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聖輪奇聞・転生記!~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
神を導きし救世主!
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明王天地眼!三千院の敗北?

三千院の過去・・・?

ん?前話は・・・そんな話だった。


俺は三蔵…

俺達がエジプト神のミンと壮絶なる死闘(?)を繰り広げていた頃…

三千院は大徳を連れ、何やら新たな新技を修得して来ていたのだそうだ。

そして俺達は今、三千院に呼び集められていた。


「で?どんな新技なんだ?」


「俺も早く知りたいッス!」



俺と蛇塚は大徳に言われるがまま道場の真ん中に立たされると、

目の前には三千院が立っていた。


「先ずお前達に問う?これから先、我々の敵に成りうる脅威を言ってみろ?」



俺達にとっての脅威と言えば?


「そりゃ~カミシニじゃないか?あの力は厄介だしな?」



カミシニとは自らの忌まわしき血で神の力を無効化させ、神を狙い、殺す事が出来る異能力者達の事だ。蛇塚は三千院に天使の脅威も話す。



「後は話に聞いた天使ですよね?ミカエルが使うと言われてるエクスカリバーでしたっけ?あれは脅威だと思いますよ」


「そうだな。だが、他にも見ぬ異端能力者や悪神も忘れるな?」


「で?それに対抗出来る手段があるのか?取り敢えずは俺の…」




俺は掌に炎をともすと、その手に炎の剣が出現する。


降魔の剣!


降魔の剣とは俺の血に流れるカミシニの血と、不動明王の持つ神の力を融合させ現れる魔剣である。その力は神魔を平伏させ殺す能力を持っていた。



「都合が良い!三蔵?その剣で俺と立ち合って貰おうか?」


「はぁ~?」


「それと蛇塚?お前も蛇神の力で俺にかかって来るのだ!」


「俺もっすか?三千院さんに心配はないと思いますが…」


「無論だ!!」




俺と蛇塚は三千院の前で構えを取る。

流石、三千院…隙が全くねぇやな?

だが、じっとしていても埒があかん!

仕掛ける!


「うぉおおおお!」



三千院は俺の降魔の剣を紙一重で躱しながら、何やら印を結びつつ真言を唱えていた。

明王に変化するつもりか?

しかし、カミシニの血は明王の力ですら無効化させるのだぞ?

だが、三千院の姿は明王に変化せずに、その力が額に集中していたのだ。

何をするつもりなのだ?


『明王・天地眼!』


すると三千院の額が光り輝き、それは第三の瞳となって見開いたのだ!



「お前達も良く見ておけ!これが明王・天地無眼だ」



なっ?明王・天地眼だと?


「何のつもりか知らないが?神の力は俺達には無力なんだぜ?」



が、俺の振り下ろした降魔の剣は三千院の掌に現れた金の錫杖によって受け止められた。



「馬鹿な!?」


「無力ではなかったようだな?」


「三千院さん!今度は俺の番っすよ?」



蛇塚は自らの指先を噛むと血が流れる。

その血は異様な動きをして蛇塚の拳に絡み付くと、


「ぶちかましますから恨まないでくださいよ」


「心配無用と言ったはずだぞ?」


「そんじゃあ!」



蛇塚の拳から放たれた覇気は蛇気のオーラをまとい、三千院へと向かって放たれたのだ。


「ハァアアア!」


『真・降魔三世天弓!』



三千院の額の瞳が再び見開かれ、三千院の掌に神気が集約する。そして弓の形へと代わると、手にした矢を蛇塚の放った蛇気に向けて射ったのだ。

すると蛇塚の蛇神の覇気は三千院の光の矢により打ち消されたのだ。


「ふぅ…」


一息つく三千院に俺達が近寄ると、



「どうだ?お前達?」


「凄いっすよ!三千院さん!」


「一体どういう事だ?どうしてお前の攻撃がカミシニや蛇神の力に通用するんだよ?」


「ふっ…」



三千院が説明するには中国遺跡での蚩尤との戦いの最中、俺の中に三千院達四人の明王が取り込まれた事があった。その後、明王は再び三千院達に戻った訳だが、その戻った明王の力に三千院は違和感を感じたらしいのだ…


ほんの些細な力の流れ?


新たな力の予感?


