新世界へ ACT 12 禁呪の戒め
都へと辿り着いていた美雪。
立ち寄った図書館で、不思議な本に気付いたのだが・・・
古の魔導書には何かが秘められていた?
図書館に寄り道した美雪が、やっと宮殿に辿り着いたのは夕方だった。
守衛に招聘されていた旨を告げ、宮内に知らせて欲しいと頼んだのだが・・・
「どこに行っておったのだ、お前は!」
宮内方からやって来た稲葉内務次官補が怒鳴り散らす。
「列車へ迎えに行かせてあったのに、どうして雲隠れしたのだ?!」
いきなり現れたちょび髭の中年男性からの言葉に、美雪は小首を傾げて。
「迎えに・・・ですか?
そんな方は居られませんでしたけど?」
出会ってはいないと応えてから。
「あのぉ~。もしかして・・・改札口で?
正面改札口でお待ちになられていたのでしょうか。
あ、あたし、方角が掴めなくて反対の改札口から出ちゃったので・・・あはは」
困ったように苦笑いを浮かべると。
「な?!裏口から出ただとぉッ?」
思わず大声を出した稲葉だったが、
「この方向音痴がぁッ!」
呆れ果てたように吐き捨てるのだった。
いきなり怒鳴られ、責任は自分の方に在ると思い込んだ美雪。
「す、すみませんッ!」
恐縮して謝り、
「県庁の方からも正面口へ向かう様にと念を押されてたのに。
あまりの人混みで・・・押し流されちゃいました」
本来なら向かう筈の正面口へ行けなかったのだと言訳してしまった。
「なにぃ?流されるのなら正面口の方ではないのか?」
「いやぁ~それが、途中まではそうだったのですが。
困っておられるお年寄りを手助けしてたら・・・裏口に向かってしまって」
正直者の美雪が経緯を説明し、
「お婆さんが困っているのを見過ごせなくて・・・つい」
「つい・・・別の改札口から出てしまったのだと?」
引き攣る稲葉の顔を見上げ、美雪が額に冷や汗を流す。
「ごめんなさいぃ~」
平謝りをする美雪の態度を観て、稲葉はため息とも呆れ果てたともとれる表情を浮かべ。
「まぁ良い。遅れたとはいえ、こうして到着したのだから。
お待ちになられている宮様も、御安堵召されよう」
ちょび髭を一撫でして、美雪を許したのだった。
都の中心に位置する宮城。
帝の居する宮内には、堀を越えて1里も歩かねばならない。
田舎育ちの美雪には、その景色がどれも新鮮で珍しい物ばかりであった。
「すっごぉ~い、あれはどんな神様の居られる社なのですか?」
皇宮御所を観て燥ぐ美雪に、稲葉は呆れたように答える。
「何度同じ事を訊くんだ。あれは神社ではなく、皇居と呼ばれる宮城だ」
何棟もが重なるように屋根を連ねる宮殿造りに、美雪は珍し気に見廻して。
「そうなのですね、ここが日の本を治められておられる帝のお家なんですね」
「・・・お家って。皇居と呼べんのか、祓い者は」
稲葉に引率される美雪は、自分の立ち位置を忘れていたようだ。
「そもそもだ。
お前は宮様に招聘されて参内できるんだぞ。
特別の理由が無ければ、中へ入る事すら許されないのだぞ」
「そ、そうでしたよね。忘れてました」
出雲の片田舎に住んでいた娘が、宮城内を歩いているのは訳があった。
「召喚状が来なければ。此処には来なかった筈ですものね」
突如送り届けられた召喚状。
令状が届けられ無ければ、亡くなる事も無かった命があった。
「津奈御婆様にも・・・見せてあげたかったな」
一緒に来ることが出来たのなら、悲劇は回避できたかもしれない。
だから。
「どうして、あたしだけを呼びつけたのだろう」
自分だけを呼びつけた理由と、何の為になのかを質したかった。
「時に娘子よ。手荷物はその鞄一つだけか?
