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聖輪奇聞・転生記!~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
神を導きし救世主!
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激突!救世主三蔵と破壊神ゼロ!!

バサラを取り戻すべく、仲間達の力を借りて三蔵が破壊神ゼロに挑む!


俺は三蔵!

俺は仲間達の力を受け、破壊神と化したバサラを救うために立ち上がった。



『ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!』






俺はカルラの炎翼を背負い、不動明王と変化する。

宙に浮かぶバサラ・・・いや!ゼロに向かって羽ばたいたのだ。



「バサラ!お前も俺が元に戻してやるぜぇー!」




俺は飛びながら印を結び炎の弾丸を放つ。

炎の弾丸はゼロに直撃する手前で、ゼロから発っせられる青いオーラで打ち消された。


「チッ!やはり効かなかったか!」



俺は掌に気を集中させ炎の拳を握りしめる。



「だったら、直接ぶん殴るまでたぁー!」



俺は宙に浮かぶゼロに向かって突進すると直接拳で殴り掛かったのだ。

ゼロは俺の攻撃をたやすく躱すと、俺の顔前に掌を向ける。


「!!」


青い光がゼロの掌に集まると同時に、躊躇なく俺に向かってぶっ放したのだ。


クソヤベェー!


その瞬間、ゼロの視界から俺の姿が消え、跡形もなく消滅したかに思われた。


『!!』



だが、紙一重で躱した俺はゼロの左頬を殴りつけたのだ。

ゼロは身体をよろめかせながら、俺の顔を初めて正面から見る。



「へっ!まるで無関心な面してたくせに、ようやく俺に気付いたようだな?」


『・・・・・・』


「バサラ!よく聞け!てめぇがどうなったかなんて知らねぇよ!だがよ?これ以上、俺に迷惑をかけるんじゃねぇよ!」




地上では・・・


怒るところ、そこかよ!


っと、三千院、大徳、蛇塚が倒れながらツッコンでいた。



「とにかく!元に戻れやぁ?戦いは終わったんだぜ?俺と・・・俺達と一緒に日本に帰ろうぜ?」



俺はゼロに、いや、バサラに手を差し出したのだ。


するとゼロは言った。



『お前か?お前が父さんを?奪ったのは?』




ゼロの身体から凄まじい青いオーラが放たれ、俺は弾かれるように吹き飛ばされたのだ。


って!?


俺は炎の翼を広げながら堪え、



「くぅ・・・!何をとち狂ってんだよ?お前は!お前からホーエンハイムを奪ったラスプーチンは、さっきお前が自分で始末したんだろうがぁ!」



だが、



『僕から・・・父さんを奪う奴は・・・誰であろうと消してやる!』



ゼロは俺に掌を向けると再び青い光弾を放って来たのだ。


「あわわ!」



俺は空中を飛び回りながら青い光弾を躱す。


ゼロの奴・・・記憶が混乱しているのか?


全然、俺の言葉に聞く耳を持たないじゃねぇかよ!


とにかく大人しくさせねぇと!



俺は掌に炎を集中させると、炎は剣と化していく。


『降魔の剣!』



ゼロの身体から出ている青いオーラに触れたら物体は一瞬で消されてしまうようようだな?



「奴の青いオーラが俺の察する通り、カミシニの力と関係しているなら!この俺のカミシニの血を含む降魔の剣なら相殺出来るはずだ!」



青い光弾が迫る中を俺は降魔の剣を手にゼロに向かって行く。


この降魔の剣なら!


俺は飛んで来た青い光弾を降魔の剣で真っ二つに・・・


真っ二つに?


斬り裂いた??



「NOーー!!」



俺の降魔の剣が青い光弾に触れた途端、跡形もなく消え去ったのだ!?


俺は危なく首が・・・


「ゾッ!」


無くなっている所だった。


ちょっ!ちょっ!ちょっ!どうなっているんだ??奴の力はカミシニの力とは無関係なのか??



「攻撃も防御も出来ないなんて!これじゃあ手が出せないじゃんかよ!」



ゼロは攻撃の手を緩めたりはしなかった。

まるで親の仇を狙うが如く容赦なく襲い掛かって来る。


「くっ!」



意気込んで来たのは良いが、何も出来ないじゃんか??

三千院達に救世主だからと唆されて来てみたが・・・救世主の力って何だよ?

俺に救世主の力なんてそもそもあるのか?


