最終激戦!これが俺様達の力だ!!そして別れの誓い!?
死の淵より紅孩児が復活し、新たな力!鳳凰の力を手に入れて戻って来たのだった。
朱雀の力で戦う孫悟空と共に、不死の魔人蚩尤との最終決戦が始まる。
俺様、孫悟空だ…
アハハ…
目の前に紅孩児がいる?
死んだはずの紅孩児が…
ヤベェ…
戦いの最中なのに涙が止まらねぇよ!
でも、どうして?
アムリタが効いたのか?
俺様の問いに対して紅孩児は…
「よく分からないや!」と笑顔で答えたのだ。
相変わらずの紅孩児だよ!
間違いねぇ!
本物の紅孩児だぜ!
とにかく紅孩児がいる。
それだけで十分なんだ!
そんな俺様と紅孩児のやり取りを見ている鳳凰。
《紅孩児君…君を生き返らえさせるためには、アムリタだけでも十分だったんだ…
だけど、僕が生まれるためにもアムリタが必要だった。
こんな状況でなければ僕は生まれてくる事を諦めた。
だけど、もしあの時アムリタで紅孩児君が生き返ったとしても、再び蚩尤に殺されてしまっていただろう…
だから、僕は一つの賭けに出たんだ!
アムリタは僕の誕生に使わせて貰う。
そして僕の再生の力と、君が本来持っている『あの力の覚醒』に賭けたんだ!
君は無意識にも、その力を覚醒させ死の世界より蘇る事が出来たんだよ!
全て、君の力…僕は君の背中を押しただけさ?
後は敵と戦う力を僕が君に与えてあげるから!》
そんな鳳凰の思惑があったなんて知らぬ俺様達は、巨大化した蚩尤と対峙していた。
鳳凰と朱雀が火炎山の溶岩層で舞うように交わりながら飛び回り、炎の渦が蚩尤を覆う。
「馬鹿な…紅孩児だと??確実に始末したはずなのに?オノレェー!」
てか、不死のお前が言うなよ!
「へへ…悟空と一緒なら負ける気がしないな!」
「あぁ!だが、油断大敵だぜぇ!一気にカタをつけるぞ!」
俺様と紅孩児の炎が重なり合い、更なる業火の渦となって蚩尤を覆い隠していく。
「ウゴオオオオ!」
堪らず蚩尤は身体をもがかせ振り払いながら、身体に燃える炎を消していく。
「小癪な虫けらが二匹も飛び回りやがって…ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ目障りだぁー!!」
すると蚩尤の身体がほんの少し縮む代わりに、蚩尤の足元の溶岩から、
数十?いや?数百?数千??もの白い触手が飛び出して来て向かって来たのだ。
「うじゃうじゃと現れたぞ?どうする悟空!」
「どうするも何も全て蹴散らしてやるしかねぇぜ!」
「てっ…おぃ!何だよ?あれは!」
「!!」
見ると、触手の先端の形が変化して武装した人の形へとなっていく?
「ふふふあははは!その触手は俺が喰らった八千の妖怪の姿だ!お前達は八千の軍勢を相手に力尽きてしまえー!」
「しゃらくせー!行くぜ?紅孩児!」
「あたぼうだ!俺様二人が力合わせれば敵はないぜぇー!」
俺様と紅孩児は襲い掛かる八千もの妖怪の姿をした触手に向かって行く。
飛び回り追い掛けて来る触手に炎を放ち消し去る。
それにしても数が多すぎる!
ん?その時、紅孩児の攻撃の手が止まっていたのだ!
どうした?紅孩児!
なるほど、そういう事か!
紅孩児の前に現れた人形の触手の姿は、紅孩児と縁がある呉王、蜀王、それに紅孩児を庇って戦死をした魏王の姿をしていたのだ。
「うっ…あぁぁあ」
こうなったら俺様が!
そう思った時、紅孩児は両手を交差させ気を籠めて襲い掛かる魏王達の姿をした触手に向かって炎を放ち消し去ったのだ。
紅孩児…お前?