祓い事とは、そのように軽装で執り行われるモノなのか?」
考え事をしていた美雪へ、不意に稲葉が訊いて来た。
「え?!祓い事・・・って?」
「その為に参内したのだろうが」
ポカンと稲葉を見詰める美雪へ。
「今更何を惚けている。召喚状にも記載されてあったであろうに」
内務次官補の稲葉が怪訝な顔を向けて。
「まさか・・・読んでいなかったのではないだろうな?」
召喚状に記載されてあった筈だと訊いて来たが。
「いえ、そのような理由は一切書かれていませんでしたけど?」
身に覚えが無いと首を振る美雪が、持参した召喚状を鞄の中から取り出して稲葉へと手渡す。
手渡された召喚状を確かめた稲葉は、
「むぅ?これは県庁からのモノではないか。
宮内庁から直接送った筈だったが・・・確かに書面に記載されておらん。
如何なる理由で記載漏れしたのかは知らんが、けしからん話だ」
書状を握り潰し、悪態を吐く。
「大方、県庁の誰かが忖度したのだろう。
宮様が直々に出された招聘状を、郵便局員が県庁へ届けて。
善かれと思い込んで召喚状へと替えたのだろうが・・・」
上に諂う者に拠り、宮様の書面ではなくなっていたのを認めた。
「いくら遅れても、じっと忍んでおられた。
お前にも即刻罷り来れない理由があるのだろうと。
招聘に応じられない訳を返答して来ない事にも、我慢なされておられたのだぞ」
「そんな・・・知らなかったから・・・教えてくれなかったから」
もし、本当の招聘状を観させて貰えていたのなら。
少なくとも、赴けない理由を返答出来た。
そして、その旨を津奈婆にも知らせ、執るべき道を選ぶ事が出来た・・・筈だ。
「えっ?じゃぁ、本当に送られて来るべき書状では無かったの?」
県庁の職員に拠り忖度されていたとは、美雪でなくても分かる筈が無かった。
「そのようだな。
これに拠れば、単に出頭を命じられているに過ぎん。
しかも、理由も告げない召集令状に換えられている」
「そ、そんな?!どうして?」
世の中の理不尽に拠って、失われた命を想い。
美雪は愕然と稲葉に訊く。
「どうして津奈御婆様は・・・死なねばならなかったの?
なぜ・・・本当の書面を見せてくれなかったの」
県の職員に訊きたかった。
せめて、一つの命が喪われる前に真実を教えて貰いたかった。
俯き、嘆く美雪の言葉に稲葉が反応する。
「誰が死なねばならなかったというのだ。?
お前の祖母が死んだのは、老衰だと聞き及んだのだが?」
「祖母・・・いいえ、あたしの育ての親だった人です。
津奈御婆様は、あたしを送出す為に自刃して果てたんですッ!」
涙を堪えた美雪が頭を振って応じた。
「な・・・なんだと?どうして死を選ぶ事になったんだ?」
稲葉へは実情が報じられてはいなかった。
それもまた、県庁の職員による忖度とも取れたが。
「そのような事になっていたとは。
もしも事実を蒼乃宮様がお知りになられれば・・・」
上意に背いた罪で、県庁の職員達には。
「そうか・・・奴等は忖度ではなく、自らの保身に奔ったのか」
宮様からの厳しい追及が為される・・・のを、脅えたのだろうと。
稲葉は哀し気に俯く娘が、どう思ったかを案じて。
「事前に調べた情報では、お前の身寄りは祖母一人だけだったな」
「・・・はい。誰よりも掛替えの無い母のような人でした」
この世で身寄りのなくなった娘を想い計る。
全ては、この世の不条理が齎した悲劇だと。
何もかもが、この娘に与えられた運命だったのだと思う事にした。
「怨むなよ、娘子。
祖母は帝の御為に死を選んだ。
この日ノ本の国の為に、殉死した・・・そう思うのだ」
「国の為に・・・死んだの?
