スキルストーリー
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前世は神に消されましたが、不屈の精神で妹と親友を救うために無双します。
〜その波及で商会が大儲けしてました〜
こちらもよろしくお願いいたします。
俺は木島 拓哉 38歳
平凡なサラリーマンのつもりだったが、結構ブラックな企業に勤めている事に最近気が付いた。
残業もつかないのに仕事に追われる事に慣れ疲れ切ってた。
「木島さん、今日も残業ですか?これどうぞ」
職場の麻美ちゃんは、そんな俺にいつもコーヒーを入れてくれる優しい子だ。
麻美ちゃんを見て、今俺が恋している人を思い出した。
飲み屋の子なのだが、初めて会った時からこれまでのスナックの子達とは違う印象を持った。
何度か映画にも行った。
いつも将来の事を楽しく話したり、趣味も合っていた。
次に遊びに行く事を、いつも話したりする。
そう言えば一昨日も、久しぶりに飲みに行った。
会えなくて寂しいと電話がかかってきたからだ。
いつもはLINEで連絡していたのに珍しいので忙しい中だったが行ったのだ。
すごく癒されて昨日今日と頑張ってしまった。
珈琲を飲みそんな事を考えていたら、つい寝てしまったのだろう。
職場は俺だけになっていた。
外も暗いな、今日は疲れが酷いし帰ろう・・・
会社を出たところで横からきている車に気が付いた。
まぶしいライト・・・
俺って、こんな死に方するのか。
今までうまくいかない事ばかりだったなぁ
気が付くと俺は中世の城の中か?
王の間なのか?
コリント式の立派な柱が並ぶ巨大な部屋には大勢の人が見えた。
中央の高い場所の玉座から王様らしき人が言葉を放った。
「吾はこのジャルマデ皇国の皇帝である。」
「勇者よ。この国ジャルマデをお救いください。いまこの国は危機に見舞われている」
何故か自分の部署のろくでもない上から目線上司と同じ感じを受けた。
勇者!どういうことだ?
理解もできなくて、言葉も出ない。
皇帝「宰相 ステータスを確認せよ」
宰相「御意。 直ぐに。鑑定士此れへ!」
鑑定士「これは・・・宰相様」
宰相ものぞき込んで困った表情をしている。
皇帝が待てなかったのか玉座を降りて宰相と鑑定士の所までくる。
皇帝
「何だこの低いステータスは、レっレベル1だと」
「しかも スキルがストーリ? 聴いた事もない!誰ぞ知っておるか」
皆一応に首を横に振っていた。
皇帝
「なんという事じゃ!多額の国費をつぎ込んだというのに。
こ奴は勇者でもなんでもない。
牢に投獄せよ!」
「どういうことだ」
ここになって俺ははじめて言葉が出た。
これは何なんだ。
妙にリアルで、でもこの人たちは日本語をしゃべっている。
そう思っていたら、二人掛かりで抑え込まれ、牢まで連れていかれた。
もの凄く乱暴だ。
「なんだよこれ。ドッキリとしてもやりすぎだ。血まで出ているぞ・・・」
「何を訳も判らない事を、お前は皇帝を失望させたのだ。その罪は重い」
地下にある石牢だろうか、先ずはものすごい悪臭が襲った。
しかも寒い。
脚も素足にされ臭い囚人服を着せられた。
何だよ、これこのまま殺されたりするのか・・
どれだけ時間が経ったろうか、ようやくこれが現実だと分かってきた。
先ずこんな悪臭は創れないと思うし、この牢にしたって
年季も入っているし、ドッキリで作れるレベルでもない。
何処かで見た異世界物を思い出し
ステータスと言ったら自分のステータスも見る事\ができた。
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名前 タクヤ キジマ
称号 召喚転移者
職業 ノービス
種族 人
LV 1
HP 29
MP 40
攻撃力 20
防御力 16
魔法力 0
俊敏力 10
スキル ストーリー
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この現れるステータスボード、、、今の技術では不可能だろう。
これも此処が異世界と認識できるひとつだった。
このステータスは先ほどのやり取りから、相当低いのだろう。
そう考えると俺の人生もう積んでいないか・・・
お腹もすいたな・・・・水すら貰えないのか・・
本当に死んでしまうぞ。
こんな時さ、先ほどは申し訳なかったと、皇帝が謝罪してきて、ここだと金貨なのかな?
金貨500枚くらい持ってきて、食事と飲み物も、持たせてくれて。
更に、この装備をもとに自由に暮らしてくれ。
って感じで外に出してくれないかな。
その時 ピコ――――ン と音が聴こえてきて、
目の前に青白い光が光って消えた。
暫らくすると甲冑の人が二人降りてくる。
「釈放だ。出ろ」
「皇帝がお待ちだ早くするように」
俺がこの世界に来た時?の部屋に通され皇帝は何故かにこにこしていた。
皇帝
「召喚転移者よ、先程は大変申し訳ない事をした。この通り謝罪する。
いきなり召喚され牢獄など、さぞ不安であったろう。
これを受け取ってくれ」
横から誰だか判らないが、重そうに麻袋を持ってきた。
また剣や防具等の装備や衣類 靴なども横に用意されていた。
その横には水筒と、パンに干し肉だろうか。
皇帝
「この者を、無罪放免し謝罪としてこれら金貨500枚と装備などを与える」
「この王都の外まで案内をしてあげてくれ」
皇帝はそういうとこの部屋を後にした。
直ぐに兵士二人が俺のところに来た。
兵士
「荷物は私が持ちます。先ずは御着替えの部屋にどうぞ」
王都の正門と思われることろで。
兵士「
5時間も歩けば隣町があります。そこで今後についてお決めになるといいでしょう」
俺は無事解放されたようだ。
さっきの光、その前に言った事が全て現実になった。
もしかしてストーリーというスキルは俺の思っている事がそのまま現実で起こるのか?
・・・
お読みいただいた方、本当にありがとうございます。
少しでも面白かった。続を読みたい。こう思っていただけたらブックマークや評価いただけると嬉しいです。評価はこの下の方にある星です。☆☆☆☆☆ 引き続きよろしくお願いいたします。