「例え姿を似せようが、本物の魏王が俺様を襲うはずない!こんなんで俺様を迷わせようなんて、見くびるなぁー!」
だが、紅孩児の目からは涙が流れていた。
「俺様も負けてられねぇぜ!紅孩児!合体技を繰り出すぞ!」
「おぅさー!」
鳳凰と朱雀の炎が交差しながら混じり合い、その威力は更に高まっていく。
「合体奥義・鳳凰朱雀炎!うぉおおおおおおおお!」
俺様達の合体奥義に群がり囲み襲って来た数千もの触手を業火が飲み込んでいく。
さらに紅孩児が神具・火尖槍を抜く。
紅孩児の火尖槍は炎の力を数倍にも上げる神具!
俺様と紅孩児は二人で火尖槍を掴み、お互いの顔を見合わせると…
「鳳凰朱雀火炎放射!」
火尖槍を掴みながら俺様と紅孩児は触手妖怪達の中心にいる蚩尤に向かって突進していく。
火尖槍から放たれた強力な火炎放射が残った触手ごと蚩尤を高熱の業火で飲み込んだ。
「アガガガアアア!」
蚩尤は炎に包まれながら黒焦げになっていく…
「やったか?」
「いや!よく見るんだ!」
黒焦げになった残骸から蚩尤の身体が再生しているのだ。
こいつの不死身は厄介だ!
どうする?
みるみる再生する蚩尤!
「死なぬ…死なぬぞ!俺は死なぬぅーー!」
追い撃ちをする俺様達の攻撃も虚しく蚩尤は完全に再生を果たした。
《くぅ…例え俺が不死身の身体でも、コイツ達の炎は厄介だ…どうする?》
朱雀と鳳凰の炎は、少しずつだが、蚩尤の再生を邪魔していた。
これを繰り返していれば、いくら不死身の蚩尤とて再生が間に合わなく命を無くす可能性もある。
だが、蚩尤にはまだ奥の手があったのだ。
《ふふふ。勝機は俺にある!》
すると蚩尤の掌から何かが浮き出て来たのだ?
それは光輝く三つの小さな水晶。
「あの水晶はまさか?遺跡にあった玉か?紅孩児何か仕掛けて来るぞ!」
「分かってる!」
俺様と紅孩児は構えながら警戒する。
何を仕掛けて来る?
「ふふふ。お前達…二人とも、牛角魔王と同じく石化してやるぞ!」
「何だと?」
蚩尤が俺様と紅孩児に向けて水晶の輝きを照らすと…
「うわあああ!」
「どうした?」
見ると紅孩児の足元が石化しているじゃないか!
いや、それは俺様も同じだった。
足元から次第に石化してきているのだ。
動けねぇ…
そうか…いくら蚩尤が強いと言っても、あの馬鹿強い牛角魔王が簡単にやられるなんて不思議に思ってはいたが、こうやって蚩尤の奴に負けたのか?
自分自身の力じゃ勝てないからって、卑怯な野郎だ!
ん?
紅孩児の様子がおかしい?
目で何かを訴えてる?
ん?マジか!
すると紅孩児は鳳凰の変化を解いたのだ。
俺様もまた紅劾児の策に身を任せ、朱雀の変化を解いた。
俺様と紅孩児は変化を解いたため、空中を浮く事も出来ずに落下していったのだ。
しかも、少しずつ石化しながら…
「うぅわぁああ!」
「あぁああああ!」
落下していく俺様達を見た蚩尤は勝利を確信していた。
「とうとう観念したようだな?そのまま落下して砕けてしまえ」
コツン…コツン…
…テコテコ…コツコツ…
すると何処からか変な音がするではないか?
「ん?」
蚩尤は掌の中に違和感を感じたのだ。
そこには二羽のヒヨコが乗っていて、水晶を突っついていたのだ!
「うっそ~~!」
嘘じゃないのだ!俺様と紅孩児が変化を解いた事で石化から逃れた二羽は、蚩尤に気付かれないように近付き、俺様達を石化させている元凶の水晶を壊しに向かったのだ。
蚩尤は、まるでムンクの叫びの様な表情で青ざめながら、
「それは食べ物ではありませ~ん!」
《ピヨピヨ・ピ~ンチ!》
パタパタパタパタ!
