表なし?裏あり?娘達の涙!
三蔵一行は助けたか・・娘に連れられて、その礼にと美しい七人の娘達におもてなしされたのだった。
俺様は孫悟空だぜぇ!
俺様達はムカデ妖怪に襲われていた娘(四鈴)を助けたお礼として、おもてなしを受けていたのである。
食って、飲んで、見て、ハメを外す!
旅の疲れが吹っ飛ぶくらいに、本当に楽しいひと時だった。
で、その宴も終わり、俺様達は一晩この屋敷に泊まる事にした。
三蔵も本調子じゃないしな?
そんで、俺様達は別々に用意された部屋で休む事になったのだが、
「三蔵~!俺様は眠くなったから先に部屋に行くからな~!」
「オラも眠くなったから行くら…(グフフ…今夜はお楽しみら~)」
「おやすみですぅ~」
「あぁ」
俺様達は別々に用意された部屋へと入って行った。
えっ?何故に別々の部屋かって?
そりゃ~?
まだ、夜のお楽しみが待っているからに決まってるだろ?
フフッ
大人の時間だぜ!
その頃、別の部屋では女主人の女福と娘達が集まっていた。
女福の前の娘達は怪しい笑みを見せていた。
「どうやら上手くいったようね…」
「お母様本当ですわね!」
一鈴は胸元をちらつかせて答える。
「この後の手筈は?」
「大丈夫よ!抜かりはないわ!」
二鈴が答えると、三鈴が顔を膨らませていた。
「ちょっと待ってよ!どうして私が豚なのよ!?」
「くじ運悪いお姉様が悪いのよ!アハハ!」
五鈴にちゃかされ三鈴は余計に口を膨らませる。
「ううっ…」
すると六鈴するとが四鈴の姿が見えない事に気付いて見回した。
「あら?四鈴は?」
「もう行ったみたいだよ!セッカチな娘ね!」
二鈴は四鈴が先に行った事を教えると、自分も準備を始める。
その格好は完全に下着だった。
「あたいは早く河童と遊びたいな!」
末っ子の七鈴は何か目的が違うようだな。
「では一鈴!三鈴!四鈴に七鈴は男達の部屋へ!他の娘達は地下の仕事の続きを手伝ってちょうだい!では、お前達!手筈通りに行ってらっしゃい!これからが本当の『おもてなし』の時間なのですからね!」
「はいさー!」
おっと?
これはどういう事だ?
何が始まろうとしているんだ?
おもてなしが、もう下ネタにしか聞こえなくなって来たぞ?
そして場所は各自の部屋へと変わっていく。
八戒の奴は、今か今かと三鈴が部屋に来るのを待っていた。
「まらか~?まらか~?三鈴ちゃんは?まらか~?オラ…オラ…待ち遠しいらぁ~!」
八戒は妄想を膨らませていた。
「ん?ところで三鈴ちゃんが部屋に来たらどうしたら良いら?
やっ…やっぱり!
ソッコー!お…大人の時間らかぁ??
リードは男のマナーらよ!
ところで、リードってどうするら?
リードして…その後どうするら?
どういう方向にリードするら??
リードって、そもそもどうやるんら?
おっ!無性に緊張して来たら~!
あっ…鼻血が?」
八戒は鼻血を拭いながら、
「オラ…とうとう…大人になるらよ~!
こんなに嬉しい事はないらよ~!
早く来るらぁ~!三鈴ちゃ~ん!」
と、八戒が妄想膨らませ待っていると、部屋の扉がノックされ、そこに三鈴が入って来た。
「お待ちしましたか?八戒様?」
「お~!待っていたらよ~!早くおいでおいで!三鈴ちゃ~ん!」
八戒は三鈴を隣に座らせると、肩にそっと腕を置こうとする。
「早まらないで」
が、その腕を三鈴に軽く受け流されてしまったのだ。
(ウヌヌ…やはり早まったらか?嫌われたらか?)
だが、三鈴は八戒をベッドに誘うように『おいで おいで』しているのだ!
「おおっ?そういう事らか?ハイハイ!今行きますよ~!三鈴ちゃ~ん!」
「うふふ…せっかちなお豚さんね!」
「では、いっただきま~すらぁ!」
八戒が三鈴に口づけをしようとすると、三鈴は「もう!」と言いながらすかさず八戒の口に指を二本押し当て、
「八戒さん?私の前に、先ずはこれを食べてくださいな?」
三鈴が出したのは、大量の饅頭だった。
(ふふふ…メイン前のオヤツらか?)
「おおっ!こりゃ饅頭らか?美味い美味い!」
八戒は山のようにあった饅頭を一目散に食べ終えると、凛々しく三鈴を見つめる。
(これからが本番らよ!)
「オラは饅頭よりも、三鈴ちゃんを食べたいらよ!我慢出来ないらよ!」
すると?
