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俺は少弐氏をこの戦国乱世で大国にしてみせる!  作者: 肥前守田中丸
立志編
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第十話 逆行

お待たせしましたああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!



「では、すぐにでも多久城へ向かいましょう!!」

と端に控えていた小姓が言った。


…そんなとこにいたのかよ。まったく気付かなかったぞ。

と思っていると家兼が「お待ちください」と話の腰を折った。

一体どうしたんだ…?


「先ほど多久城に物見に行かせた者が返ってきたのですが…今も大内兵百ほどがいるようです。幸いなことに大将である陶隆房とその他諸勢力の約八千五百の兵は本国へと戻ったようです。」


そんなことまで調べていてくれたのか…

というかよく調べられたなこんな短時間でと思っているのをよそに家兼は話し続ける。


「ですが…戦が終わったのにもかかわらず千葉と秋月の兵千ほどが付近をうろついているようです。何やら”何かを”血眼になって探しているような雰囲気(ふんいき)だったとか…もしや私たちを探っておるかもしれません」


なるほど千葉と秋月、か…

秋月と言えば確か筑前国の有力豪族の一つだったはず。筑前に居を構える秋月が一体なぜ…?


「どうなさいますか松法師丸様」

と家兼が俺にどうするのかを聞いてきた。

一体どうすればいいのか…


…今すぐに多久城へ行ったところで千余(せんよ)の正規兵と真っ向から争うには戦力がなさすぎる。

かといって何も手を打たずにいれば、金塊が発見されてしまうかもしれない…

取る道は二つに一つ…これに少弐の命運がかかっているといっても過言ではない。





一体どれくらい考えていたのだろう。

そんなことすらも分からなくなった頃、俺は答えを出した。



「金塊がもし秋月や千葉の手に渡れば我らはとても苦しい状況になる。よって我らはすぐにでも多久城へ行き金塊を奪取する!」


俺はすぐにでも行くことを決意した。


「ではどのようにして秋月と千葉の兵にばれずに金塊を持ち出すのです?」

と、小姓が言った。


確かにごもっともな意見だった。堂々と多久城へ行けば近辺をうろついている兵に見つかるのは避けられない。かといって隠れて行けば馬車などの荷駄(にだ)は使えないから金塊を持って帰ってはこれない。


とっさに思いついたが一つだけたった一つだけ俺は案を思いついた。


そして俺は家兼に一つ重要なことを聞いた。

「家兼、今我々の中で動ける男衆は何人だ?」


「我らだけでは五十人が限界かと。もし小田殿にも頼むのであれば約百人ほどになるかと。」

と家兼は言った。

百人か…少し少ないがまあ贅沢は言ってられんしな。


「そうかでは今から俺の考えを説明する。まずは…」







その日の日暮れ、百名ほどの甲冑を着て武装をした男たちが荷駄や馬に乗り、蓮池城を発った。

目指す場所はそう本拠”多久城”である。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


同日 申の刻(15時)多久城下 秋月、千葉の陣内


陣の最も奥にて話し合いが行われていた。


「その者が申していることは(まこと)か?」

ずっしりと陣の最中央にいる男が言った。


「はい。おそらく誠かと。ほかにも数名の村人が同じようなことを申しておりました。」


「そうか…少弐の嫡子は南へ逃げた、と…」

苦虫を噛み潰したような顔をしながら先ほど受けた報告を繰り返し言った。


「秋月様やはり宝と一緒に南へと逃げたのでしょう、早く追いましょう!」

と男の横にいる男が言った。


少しばかり陣の中は時が止まったように静まり返った。


「少し妙だ。なぜ南へと逃げていったのだ…?そちらに頼れる者がいるということか…?」

と””秋月様”と呼ばれた男が先ほどのような苦虫を嚙み潰したような顔とは違い疑問を口にした。



「恐らく、有馬などの南肥前の豪族を頼る気なのでしょう。あそこは大内様の影響圏ではありませんから」

間髪(かんぱつ)を入れずに男は言う。



「…そうだな…よし皆の者!陣を払え!すぐにでも少弐の嫡子と宝を追いに行くぞ!何としてでも取りに行くのだ!!」


少しの疑問を抱えながら彼らは宝を持つ少弐嫡子の首を追い南へと大急ぎで駆けていったのであった…



皆さん、約五か月も投稿をさぼってしまい申し訳ありませんでしたあああああああ!!!!!

もう第一話を投稿して1年がたったんですね…時間の流れとは恐ろしい…

頑張って一月一話を投稿できるように頑張りますので何卒ご容赦を…


もしかしたら三月中にもう一話出せるかも…?(期待はしないでください…)


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