蚩尤が慌てて手を握るとヒヨコ達は一目散に逃げて行ったのであった。
≪パリン!≫変な音がした?
残された掌の上には?
自分で握ってしまった三つの水晶が砕けていた。
「ふにゃろへぇ~!」
既に何を言ってるか分からない蚩尤。
そしてピヨチャン達が逃げた先には再び、二羽の炎の翼を広げた俺様達が舞ったのだ!
鳳凰と朱雀…
『聖獣変化唯我独尊・朱雀!』
『四霊変化唯我独尊・鳳凰!』
「良くやったぜ?お前達!じゃあ、今度こそ決着つけてやるぜぇ!」
「蚩尤!覚悟しろ!母上様に父上!それに魏王達将軍、愛音と息子の分!全て引っ括めて仇を取らせて貰うぞ!」
蚩尤は怒り狂い更に身体を巨大化させていった。
「ゆぅるぅさ~ん!」
妖気に当てられた熔岩が今にも噴き出しそうだ。
「貴様達は即効ぶち殺してやるぞぉーーー!」
凄まじい勢いの蚩尤に対して、
「でも、どうする?悟空!」
「一瞬でも良い。もう一度奴に隙が出来れば、今度こそ俺様達の合体技で消し去ってやるのに!」
そこに襲い掛かる蚩尤の巨大な手が、
「ヤバッ!逃げ切れない!」
逃げ遅れた紅孩児を掴み捕らえようとしていたのだ。
「もう許せぬ!先ずは紅孩児!今一度、お前が先に墓場へと向かうのだ!」
「うわぁあああ!」
その時、崩れ落ちていく火炎山の熔岩の中から声が聞こえて来たのである?
「許さぬだと?それは、俺の台詞だぞ?墓場に行くのは、蚩尤!貴様の方だぁー!」
何処ともなく聞こえて来た声?
このタイミングで?
お前って奴は…
さすがに美味しい奴だ!
『ヌゥオオオオオオ!』
「何だとぉー!?」
突然、熔岩の中から飛び出して来た者…
ソイツとは?
石化の呪縛から解かれた『牛角魔王』だ。
『獣神変化唯我独尊!』
牛角魔王の身体から黒牛のオーラが鎧と化して、牛角魔王は獣神変化しながら飛び上がって来たのだ。
牛角魔王は紅孩児を捕らえようとしていた巨大化した蚩尤の顎目掛けて、渾身の拳で殴り飛ばした。
僕達は忘れない…あの伝説のアッパーを!
「うぎゃあああ!」
牛角魔王の強烈なアッパーで殴り飛ばされ岩壁に激突する蚩尤。
顎を抑えながら目を回した蚩尤の視線の先には、牛角魔王と俺様に紅孩児が睨んでいた。
「まさか孫悟空と紅孩児だけでなく、牛角魔王までも同時に相手になんか出来るものかぁ!ここは一先ず撤退しかあるまい!」
蚩尤は火炎山の岩壁をよじ登りながら、火炎山を抜け出そうと逃げ出したのだ!
くそぉ!このまま逃がすわけにはいかせねぇ!
だが、蚩尤のよじ登る速さは尋常ではなかった。
このままでは逃げられてしまうぞ?
どうする?
やがて蚩尤の手が火炎山の頂上へと手が達した時、外の世界は眩しく輝いていた!
それは太陽?
「馬鹿な!?」
蚩尤が驚いたのは、見上げた火炎山上空に二つの太陽があったかのだ?
いや!本物の太陽と別に太陽に見えたのは、巨大な神気を籠めた雷の玉だった。
そして、その中心にいたのは??
