第十五話 蓮池 到着
スイマセン…
三日間連続で投稿しようと思ったんですが、ギリすぎてしまいました…
俺たちは専称寺を出て東門へと抜けていった。
どうやら、東門の警備兵も椿殿が城内へと誘導してくれていたらしい。
そのまま多久城を東へと進んだ。途中この体ではどうしても走り続ける事が出来なくて、家兼に抱えられながら、街道沿いになんとか蓮池城に着くことができた。
見覚えのある城下町を通り、小田殿に用意してもらった屋敷へと帰ってきた。
「つ、着いたぁ~!!!」
ついてきていた小姓の格好をした少年が言った。
俺たちが屋敷に着いたのは、日が昇った卯の刻(午前五~七時)だった。
皆、疲れ果てている。と
「松法師丸様。おはようございます」
と言って、小田殿が屋敷の前まで迎えに来てくれた。
「おお!小田殿これはこれは…わざわざお迎えご苦労様でございます」
と家兼が一歩前へ出て、言う。
「その馬車の積み荷を見るに…成功したのですな!いやぁ、よかったよかった…」
と言い胸をなでおろした。
本当に良かった…
「はぁぁぁぁぁぁぁ」と俺は大きく声を出した。
そんな俺のため息に
「まったく…松法師丸様。夜通し走ってきたのですから今からゆっくり休みましょう。皆にも休むように言いておきましょう」
と家兼が言う。
「そうだな…俺もかなり疲れたし、休もう…皆も休もう。休んだ後に皆のねぎらいをしたいと思っている。楽しみにしておけよ」
「おぉ!」と皆が少し疲れた声で言う。
「では、皆お休み」と言い俺はすぐに床に就いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー多久城内本丸ー
「なぜじゃ…なぜじゃ…なぜじゃ、なぜじゃ!奴はどこへ行ったのだ!!くっそ!」
ドスッドスッと地面を蹴りとても切れていることがわかる。
…はっ、と気付いたように一人の男をにらみつける。
「も、もとはと言えば、千葉!おぬしが連れてきた、百姓どものことを信じたから、こんな無駄足を食らって、少弐の嫡子を取り逃したのではないか!!その責任どぉぉうしてくれる!!!」
と怒りに身を任せ刀を抜いた。
「殿!お待ちください、千葉殿を切ってしまっては何の意味もありません!おやめください!」
「殿!」「殿!」と口々に家臣は言う。
しかしそんな家臣たちの声は聞こえず。
「うるさい!主君であるこのわしに逆らう気かぁぁ!」
と言いながら刀を振り下ろした。
「うぐっ!!」と最初に意見した家臣が切られた。
血しぶきが上がり家臣は倒れピクリとも動かなくなった。
「このままだと…わしは…大内殿に何をされるかわからん…皆、この者の死体をかたずけよ。すぐに軍議をする」
そんな光景を見て、その場にいる全員が沈黙をした。
明日も投稿できるかな…?
感想、イイねどしどし送ってください!!