「あら?食べるのは…わ・た・し・よ?」」
「うひょ~!三鈴ちゃんなら喜んで食べて欲しいらよ~!」
八戒は上半身の服を脱ぎ捨てると、三鈴に抱き着き・・・
『うひょ~!こんなの初めてら~!』
八戒の声が屋敷中に響いたのだった。
場所は変わり沙悟浄の部屋でも。
「七鈴ちゃん!あん!もう!あん!やめ…やめて!あん!」
沙悟浄の部屋では、悶える声が部屋に響いていた。
「河童ちゃんが…欲しいの…」
「もう~ダメですぅ~!だって…七鈴ちゃんは、まだ…ダメ…あっ…
うぎゃあ~!!」
沙悟浄は七鈴に頭の皿を引っ張られて、追いかけ回されていたのだ。
「河童ちゃん…私…欲しいの…河童ちゃん…の……お皿頂戴なぁ~!」
「痛いですぅ~!七鈴ちゃん~よして~!」
「河童ちゃんの痛がる声、可愛い!」
「七鈴ちゃん…まだ子供なのに、S気質な娘なんですねぇ~!そっちに目覚めるの早過ぎますよ~!」
『うきゃあ~~!』
こちらの部屋でも沙悟浄の声が響き渡るのだった。
で、次は俺様の部屋なんだが・・・
「なぁ…お前?」
俺様の部屋には四鈴が来ていた。
俺様は四鈴に膝枕してもらっていたのである。
「何ですか?お猿様?」
「お前、変な匂いだな?」
「えっ?」
何を女の子に失礼な事を言う猿だと?
俺様は四鈴の膝から飛び上がると、
「俺様の鼻はな?犬以上の嗅覚なんだぜ!だから、いくら桃のお香で妖気を隠しているつもりでもバレバレなんだよな~!」
四鈴は俺様に睨まれて観念した顔付きになった。
つまりそれは?
何を意味しているかって?
最後に三蔵の部屋では?
三蔵は胸元を半開きの状態でベッドに横たわり、タバコに火を点け、自分の怪我の治療をしていた。
すると突然部屋の明かりが消え、何者かが部屋に入って来たのだ?
「お前は?」
そこに現れたのは一糸纏わぬ姿の一鈴だった。
「三蔵様?この度は妹を助けてくださってありがとうございます。今宵の夜は私からの取って置きのお礼がしたいのです」
「・・・・・・」
一鈴は魅惑的な姿で三蔵のいるベッドに近付く。
一鈴の身体は完璧と言って良い程の美しい肢体で、三蔵も月明かりから見える胸から腰の見とれんばかりの美しさに一瞬目を奪われていた。
何よりこの一鈴の魅惑的な身体と美貌を前にしたら、男なら理性を抑える事は出来ないだろう。
「ふふふ…三蔵様!」
一鈴は三蔵のベッドに潜り込んで来ると、三蔵の身体に触りながら肌を密着させてくる。
「私を好きにしてください…三蔵様!」
「・・・・・・」
一鈴の唇が三蔵の身体をなぞるようにして、三蔵の唇に近づく。
「ぁあ…三蔵様!」」
一鈴はその時、三蔵の下腹部辺りのシーツの下から、何かの膨らみが盛り上がって来た事に気付く。
「おっ…大きい…」
(えっ?)
そのまま三蔵の下腹部辺りから膨らむソレは、シーツを盛り上げて一鈴にまで達するかのように伸びて来たのだ。
て、おぃ!
いくら時間帯が夜だからって、この展開は規制がかかるだろ!?
「あっ…アッツイ…」
熱いって…まさか?
まさかぁー!!
三蔵の下腹部辺りから膨張し伸びて来たソレは、一鈴を貫かんばかりに迫り、しかも炎を纏っていた。
三蔵の下腹部からシーツが燃えて現れたソレは、見間違う事なき炎の剣だったのだ!
三蔵の炎の剣を後ろに飛び上がりながら躱す一鈴。
「なっ?何を?」
「チッ!」
三蔵は舌打ちをしながら一鈴を睨みつけていた。
そこに、
三蔵の部屋の扉がけたましく音を立てて、俺様がドアを壊して飛び込んで来たのだ。
「三蔵無事か!?」
「遅いぞ、猿!」
気付くと、目の前にいたはずの一鈴の姿は消えていた。
そして俺様の横には四鈴がその様子を震えながら見ていたのだ。
すると四鈴は三蔵を前にするなり、平伏して土下座をし懇願し始めたのである。
「命乞いか?」
「俺様達を騙していたつもりだが、詰めが甘いぜ!」
だが、四鈴の口から発せられた内容は予想外の言葉だった。
「三蔵様!お願いします!私達姉妹を助けてください!」
助けるって?
一体全体どういう事なんだよ?