「ようやく結解が解けたようだな?モタモタしやがって。孫悟空の奴!だが、よくやったぞ!」
その声の主はナタクだった。
ナタクは結解が解けたと同時に、雷と神気を濃密に凝縮さてた球体を浮かべさせていた。
そして出現した蚩尤に向かって急降下すると、
『神の落雷!』
神気を込めた最大級の雷撃を落とし命中させたのだ。
「うぎゃああああああああああああああ!」
蚩尤は雷に打たれ再び火炎山の下層へと落下して行く。
残されたナタクは火炎山の頂きに着地すると、
「後始末はお前達がやれ!」
と、見下ろして言った。
再び落下して行く蚩尤は、ナタクからの落雷にて身体が痺れて動けないでいた。
「馬鹿な…馬鹿な!馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な!…あっ!?」
蚩尤は狂気にも似た感情で悔しがり、
その落下の先から自分に向かって飛んでくる二つの存在に気付いた。
「行くぜぇ!気合い入れろ!紅孩児!」
「おぅさ!」
俺様の朱雀の翼が重なりあい、それは巨大な燃える大剣となっていく。
また、紅孩児の鳳凰の翼も同じく重なり、それも同じく巨大な燃える大剣となった。
『鳳凰煌めけ!鳳翼双聖剣!』
『舞え!朱雀!朱雀双翼剣!!』
俺様と紅孩児は振り上げた炎の大剣をクロスさせるように降り下ろし、
蚩尤の身体を✖の字に斬り裂いたのだ!
蚩尤の身体は四つに裂かれつつも、
「ウグゥオオ…さ…再生…して…や…」
斬り裂かれた部位から再生しようと触手が伸びて来たが、触手は繋がる前に崩れていく?
鳳凰と朱雀の炎で触手の再生が押さえ込まれているのだ。
「こ…この…ままでは…あ、あぁああああ!」
俺様と紅孩児は振り向きながら、
「往生際悪いぜ?」
更にもう一振り、炎の大剣を蚩尤にくらわせたのだ!
火炎山全てを覆う二羽の巨大な神鳥!
鳳凰と朱雀の神炎が舞う。
「うぎゃああああぁあああああぁああああ!」
火炎山全土を燃やし尽くす勢いで、蚩尤の身体を後かともなく消滅させたのだった。
「や・・・やったのか?」
「そのようだ!」
「おい!お前達!気をつけろー!!」
・・・って、えっ??
まさか?蚩尤が??
すると、凄まじい轟音が近づいてきたのだ?
同時に火炎山も揺れだし、地底からの溶岩が勢いよく噴き出してきて俺様達を飲み込み噴火したのだ!
「うわあああああああああああああ!」
どれくらい経っただろう?
俺様と紅孩児は力尽き、気絶していたのだった。
その場に牛角魔王の姿は消えていた。
多分、全てを見届け、噴火の勢いに飲まれて気絶していた俺様と紅孩児を安全な場所に降ろした後、牛角の奴は再び旅に出たのだろう。
これで奴の復讐も終わったのか?
俺様の隣には紅孩児が眠っていた。
紅孩児が目覚めた時、俺様達は二人話をしたのである。
辺りは夕暮れで、空は朱く染まっていた。
まるであの日の夕焼けを思い出す…
「…………」
「…………」
最初は無言で座っているだけだったが、
「やったな?紅孩児!」
「…………」
「アハハ!やっぱり最強だぜ!俺様達!ん?紅孩児?」
「…………」
何も答えない紅孩児
当然だ。
なにせ騙されていたとはいえ、俺様達は命懸けの死闘を繰り広げたのだから。
「なぁ、紅孩児?これからどうするんだ?もし良かったら俺様と一緒に来ないか?俺様には他にも仲間がいる!お前ならきっと歓迎されるさ!なぁ?そうしようぜ!」
俺様の誘いに黙っていた紅孩児が口を開いた。
「悪い…悟空…俺様は一緒に行けない…」
「どっ!どうしてだよ?」
「俺様は悟空を信じなかった。それどころかお前に刃を向けたんだぞ?」
「なんだ?そんな事か!前にも言ったけど、気にするなよ!」
「お前が良くても俺様が俺様を許せないのだ!」
「紅孩…児…」
紅孩児は立ち上がり、後ろを向いたまま背中ごしに言った。
「俺様は旅に出る!そして、今よりもっともっと強くなって!いつか必ず悟空!お前に恩返しに行く!必ずだ!だから…だから…もしその時…お前がまだ俺様を…ダチだと思ってくれていたなら…その時は…俺様の本当の…」
紅孩児は俺様に首だけ振り返り、
「親友になって欲しい」
涙を流して微笑む紅孩児。
そして紅孩児は涙を拭い叫んだのだ。
「来い炎斗雲!」
空から炎の雲がやって来て素早く紅孩児は雲に乗ると、俺様に振り向かずに飛んで行った。
一人残された俺様は…
「馬鹿!俺様はいつまでも紅孩児!お前のダチ!親友だからな!いつまでも待ってるぜ!」
そして俺様も空に向かって叫んだのだ。
「来い!金斗雲!」
俺様も飛んできた金色の雲に飛び乗ると、
紅孩児と反対の方向に向かって飛んで行く。
必ずまた会おう!
