしょう?」


テストと言った誇美へ、ミルアが訊き返す。


「女神が試そうとするからには、それ相応の意味があるのですよね?」

「い、意味なんて」


自分から撒いた種が、真相を知りたがるミルアに拠って芽吹く。


「美晴少尉・・・彼女を救う為でしょ?

 未だに還らぬ人の為に尽力されているんですよね」


その時まで前を観たまま隣で湯に浸かっていたミルアが、スッと顔を誇美へと向けて。


「話したくなかったら、それでも良いです。

 だけど、独りだけで苦しむのは哀しいです。

 頼りにはなれませんけど。

 同じ想いをしている者がいるのを忘れないで欲しいのです」


真摯に。

真心まごころ言葉ことのはに載せて贈って来た。


「ミルア・・・私は」


癒しの魔力を秘める、柔らかな鳶色の双眸を観て。

自分の事を信じてくれている友に、偽りのない感謝の念が湧きあがる。


「辛くないって誤魔化しても無理だよね。

 女神の癖に美晴を助けることも出来ないんだから。

 どんなに足掻いても、今は為すべき事すら分かっていないから」


真摯な言葉に応えたくても、力足らずの現状を変える術すら分からない。

女神ならば、救いを求めようも自らの能力で解決するより方法が無いと思っているから。


「言いましたよね、今。

 苦しいのなら、仲間と辛さを分かち合えるって。

 美晴少尉を取り戻せる為に、手を携えられるって」

「そうだけど。相手は強大で禍々しい悪魔なんだよ?」


光の御子である美晴をも貶めるくらいの邪悪な敵に、いくら魔法使いとはいえど歯向かえる筈が無い。

仲間として手を貸してくれたにしても、影響力は多寡が知れている。

しかも、助け出そうとしている美晴自身が悪魔化しているのだ。


「人が悪魔に打ち勝てるとは思えないから」


そう考えたからこそ、最後の賭けに打って出る気になったのだ。


「暗黒な邪法に勝てるのは、同じ闇に属した魔力が必要だと思うの。

 私が以前、大魔王姫だった頃に使えた闇の異能が・・・」


光の化身たる女神となった現在では使うことが叶わない魔力。

悪魔化した美晴に対抗するには、同じ属性の闇魔法が使えなければならない。

それだからこそ、最後の賭けとして彼を放ったのだ。


「爺は辿り着けただろうか。

 女神の使徒では無くて、嘗ての臣下の身分で」


エイプラハムに委ねた。

女神の異能を以って、現在いまの魔界の主に伺候する為に。

片時も離れなかった狒狒爺の縫いぐるみが姿を消していたのには、そのような事情があったのだ。


「女神だから頼れない?

 人だから頼ってはいけない?

 そんなのやってみなければ分からないじゃないですか。

 やりもしないでグジグジ言ってるのはおかしくはないですか?」

「え?!」


悪魔と闘えるのは神の異能を持つ者の務めだと考えていた誇美に、間違ってると言い放ったミルア。


「喩え頼える異能が無いにしろ。

 人でしか出来ないことだってあるんです。

 対抗する術が力だけとは限らないのですから」

「え?え?!」


力説するミルアに圧倒される女神の誇美。

光でも無く暗闇でもない、人という存在を思い出させてくれる。


「独りでは弱い存在でも。

 仲間達と協力する事で大きな力を発揮する。

 それが人であり、人にしか出来ない大いなる異能ちから

 そしてそれこそが神をも凌ぐ、絆の魔法力」

「絆の・・・魔法」


その昔、誰かから同じような話を聞かされた気がした。

いつの頃だったか、誰に聞かされたのか。


「強大な敵に立ち向かうのは、仲間がいるからこそ・・・」


光でも闇でもなく、仲間の協力があってこそ為せる業がある。


「あの時だって・・・私と美晴が共に闘った時も」



天界に召されるきっかけとなった闘いで、当時のコハルが観たものは。


遠い過去を思い出していた。

まだ女神に昇華する前の、何も知らずにいた頃を。

大魔王姫として魔界に在り、巨悪の陰謀に填められた時のことを。

助けに来てくれた魔砲少女と仲間達によって、危機を乗り越えることが出来たあの日を。


数千を数えた魔界の臣下達・・・いいや、仲間と呼ぶべき者達の加護と。

魔砲少女を友と呼び、助け合う盟友達によって。

邪悪な巨悪を打ち破った。

最後まで手を携え合い、力の限り闘えたから。

仲間と呼べる誰彼もが心を一つにした結果だと思う。

それこそが<きずな>と呼ぶべき魔法の異能ちからだと思えたから。



「絆・・・繋ぐ想い」


ミルアの言葉で思い出した。

如何なる困難にも立ち向かえる魔法を。

と、その時だった。

突然、声をかけられたのは。


「あん時を思い出したんか、コハル?」

温泉に浸かる女神(?)の美貌(?!)

ミルアが見惚れるだけあって、美晴コハルは女性から観ても麗しい身体だったようです。

お風呂ですから、勿論のこと・・・すっぽんぽん(W)

美少女が二人して温泉に浸る姿は、きっと眼福なのでしょう・・・ね?

シリアスな展開が続く中、一幅の微笑ましい構図と為り得たでしょうか?


次回 チャプター4 災危のマリオネット<悪堕ち少女人形は闇夜に踊る>Act4

誇美の前に現われたマリア。彼女からの問いに、思わず応えてしまった?!

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