あたしを想うからこその死じゃないの?」
自ら死を選んだ津奈婆の残した書置きに、そう記されてあった。
美雪を想うからこそ、自刃して果てたとあった。
「独りの死を以って、国の安寧を齎す。
まさに、その行為は国母と言える・・・誉だ」
「違う・・・違う。
津奈婆様は、誰よりもあたしを庇って。
あたしの為だけに死を選んだの。
死んでも、愛してくれているんだから!」
稲葉は津奈婆の死を讃え、美雪は悲しむ。
失われた命の尊さを、対照的に捉える二人が一致で来たのは。
「善いか、娘子よ。
祖母の願いは唯一つ。そなたが国の為に奉公する事だ」
「津奈婆様の言葉にもあったから。
国を奉じ、帝に仕えるようにと・・・」
招聘を受け、宮から受ける命令を遂げる事。
それより道が無いのだと。
「宜しい。
祓い者の娘子を、蒼乃宮の元まで連れて行こう」
きっぱりと言い切った美雪の態度を観て、稲葉の見る目が変わった。
凛とした娘の声に、内務次官補稲葉は感じ入ったように、
「謁見を拝し、御真意を汲め。
この国を弥栄へと導くのだ」
帝に憑りつく悪意を祓い清め、国に立ち込める暗雲をも断ち切れと。
「その為に選ばれし祓い者なれば。
蒼乃宮に選ばれし御子ならば、祓ってみせよ帝に憑りつく怨霊を」
そして、美雪を呼びつけた訳を教えたのだった。
怨霊と聞いた美雪の眼が見開く。
帝に憑りつく悪い霊を祓えと聞いた退魔の巫女。
蒼さの滲む瞳を宮中へと向ける祓いし者。
まだ幼さの残る、運命の御子<光の美雪>の瞳が輝いた。
「遠路遥々、御足労をかけました」
最敬礼中の美雪へ、蒼乃宮美陽殿下が労う。
「此の方、我が帝は臥しています。
いくら名医であろうと、名の通りし祈祷師だろうと快復を望めませんでした」
まだ美雪が頭を下げたままの状態なのに、宮は招聘の理由を告げ始める。
此処は稲葉が連れて来た宮中でも最奥に位置する癒処。
病魔を覆滅せんと造られた、祈念の込められた結界の中だった。
室内の四隅に置かれるのは、精霊を宿すと謂われる勾玉。
その力に拠り結界が造り上げられ、禍々しき力が及ぶのを防いでいるらしかった。
「どうしても、帝の身体に巣食う邪なる呪いを滅し。
如何なる手段を用いても、祓い清めて貰わねばなりません」
蒼乃宮はそこまで話すと、
「あなたの異能で。
あの月夜の晩のように・・・ミユキの聖なる魔砲で」
美雪の直ぐ傍まで足を進める・・・
「え?」
瞳に靴先が見えた。
殿上からの声だとばかリ思い込んでいた美雪には、あまりに唐突な出来事に思える。
「え?ええっ?」
そして。
「頭を御上げなさいな、ミユキ。
約束だったでしょ?遅くなったけど・・・ね?」
手を差し上げれば届くかもしれない距離に、蒼乃宮が立っている。
そんな近距離に、近づく事も憚れる皇族が居る・・・そう思いつつも。
「約束?月夜の晩?」
言葉が過去の出来事を呼び覚ます。
「あ?!もしかして・・・蒼乃って?」
脳裏に過るのは、怪異との闘いの場。
傍に居たドレス姿の少女を思い出して。
「蒼乃ちゃん?!」
思わず頭を上げてしまっていた。
「そう!やっと逢えたわね」
目の前に居る蒼乃は、思い出の少女では無くなってはいるけど、確かに面影が残っている。
「あの・・・蒼乃・・・様?」
「そうよミユキ。私なの、蒼乃なのよ」
蒼乃宮の面影に、月夜に観た笑顔が重なる。
「本当に・・・皇女様だった・・・なんて」
俄かには信じ難く思えたが、間違いなく蒼乃本人だと思えた。
「思い出してくれた?