そして、今度はお互いが認め合う親友となって再会しようぜ!
誓いを込めて…
俺様は飛んだ。
俺様が向かう先は!
「三蔵!待たせたな!今行くからな!待ってろよぉー!」
~愛憎炎上編 完 ~
ガサ…
ズズズ…
崩壊した火炎山の地下にある隠し遺跡の通路を、
奇妙な地面を這うような音が?
《シナヌ》
《俺はシナヌゾ!!》
ソイツは事もあろうに再生していた。
不死身の蚩尤!
だが、その身体は既に崩壊寸前であった。
《シンデ…タマルカ…》
だが、そんな蚩尤の前に何者かが近付いて来たのだ?
「まったく。この西の地を今まで好き勝手に使いやがって。下等な妖怪風情が!この遺跡に入るために無駄な時間を費やした。それに例の水晶を三つも失うとはな。だが、その再生力は使えるな?朱雀と鳳凰の炎でも滅せられないとは実に興味深い力だ!」
その者は神気を帯びた者?
その存在に気付いた蚩尤は、
「何者だ?良い所に来た。何者か知らんが、どうやら相当な力あると分かるぞ?俺はお前を喰らって、再び力を回復してやるぞ!」
蚩尤はその者に喰らいつくように襲い掛ったのだ。
が…
その者の発する強力な神気の圧力で、蚩尤は再び地面へと押し潰されたのだ?
「ガガガァア…バカナァアアアア!」
その者は怯む事も恐れる事もなく、静かに念仏を唱えると、蚩尤の身体を光り輝く巻物が輪になって包み込んで拘束していく。
『緊操の縛!』
高僧の巻物は広がりながら蚩尤の身体から力を奪いつつ、
「何をするつもりだ?な…何?嫌だ…嫌だ…嫌だぁ~」
蚩尤は巻物の中へと吸い込まれて消えていったのだ。
その者は蚩尤が完全に巻物に封じられたのを見届けた後、
巻物を拾い上げゆっくりと振り向き歩き出す。
その者は高僧の衣を纏いし仏僧?
だが、その力は人間のそれを遥かに越えていた。
金色の髪をなびかせ、男はゆっくりと遺跡の中へと消えていったのだった。
そう。
ソイツの名は金蝉子
かつて、俺様達と因縁のあった神であり、何かしら曰く付きの男だった。
金蝉子が何の目的で、この遺跡にいるのかは誰も知らない。
次回予告
紅孩児「読者の皆!俺様の登場は今話で終わりだ!でもよ?必ず再登場するから待っていろよな?だろ?ピーちゃん?」
ピーちゃん「ピピィピキピィ~」
紅孩児「おう!お前の言う通りだぜ!で、悟空?今後の話はどうなるのだ?」
孫悟空「いや・・・それがな?俺様も分からないのだ!だって、俺様のいない間の話が暫らく続くみたいなんだ」
紅孩児「マジか?」
孫悟空「詳しくは分からないのだが、なんか凄い展開があるみたいなんだぞ!」
続話・・・
~破壊を呼ぶ者!~