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聖輪奇聞・転生記!~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
唯我蓮華~破壊神と呼ばれた少年~
308/424

宿命の対決!神界武闘祭開幕?

遮那は少年の村を救った。


遮那はその後も捲簾と慈善活動に励む。


そんな遮那に捲簾が連れて行く場所は?


捲簾との生活は遮那にとって発見発見の日々であった。


捲簾は遮那の知らなかった事を、少しでも興味持った事を頼まずとも察して教えてくれる。


神族世界の事や人間の世界の事、妖怪や多文化について…


それに格闘に関しても、遮那が本気でぶつかっても軽くあしらう捲簾の強さ…


遮那は導かれるかのように、自分が強くなっている事に気付いていた。




「こういうのを先生とか言うらか?師匠らったらか?」



本人は自覚してはいないが、捲簾に対して憧れみたいな感情を抱きはじめ。


そんなある日…



「遮那!明日は上層世界の中央神殿へ参りますので…」


「なら、オラは留守番らか?」


「い~え?遮那も私のお供として一緒に来て欲しいのです」


「なぬ?オラもらか?良いらか?」




捲簾はたまに上層界に出向くのだが、今まで遮那を連れて行く事はなかった。

遮那も当然だと思っていた。

なぜなら自分は天界を破壊しに来た破壊神だったのだから…

それが突然、なぜ?



「フッ!祭があるのですよ~祭がね?」


「…祭らか?」


で、次の日…


捲簾と遮那は早朝に出発して、自分達のいる界層の中心にある神殿の神木の前にいた。その周りにはかつて遮那に酷い目にあった武人達が睨みつけていた。


「(痛い視線ら)」


「行きますよ?遮那!」


「うら!」



捲簾に呼ばれて向かう遮那。

すると神木が光り輝き、その中心に穴が開いていく?

それは、界層を渡るための『道』なのだ。

二人はその光の道を歩いて行く。



「なんら?なんら?変な道ら?」


「ふふふ…上の界層までは目に見える以上に遥か遠くにあるのですよ?直接向かったら何年もかかってしまいますからね~これは時限の空間を開き、短い距離で移動する特別な道なのです」



それでも、最上層に着く頃には三時間近くかかった。


「あれがらか?」


「はい、須弥山です」



二人の目の前には須弥山と呼ばれる神々しくも美しい山がそびえ立っていた。

須弥山とはこの世界の最高神達が住まう中心の地であり、その周りには七ツの山が層を成すように囲んでいるのだ。


二人は須弥山の神殿の中へと入って行く。


「ふぅわ~!何か騒がしい所らな~」



中央神殿の周りには神々が賑やかに騒いでいた。


「やはり祭だかららか?祭って何をやるらか?美味い物食えるらか?」


「ハイハイ!美味しいご馳走沢山ありますよ~!そして今日これから始まるのは……」



捲簾が連れて来た場所は…


闘技場?


今、この地にて神々の武闘祭が開かれているのだ。


「おぉおおお!」



武神同士の一騎打ち!

その闘いに食いつくように見る遮那はもちろん、観戦している沢山の人神も熱くなっていた。



「この武闘祭に出場出来る者達は、選りすぐりの猛者達ばかりなのですよ!戦闘好きな遮那には勉強になるのではないですか?」


「うら!あいつ強いら!いや、あっちの奴も不思議な術使って面倒臭いらな~!らけど、向こうの奴のスピードは捕まえるのが大変ら~おっ?そこら!違うら!後ろ!後ろ!」


「…聞いてない」


「血湧き肉躍るらぁよ~!」


「ふふふ…喜んでくれて嬉しいですよ」




興奮し夢中になって観戦する遮那を、優しい表情で見つめる捲簾であった。

その時、新たに入場して来た武神に遮那は驚きを感じた。


「なんら?あいつ!!」



そこに現れたのは屈強なる大人の武神に対し、その対戦者はまだ幼い少年神だった。



「あんな奴が戦えるらか?」


「まぁ、見ていてください?」



少年神の身体から音を立てて雷を帯びる。


金色の髪に、エメラルドグリーンの瞳…


少女と見間違う程の美貌…


闘技場の戦いの合図と同時に少年神は名乗った。


『ナタク参る!』



ナタクと名乗る少年神に向かって刀を振り上げて向かって来る武神、ナタクは静かに剣を抜くと…眼前に向かって来た刀を紙一重で躱し、閃光の如く振り払った剣が再びナタクの鞘に納まると同時に目の前の武神はゆっくりと意識を失い倒れた。


観戦していた者達は静まり返っていたが、ナタクがゆっくりと退場の門へと戻って行く姿を見るなり大歓声が起きたのだ。


「ツェ~奴ら…」


遮那もまた、身震いしていた。

そして…


(オラも戦いたいら…)