その時!俺の躱したゼロの光弾が倒れている三千院達の方へと向かって飛んで行ったのだ。



「ばっ!馬鹿野郎!狙うなら俺を狙え!」



三千院達は俺に力を分け与えたせいで、力を使い果たしあの光弾を躱せないはず。

それに、あそこには意識がないまま倒れている晴明もいるじゃねぇか?


ゼロ!!


解っているのか?

お前の大事なホーエンハイムだっているんだぞ?


大切な者を・・・


例え意識がなかろうと、どんな理由でも自分の手で危めたら・・・


(脳裏に小角が浮かぶ)



「後悔しても・・・しきれないのだぞぉー!」



俺の中で込み上げる感情が爆発し、俺は三千院達に向かって飛んで行く青い光弾に向かって急降下する。



「うぉおおおお!!」



俺は光弾を追い抜き様に振り返り、仲間達の盾になったのだ。

この、なにものをも消滅する青い光弾の前に!


俺は!


《絶対に守る!》



その瞬間!


俺の瞳が再び金色に輝き、金色のオーラが俺の身体を覆ったのだ?


そして・・・


向かって来た青い光弾を金色に輝く手刀で弾き返していたのだ。


『狂戦士の魔眼!』



怒りの感情で次第に俺の意識が吹っ飛んでいく!

同時に凄まじい力が身体中から沸きだし、再び俺はゼロに向かって飛び上がっていた。

ゼロは向かって来る俺に青い光弾を放つが、今度は俺の金色のオーラが打ち消していく。

ゼロは向かって来る俺に脅威的な力を感じ始める。


『魔眼所有者!目の前の危険分子を第一排除対象と確認!』



ゼロの目つきが代わり俺を排除せし敵と見定める。

ゼロの両手に青いオーラが集中し青い剣へと変化していく。

だが、俺の降魔の剣にも金色の炎を纏われたのだ。



「うぉおおおお!」


「タァアアアア!」



お互いの剣がお互いのオーラを纏いながら衝突した。

激突の衝撃波が大地を揺らし、斬激が雷の如く拡散し雲を突き抜け天を割る!!


俺達二人の戦いを見ていた三千院達は、




「あれが三蔵の救世主の力か?」


「想像以上だな・・・」


「だけど、バサラさんの力も尋常じゃないですよ?あの力は一体?」


「バサラ・・・確かにあいつの力は俺達のそれとは違う!それは卑弥呼様もご存知だ!いずれ、世界を滅ぼしかねん力だと・・・」


「世界を滅ぼす?」


「あの力は、そういう力なのだと・・・」


「!!」


「だが、卑弥呼様は予言したのだ!バサラの中には、その世界を滅ぼす力を抑える魂の強さがあると!卑弥呼様はバサラを信じておられる。そして、三蔵がバサラを導くであろうと!」


「三蔵がですか?」


「ああ!」


「解ってますよ!俺もバサラさんを信じていますよ!俺達は仲間ですから!それに、三蔵の奴も、今の俺なら信じられる!」


「今は、三蔵に未来を託そう!」




空中では俺とゼロが幾度とぶつかり合っていた。

衝撃波がビリビリと空気を伝わってくる。

金色のオーラと青いオーラが空を二つに分け覆っていく。




(凄まじいですね~まさか、彼がアライブ様が探していた救世主とは思わなかったですよ~

それに、もう片方の彼?

あれは間違いありませんね?あれは正しく私の知るあの力でしょう!)





空中で戦う俺達を見て何やらバサラの力の謎を知る人物がいた?

その者とは?

シスターの姿をした女に抱き抱えられた赤子?

こんな荒れ果てた地にシスターと赤子が何故?


赤子は言った。


「金色の魔眼の救世主の若者と・・・」


それは、


『失われし我らが王たる力!』



我らが王とは?



「しかし、二人とも時期が早過ぎます!先ずは役者を揃えないといけないなぁ~!そのためにもホーエンハイム君には早々に目覚めて貰わないといけないですね?」



赤子の視線の先には蛇塚がいた。



「そのために、あの彼にも協力してもらいましょうかね?」



赤子の言葉にシスターは静かに答えた。





『はい、マスター!クローリー様・・・』



次回予告


三蔵「俺?どうしてしまったんだ??


キレてしまったレベルじゃないぞ??


それに、何故にクローリーの野郎が生きているんだよ?


あんなに苦労したのに・・・


そして、失われし王って何?


ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!


誰か説明してくれよ~」

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