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俺は少弐氏をこの戦国乱世で大国にしてみせる!  作者: 肥前守田中丸
立志編
22/32

第二十二話 宴 椿

遅くなりました…

俺たち少弐家の今後の方針を決める作戦会議が終わった後、俺は宴の行われていた部屋に戻っていた。


宴が行われていた部屋はかなりの酔っ払い共であふれかえっていた。


そんな酔っ払いの間を縫って俺のもといた場所に戻り、俺はようやく食事にありついた。



赤いお盆(?)的なところに料理が並べられている。

教科書とかで見る「公家の食事」的なあれだ。


ご飯に味噌汁、漬物に焼き魚…これは…鮎かな?が丸々一匹、煮物…etc…


…めっちゃおなかすいていたからとっても美味しそうに見える。


じゃあ、まずは味噌汁から…


ズズズ


…美っっっ味い…!!


口の中で味噌の味が染みてめちゃくちゃやおいしい。

中に入っている大根がよく染み込んでいる。これがとってもうまい。

これまでの食事…おにぎりとお味噌くらいだったから、より一層おいしい。


パクパクパク…


と、どんどんと食事が進んでいる中肩を「トントン」と叩かれた。


「ん?」と後ろを振り返ると、


「お、おう、つ、椿殿か…」


後ろにいたのは椿殿だった。

いつのまにそんなところにいたんですかあなた…

気配が完全に消えていて、めちゃ怖いんですが…


そんな俺をよそに椿殿は話を始める。


「松法師丸様。今回の多久城下専称寺に入れたことに関してなのですか…」


…おお、そうか、椿殿は俺の配下じゃあなかったな。そういえば。今回は協力してくれたって家兼の言っていたもんね。完全に気配殺していることに恐怖を抱いてしまって思考が停止してたわ。


「おお、そうか。では今回の報酬はどれくらいがいい?椿殿が欲しい額をできる限り用意したい…あ、あとできればでいいんだけど今後も俺たちに協力してほしいんだけど…」

と言うと椿殿は


「い、いえ!今回と限らず、ぜひとも松法師丸様の配下に加えさせていただきたいです!!」

と言ってきた。


まじか…えこんなに簡単に忍者ゲット…?

もう少しこうなんか挫折があってからなんじゃ…?まいいや。


「で、でもどうして少弐家なんかの滅亡中勢力に入りたいの?正直な話、それこそ大内家とかに仕官した方が出世できるよ?」


俺は考えたことを言った。


そう言うと椿殿はなぜか顔をうつむかせた。


「…?どうしたの?」


椿殿を見ると、腕が少し震えていた。

そして


「…怖いのです。あの大内家当主…大内義隆が…やつは若年ながらに心にとてつもない鬼を飼っています!」


と涙交じりに少し荒げた口調で言う。

…鬼…?何かの比喩だろうか?

奴はそんなにやばい奴なのか…

…いや。今はそんなことより椿殿だ。



「そうか…だが安心してくれ。俺が大内家を滅ぼしてやるから。そうやって震えなくてもいいように。

だから…だからもう怖がらなくてもよい」

と言って椿殿の手を握る。


「…」


「…」



手を握ってしばらくした。…手を握ったからかはわからないが椿殿の腕の震えは収まったようだ。


震えが収まった椿殿は話始める。


「忍び、失格ですね…私…」


「そんなことない。俺や家兼、家臣の皆を助けてくれたじゃないか。それだけでもう立派だよ」


…しばらく、沈黙が続く。


「…こんな不甲斐(ふがい)ない忍びですが、よろしくお願いします。松法師丸様」


「…あぁ!これからよろしく。椿殿、いや椿!」


本当に忍者がうちに来ちゃったよ…はっはっは。

これでかなり手段が増えたぞ…!

情報収集、調略、潜入etc…ぐへへ


そんなことを考えていると椿がじっと見てくる。

そしてなぜか椿は顔を赤らめている。


…え、俺なんかしちゃった??どうしようどうしよう。

なんて思っていると椿は話し出す。



「…すみません。松法師丸様、その…言おうか迷っていましたが…私」


わ、私…?





「私まだ、15歳でございますよ?」


「え?…………まじ?」


見た目はまじで二十代前半くらいなのに…恐るべき忍びパワー…


そんなことを思う松法師丸。弱冠七歳…であった。







※補足


物語の中で言及はしていませんでしたが、松法師丸は七歳(1529年生まれ)でございます…

そして今の生年月日は史実と変わらず天文五年(1536年)でございます。

すいません…




え、いやまさか今になって気づいたとかそんなことはn…

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