三千院はその答えを、西暦2000年に現れた過去の明王達の戦いの中から見付けた。

ミカエルの振り下ろした防御不可能の剣であるエクスカリバーを、出現した明王が受け止める。


その時、明王は言った…


『意思の力…』


三千院は大徳を連れて、その力の正体を突き詰める修業を始めたのだ。

そして修得した新たな力こそ明王・天地眼なのである。

明王の力を一点に額に集中させ、その力を意思の力で新たな能力を生み出す。


魔眼…いや?明王眼!

第三の眼が見開かれている間、その力を武器に籠める事でカミシニの血にも対抗出来る力と化すと…理屈と経緯は解った。



「我等の明王が三蔵の中に一度吸収された事で、救世主としての力が我々の明王の力を引き出したのだろうな?」


俺の救世主の力が起爆剤になったのか?

すると三千院は俺と蛇塚の肩に手を置くと、


「では、お前達!今から直ぐにこの技を極めて貰うぞ!」



はて?


三千院の毎度の無茶ぶりかぁーーー!!


「あの~三千院?俺は降魔の剣があるから必要はな…ぃ…」


「無論!極めて貰おう?何があっても解らないからな?当然だ!」


「ですよね~」



アハハ…

俺達はその後、この技を極めるため血と汗と涙の流れる日々が始まるのだった。






それにしても、三千院…

このような技をいとも簡単に修得するとはまさに天才だな?





が、この天才にとんでもない事態が起きたのである。

それは三千院が久しぶりにパソコンのゲームを触った事から始まった。


「まさか!!」



三千院は暇潰しにネット囲碁をしたのだ。

当然、連戦連勝だったのだが、最後に対戦した相手に負けたのだ??

しかも、二度続けて!


相手のネット内の名前は『テンサイクン』


三千院のネット名である『3チャンネル』は初の敗北だった。

その後、その勝負は将棋、オセロ、チェスと対戦は広がっていく…


「また、負けた…」



三千院は『テンサイクン』に対して興味を持ち始める。

自分以外の天才…

いや、自分以上の天才に!

そして、三千院はその『テンサイクン』にチャットメールを送ったのだ。




三千院に緊張が走る。


これは、告白を待つ乙女の心境に近いと言えるだろうか?


いや、受験生の合格発表当日に近いと…


三千院にとっては初めて感覚だった。


返事は直ぐに返って来た。


『ナニカナ?』


三千院は『キミニアイタイ!』と送ると、その返事は途絶えた…



まぁ、当然だろう。

出会い系と捉えられてもおかしくない。



その後、三千院財閥の総動員でネット解析したが、その『テンサイクン』の居場所どころか、その存在が超極秘人物と出て来たのだ。


『テンサイクン』と連絡が途絶えた後の三千院は落ち込んでいた。


まるで、失恋した乙女…


いや、大好きな女の子を虐めてしまい、後から後悔する小学生の男の子みたいな?

ストーカーして逃げられたような感じか?


だが、三日後に『テンサイクン』から再びメールが受信されて来た。



『モクテキハ?』



三千院は今度はじっくり返事に悩み、答える。



『キミガホシイ!』と…


って、おぃ!


だが、『テンサイクン』からの返答は…


『ジョウケンシダイ』



三千院は拳に力が入り、ガッツポーズをしていた。


これは、道を歩いていて足元に落ちていた百円を見付けた感覚・・・じゃないな?

宝くじが当たった感覚のが解るかな?


その後、三千院はヘリをチャーターして、その『テンサイクン』のもとに直接向かったのだ。



(一体、何者なのだ?個人情報が国の機密重要人物?)



ヘリコプターで飛んだ三千院が向かった場所はフランスだった。



「君が『テンサイクン』か?」



そこに現れた人物は?


さて、この話はいずれするとしよう。


俺が聞いた話だと、その『テンサイクン』なる人物の要望を三千院が全てのみ、三千院は逆に『テンサイクン』に対して一つ要求したそうだ。


『私の息子の家庭教師になって欲しい!』と…




意外と親バカな三千院…


しかし、三千院…


俺は未だにお前の行動パターンが読めない…です。



さて、俺は明王・天地眼を修得しなきゃな~


俺の救世主の道は長い!



次回予告


三蔵「次の話はようやく俺の話だ!


てか、主人公を蔑ろにし過ぎじゃないか?


マジに拗ねるぞ??


では、ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!


俺が主役だぁぁあああああ!」

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