あの月夜の怪異を打ち破ったミユキなら、きっと御上を救えると思ったの。
必ず御兄上様の病を打ち払ってくれると、感じたのよ」
蒼乃が言う。
美雪だからこそ為せるのだと。
怪異を打ち負かせた巫女だからこそ、招聘したのだと。
「約束だった・・・から?
あたしの魔法力が必要だったから?
陛下のお身体に巣食う邪なる力を祓いたかったから?
・・・だったら。
だったら!直接会いに来てくれれば良かったのにッ!
会いに来て頼んでくれれば・・・喪わずに済んだのにッ!」
だけど、美雪は蒼乃宮の言葉が空々しく思えた。
どうして己一人だけを求められたのか。
頼むのなら、何故書面などと言う回りくどい方法を執ったのか。
直接会いに来て、頼んでくれていたのなら結末は全くの別物になった。
そう・・・悲劇は回避出来た筈だから。
「それが出来れば・・・出来たのなら。
もっと早くに会いに行くべきだった・・・こんな状態になると分っていたら」
苦し気に蒼乃が呟くのを、美雪は聞き漏らさなかった。
「こんな状態って?」
そして、頭を上げていた美雪の眼に室内が映る。
四隅を聖なる珠で守り、帝の伏せる病床には・・・
「まさか?!これはッ?」
飛び込んで来たのは、奇門遁甲の秘術を超える・・・
「鬼神返し?!死者の魂を束縛する戒め?
死神が生者の魂を持ち去れなくする<鬼界覆隠>の術?!」
美雪の脳裏に過ったのは、津奈婆から教えられた魔戒の術。
~ 古来、死神に拠り魂を抜き取られて死を与えられる者あり
怨霊と化した呪われし魂に拠り、黄泉へと送られる者あり
死神に見初められし者を救うには、鬼界の門を閉ざさねばならぬ
魂を取り留めるには、代価が不可欠なり
喪われる魂と同様に、生者の清き魂が求められる
因って、秘術には人柱を備えねばならぬ
以ってこれを、禁呪と習わすものなり ~
人身御供を求める禁呪が、目の前に広がっていた。
その人柱とでも言うべき存在こそが。
「本当は・・・私が直接出向いて頼むべきだったとは思うの。
でも。
もう、それは叶える事が出来なくなってしまったのよ」
禁呪に束縛されていたのは、帝だけでは無かった。
美雪を招聘した蒼乃宮は・・・
「人身御供に・・・人柱へ供されているの?」
蒼乃の身体には陰というモノが失われていた。
それは、魂の抜き取られかけている生者の証。
禁呪に拠り束縛されてしまった、半死者とも呼べる存在に成り果てていたのだ。
「いいえ、ミユキ。
私は自分から望んで供されたの。
御兄上様の命が断たれるくらいなら、一命を投げ打ってでも・・・」
蒼乃はどうしても救いたい一心から、自ら望んで秘術を受けたのだと教えた。
その気高き行為は、美雪の心のしこりを溶かして行った。
「同じなんだね、蒼乃ちゃんも。
津奈御婆様の想いと通じてるんだよね」
大切な人を想う・・・穢れ無き心。
「犠牲になってでも、助けたいんだよね」
我が身を投げ出してでも・・・護りたい意志の顕れ。
蒼乃からの言葉が、魂をも揺さぶった。
美雪の中に眠る何かが、目覚めようとしている。
「それでも・・・諦められないんだよね。
自己を犠牲にしてまでも、助けたいと願うんだよね」
禁呪に囚われの身となっている蒼乃に質す。
「そう!諦めたりはしなかった。
これからだって、この先だって諦めたりしない。
この日ノ本を愛し、大切な人を想い続けるのを!」
「そっか・・・それが。
それこそが・・・理なんだね蒼乃ちゃんの」
愛する人を喪った美雪と、愛する人を留めたい蒼乃の心が通い合う。
それが人の心なのだと告げ、それこそが人の理なのだと悟り・・・
「だったら!あたしには守るべきモノがあるんだよね」
美雪の中に芽吹くのは。
「護るべきモノ・・・それは。
人の真心、人の理・・・この世界の真理!」
ピキィィン!