俺様と三蔵は顔を見合わせた後、
「訳を話してみろ?」
と、話を聞いてやる事にしたのだ。
四鈴は俺様と三蔵に事の経緯を話し始める。
「私達姉妹に起きた悲劇は…
三年前におきました。
私達は、この近くにある村に住んでいた七姉妹…
親もなく、助けてくれる人もいない…
それでも姉妹力を合わせ、生きる手段として芸をみがき、一生懸命に生きてきました。
そのお陰で、私達姉妹は『美姉妹芸師』として、一躍有名になっていったのです。
その噂は宮廷からも婚約の話がくる程でした。
そんなある日、有名になった私達に目をつける者がいたのです。
者?
いや…それは…
「お姉様!私お買い物行って来ます!何か他に必要な物ありますか?」
私は買い出しのために出掛ける準備をしていました。
「ありがとう四鈴!じゃあ、櫛をお願いしても良いかしら?」
「四鈴ちゃん?じゃあ、私もお願いしたい物があるんだけど良いかしら?」
「私も一緒に行こうか?」
「二鈴お姉様解ったわ!三鈴お姉様大丈夫です。それほど遅くはならないので」
「そう?気をつけてね」
「はい」
「お姉ちゃん行ってらっしゃ~い!」
「五鈴、六鈴、七鈴!行って来ます!」
私達は本当に仲の良い姉妹でした。
そして、私は一人家を出たのです。
いつもと変わらない日常…
だけど、少し道を歩いた所で私は何か嫌な予感がして、直ぐ様家に引き返したのでした。
「お姉様ただいま!ちょっと忘れ物したん…」
私が家の扉を開けた時、そこは…
私の見知っている家の中とは思えない空間でした。
至る場所の窓が塞がれていて、中は暗闇に覆われていたのです。
私は手探りで部屋の中に入って行きました。
何も見えない…お姉様や妹達は何処?
私はその時、何か突き刺さるような視線を感じたのです!
(駄目…見たら…いけない…)
私の中の防衛本能がそう伝えました。
しかし、私は…
恐る恐る視線の先を、暗闇に慣れてきたばかりの目で見てしまったのです。
その方向は、天井?
私はその直後、悲鳴をあげたのです。
そこにいたのは巨大な禍々しい人成らざる者の目!
私は金縛りにでもあったかのように身動きが取れなくなってしまったのです。
そして、腰が抜けたかのように座り込んでしまった時、更なる衝撃が私を襲ったのでした。
足元に何かが当たり…
何か液体のようなものが足下を濡らしたのです。
「!!」
そこで目にしたモノは、無惨にも食い散らかされた…
「いやあああああ!」
姉や妹達の肉塊が転がっていたのです!」
俺様と三蔵は四鈴から七姉妹に起きた悲劇を聞かされ、全ての事情を理解した。
「それからというもの…私達姉妹は化け物に言われるがまま三蔵様達のように迷い混んで来た男達を、お姉様達の美貌で魅了させ、男達を誘いこみ…化け物への贄としていたのです…」
「待てよ?死んだ姉達って?今まで俺様達の前にいたのは誰だよ!」
すると四鈴は羽織っていた衣を脱ぎだしたかと思えば、自分の露わ(あらわ)になった背中を見せたのだ。
「!!」
前からは解らないが、四鈴の背中には抉られたような穴があり、内臓を全て抜き取られた骨と皮だけの身体だった。
「私達の魂はその化け物に捕われ、偽りの身体を与えられながら生き続け操られているのです。いえ!私達なんか生きていない!ただの傀儡です!」
「お前は操られてはいないのか?」
「恐らく私達を操る化け物が今、地下にいるのでしょう。私の動向も今は見られてはいないと思います。見られていたとしても私は…」
「私はって?えっ?じゃあ何で俺様達に話したんだ?化け物に知られたら?」
「用済みにされるか、魂の自我すら奪われるだろうな」
すると四鈴は俺様達に涙を流して懇願したのだ。
「私は…私は許せないのです!あの、あの化け物を!三蔵様にお供のお弟子様!貴方達の強さはムカデ妖怪を倒した事で解りました。お願いします!私達を操る化け物を退治してください!そして私達の魂を救ってください!」
「その化け物を退治したら、お前達も消滅するのだぞ?」
「構いません。所詮は偽りの命。それより私は、姉や妹達が可哀相で可哀相で…お願いします!私達を助けてください!三蔵様!」
嘘は言ってはいないようだった。
「なぁ、三蔵?」
「解っている…四鈴よ!後は任せろ!」
「よっしゃあ!妖怪退治で大暴れしてやるぜぇ!」
俺様と三蔵は姉妹達を救うべく、その化け物って奴を倒す事になったのだった。
ところでよ?
あいつ達はどうなったんだ?
次回予告
孫悟空「今回は大人な話でどうなるかと思ったら、まさかのシリアス方面できたか・・・」
八戒「15歳未満らめらめ展開で、期待してたのに~」
孫悟空「そもそもお前が女にモテルはずねえだろ?そこから疑えよ!」
八戒「もう夢でも良いら!オラは続きを寝てみるらよ!」
孫悟空「はいはい!残念な奴だな?お前は!そもそも女なんか何が良いのかわからん!」
八戒「そりゃ~お前がお子様ならけらよ!」