だが、遮那はこの地の神ではない。こ

のような神聖なる闘技場で戦える事なんて一生有り得ない事は解っていた。

そもそも遮那は部外者であり、異端者なのだから…


そんな遮那の気配に気付いていたのは、先程武闘場にて戦い終えた少年神ナタクであった。



「観客席の右奥!捲簾の隣にいた少年、あいつは何者だ?」



ナタクの前には二人の武神が立っていた。

その者達は英雄神として名のある『二郎真君』と『楊善ようぜん』だった。



「あの少年か?あの者は捲簾大将のお気に入りだよ」


「捲簾大将の?」


「そうですよ~!貴方と二郎真君の様な関係ですかね~」


「馬鹿者!この生意気なナタクは、私の玩具だ!変な誤解は止してくれ!」


「二郎真君…いつかお前を越えた時に、必ず一発殴ってやりますよ…」


「お前は本当に冗談が通じないのな?」


「俺は冗談とお前が嫌いだ!」


「本当に仲が良いのね?君達は?嫉妬しちゃうかも!」



楊善の言葉に二郎神君とナタクは同時に叫ぶ。


『仲は良くないぞ!!』


「あははは!息ぴったりだぁ~」



むくれる二郎真君とナタクであった。


「さて、そろそろ今回の武闘会の見せ場が始まりますよ?」


「そうだったな!俺もこの一戦を観に来たようなもんだ!お前もそうだろ?ナタク?」


「ふん!当たり前だ!何せ…」


(兄上が出るのだからな…)



場所は再び闘技場客席。

遮那は捲簾と観戦してつ熱く語っていた。



「いや~面白かったら~!でも、一番強いのは少し前に出た金髪のガキらな?」


「ナタク君ですね?彼は強いですよ~!本当に!でも、これから始まる二人の戦いは今回の闘技会の大目玉なんですよ!」


「マジらか?そんな凄い奴らなのらか?」


「えぇ~何せ…」


今から始まるのは…


『釈迦如来の弟子と観世音菩薩の弟子の対戦なのですから』


「釈迦に観世音?」


「ハイ!観世音菩薩様は釈迦如来様のお弟子であられ、そのお二方の弟子が親善試合としてこの武闘会の見せ場を飾るのですよ」


「じゃあ目茶苦茶強いらか?さっきの奴よりもらか?」


「そうですね~私が言える事は、間違いなく面白い試合になると言う事ですね?」




すると捲簾は立ち上がったのだ。



「ん?一緒に観ないらか?」


「え~残念ですが私は仕事があるのです。残念ですが、私の分までしっかり観ていてくださいね?」


「解ったら!このオラの眼[マナコ]で良く見てるらよ!」


「では~」



すると遮那の目の前から捲簾の姿が消える。



「ふな!?分身らったらか??」



場所は代わり、ここはこれから戦う武神の待機室。



【東門】


観世音菩薩が弟子を見送る。


《では、頑張って来てください…》


「ハイ!力の限り出し切って来ますよ!」




【西門】


そして釈迦如来も弟子を送り出していた。


《調子はどうですか?》


「誰に聞いている?面倒臭い事やらせやがって!」





二人の武神は師に見送られ互い門を開くと、観客が見守る闘技場にその姿を現す。

その真ん中には、二郎真君が立会いを任せられていた。



(二人とも祭を盛り上げてくれよ?)



『東門より!観世音菩薩様の弟子である武神!』


『モクタ!』



モクタと呼ばれる武神は銀色の長い髪に、緑色の甲冑を纏った凛とした青年神であった。



『西門より!釈迦如来様の弟子である武神!』


『金蝉子!』



金蝉子と呼ばれた武神は金色の甲冑に身を包んだ金髪の美しき顔をした青年神。




息を飲む観戦者達…


何故なら、その二人から発っせられる神気の気圧が闘技場の隅々にまで伝わって来ているからだ。



「なんら!なんら!あの二人は?全然別格らよ!どっちが強いらか?こりゃ~目が離せないら!」



逆の客席でも楊善とナタクが観戦していた。



「お兄さんのお出ましですね?応援してますか?ナタク君?」


「強い方が勝つ!それだけだ!」




そして、立会い人の二郎真君もまた…


「…モクタとは仙界大戦の時に共に戦った戦友。その後に観世音菩薩様の弟子になったと聞いてはいたが、驚くほど力を上げたようだな?見違えたぞ!

金蝉子、彼は初めて顔を見るな。釈迦如来様が極秘に育て上げた隠し玉と噂されているが…どれ程の逸材か楽しみだよ」




そして緊張の中、二郎真君が片腕を挙げる。


今、闘技場最強が決まる!



『試合始め!』




開始の合図が言い渡されたのだ。



『我が師!観世音菩薩様の名に恥のない戦いをしよう!』


『師?関係ないな?お前も俺の前にひざまずかせてやるよ!』



今、因縁の戦いが始まる。


次回予告


遮那や観戦者の見守る中、モクタと金蝉子の一騎打ちが始まる。


この二人の因縁は後々の物語への序章。


そして遮那にも驚くべき事が?

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