美雪に眠る何かが、音をたてて外れ去る。
神から贈られた輝を戒めていた鍵が、言霊に拠って解き放たれた。
神の贈りし異能が、申し子として生み出された美雪の中で眼を覚ました。
「あたしは・・・人の理を知った。
人が進むべき道を教わった・・・津奈婆様と蒼乃ちゃんに」
理を知った退魔の巫女から、蒼き清浄なる光が溢れる。
神子から発せられる光が、帝の命を狙う邪を照らす。
突然美雪から現れた光に、蒼乃は全てを悟った。
「これが・・・古から受け継いだ魔法だと言うのね」
邂逅した時からの想いが、間違っていなかったのだと分かり。
「だとすれば・・・この石を受け継ぐのは私ではない」
遠い昔より受け継いできた秘宝を持ち主へと返す時だと感じ。
「美雪と私は、遠い縁で繋がった者同士。
いいえ、同じ祖先を持つ者・・・絆の伴侶!」
胸に下げていた蒼き御珠を外し、持つべき者へと差し出して。
「我が祖先にして双璧を誇る魔女の御霊よ!
偉業を為した魔力を以って、美雪に授け給へ!
聖なる魔法を以って、我が兄を救い給へ!」
祈願の成就を賜らんと欲した。
<<我が同胞の子よ。その願い訊き遂げん>>
差し出された聖なる珠から、絶大なる魔法力を伴った声が流れ出す。
<<闇を退け、邪なる呪いを打ち破る・・・輝と化そう>>
その声の主は・・・千年の永きに亘り眠りへと就いた筈のミコトの言霊。
蒼き御珠へと宿るように呪いをかけた、双璧たる魔女の魂。
<<我が力、光の神子へと引き継がれよう>>
元々あった美雪の魔法力に、古の魔女が授ける。
女神の使者でもあった、蒼い乃姫<ミコト>の魔砲力を。
美雪の手に。
運命の御子の下へ。
蒼き御珠が手渡された。
晴れ渡る澄んだ清浄な空のように・・・美雪の心の顕れのように。
双璧の魔法使い<蒼いの姫>の・・・聖なる異能を受け継いだかのように。
シュンッ!
ミコトから授けられた魔法力を受け取ったミユキ。
一瞬にして髪の色が黒から青へ。
青味のある黒目が、瞬く間も無く蒼へと変わる。
その髪、その瞳。
人を超越した魔法使いへと変わった証。
「これが・・・本当の魔法使い?
美雪は・・・本物の光の神子?」
蒼髪が靡き、蒼い瞳が見据える。
常人には観ることも出来ない闇を。
常軌を逸した程の威圧感が、乙女から噴き出す。
それはもう、闇を燻り出す・・・神威。
「「私の前には闇はいらない。
私に仇為す闇は・・・打ち破るのみ」」
美雪から発せられたのは、古からの使者の声。
「「今、一時の目覚めを以って、邪なる者を打ち破らん」」
蒼き輝を纏う者・・・聖なる魔法使い。
「「我は理の女神に仕えし魔砲の使い手。
我が名は・・・双璧の魔女・・・ミコトなり」」
祖先の御霊が宿った美雪。
古から引き継いだ蒼き珠を携えた乙女は、日の本を呪う闇を睨んでいた。
都の中心、皇居で起きる怪異。
帝の命を狙う者が仕組んだ仕掛けを見破る。
そして、怪異は本性を現した・・・
次回 新世界へ ACT 13 聖なる哉
古の魔砲が闇を討ち滅ぼす?!双璧の使徒<ミコト>推参ッ!
闇を祓う者の姿を借りたミコトと、悪魔との殲滅戦!
イザ、第1部ラストのバトルに突入です!!




